あらすじ
仮に名誉も金銭も得られず、進学にも有利ではないとしたら、スポーツはどう役に立つのだろうか。余暇のためか、それとも教育か。両者は一見矛盾するように思えるが、この二つを繋ぐ鍵となるのが「楽しむこと」である──。部訓に「Enjoy Baseball」を掲げ2023年夏の甲子園で全国優勝を果たした慶應高校野球部監督の森林貴彦と、元陸上競技選手の為末大が、スポーツの価値をめぐって徹底議論。勝利にとことんこだわりながらも勝利至上主義とは一線を画す、両氏だからこそ辿りついた答えとは?
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Posted by ブクログ
スポーツは人生に必要ですか。森林 貴彦先生と為末 大先生の著書。スポーツをしなくてもスポーツを見なくても生けていける。だけれどスポーツは人生を豊かにする。慶應高校野球部監督の森林貴彦先生と、元陸上競技選手の為末大先生のお話だから説得力があります。平和で豊かな社会がないとスポーツなんて楽しめない。スポーツを楽しめる地球環境をこれからも残すことは現代人の責任。
Posted by ブクログ
スポーツは人生に必要か。
スポーツを通して学べることは、人生において非常に大切なことがたくさんあることがわかる。
それはスポーツを真剣に取り組むことによって、身体だけでなく、勝ち負けや失敗など、人生のリアリティを心から経験できることだ。
もちろん心を育てるのに有効なのはスポーツだけだいうわけではないが、自分に向き合って取り組んだスポーツからは多くのものを得られるだろう。
また、教育的な視点からも指導者がそれぞれの選手に与える影響がその選手たちの今後の人生を左右すると思う。
Posted by ブクログ
タイトルにひかれて。対話形式で読みやすかった。
自身がずっとプレーヤーだったけどこんな色々考えてなかったしどちらかというと思考停止で嫌々プレーしてたことのほうが多かったなあと色々思い出した。
ありきたりな感想っぽいけど幼い頃から客観視、俯瞰できるスポーツ選手が活躍できるし伸びるんだな
高校生という大人と子どもの狭間の監督をする大変さもよくわかった。
どんなスポーツでも、軍隊のように統一されてるチームが勝てるかというと必ずしもそうでもないし、その枠から放り出された元隊員は生きづらさを感じるんだろうなあとよく思うことがあったけど、この本にはよくそういうことが書かれてた。主体性や考える力とことばにすれば簡単だけど、そういう力は時代が変わっても生き残れる力だと思った。