為末大のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ・多くの人は手段を諦めることが諦めだと思っている。だが、目的さえ諦めなければ手段は変えてもいいのではないだろうか。
・日本は、人の思いを汲んで自分の道を決めていく社会であるように思う。
・日本では「やめる」「諦める」という行動の背後に、自分の能力が足りなかったという負い目や後ろめたさや敗北感を強く持ちすぎるような気がする。「自分には合わなかった本質的には、ただそれだけのことではないだろうか。
・人生は舞台の上で、僕は幻を見ている。人生は暇つぶしだと思ってから、急に自分が軽くなって、新しいことをどんどん始められるようになった。 たかが人生、踊らにゃそんそん、である。
・自分のなかで「納得 -
Posted by ブクログ
為末さんの考え方は面白い。陸上でどう勝つかを考えてきたからこそたどり着いた感じがあり良い。
名言は多いけど、対話形式だからまとまりがないのがちょと欠点か。
基本的には自分の得意なもので戦おうという形が多い。
目標は勝つことであり、逃げないことではない。勝つためにその場から逃げる必要がある時もある。
勝てる場面を作ることにもっと力を入れようという感じ。
メタ認知能力はみんなもっと意識して育てていいと思う。
やりたいことが無いのは悪いことではないが、人と比べて自分のほうができと思うことを言語化するのは必要
「好きなことをやる」よりも「世の中に求められることをやる」。他人の「あなたはこれができる」 -
Posted by ブクログ
陸上という個人競技で、現役生活をタイトル通り「走りながら考え抜いた」からこそ編まれる言葉と思考は至極深遠。ご自分の言葉で綴られているからこそ飾り気がなく、端々に思考の跡が滲む。彼の思考を読んでいるだけで、質の高い内省に触れることが出来、そこのみにおいても有益だと思う。
また、世界の一流選手と比較すると決して身体的な才能に恵まれているわけではなかったからこそ、「努力と限界」との関係性の論にも重みがあるし、その限界を知った上でも尚思考し、努力し、戦い続けるそのプロセスは、ビジネスとフィールドは違えど学びが多い。
以下、特に印象に残った記述を。先日読んだ「エッセンシャル思考」とも相まって、刺さり -
Posted by ブクログ
限界とは、人間が作り出した思い込みであり、自分で作りだした思い込みの檻に自ら入ってしまっている。
という事を、陸上選手として世界と戦っている中で学んだことを実例を含めて書いている。
彼の本は多分ほぼすべて読んでいるが、自分の実体験を第3者的な視点で冷静に分析をしているのが好きだ。
自分も経験があるが、練習中にキツイと感じてもう駄目だと思っても、そこで何とか止まらずにやり続ければ意外と最後までできたりする。
つまり、自分の限界の「もっと手前」を自分の限界だと思い込んでいるためで、そこで止まらずに進められれば本当の限界にはなっていない事を学ぶ事が出来る。
また本書では目標達成についても触れて -
Posted by ブクログ
上手に述べられているが、ネタがセンシティブなので、よーく文脈を見てないと迷子になるかも。
『努力は好きに勝てない』、その通りですね。
そういえば、集中は疲れるけど夢中は疲れない、というのがネットに載っていたな…
『常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションである』
『自分ではマイナスと思っていたことが、外から見るとプラスに見えることもある』
『ゼロからまったく新しいことをはじめるよりも、今の自分が持っている本質的な要素を60〜70%引き継ぐほうが、限界から抜け出すのに役立つのだと思います。』
『努力は好きに勝てない』
『人はどうしても、自分の過去や、これまでの文脈の影響を受けるので、