為末大のレビュー一覧
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競技レベルも競技(陸上と競泳)も違うが同じ個人種目の選手として共感できる部分が多い。
2001年エドモントンの世界陸上で銅メダルを取ったとき偶然TVで見ていた。
その時は「メダルが期待できる」と言っても日本特有の超贔屓目実況だろうと思っていたが
そこで銅メダルを取ったので、「日本でも世界で実力を発揮できる人が出てきたのか」と
感心していた。
その彼が現役を引退してから書いた本なので、非常に俯瞰的な視点で書かれていて納得度が高い。。
何度も出ているエピソードで初めて出場したオリンピックで彼は転倒してその後流してゴールした。
そのことを非常に後悔していたらしい。そして代表になれなければ引退する -
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犬の1年は人の7年に相当するドッグイヤー 老成 人生の予行演習 行司は軍配を間違えたときに切腹するために刀を持っている 重厚な仮面で隠しても、現実の自分は変わらない 男子的な発想 胸を張るって何なのさ 真髄に触れてみたい 自己肯定感 自分が自分を諦めた瞬間 できるできないという臨界点の領域が明確であればあるほど、ピンとくる感覚も鋭くなる そもそも正解というものもない、そこにあるのは、後から振り返って自分がつけた意味にすぎない 仮説状態で即決即断し、素早く修正しながら前に進むというスタイル=走りながら考える 諦めている他の人生の存在に気がつくかどうか その中でも今の人生を選び続けているのは何故な
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ネタバレ 購入済み
人生における選択と集中
この本を通じて伝わってくるのは
自分じゃない誰かにはなれないし実りは少ない
諦める事は選ぶこと、決してマイナスじゃない
望みを多く持ちすぎない生き方もある
努力は勝てるフィールドでする。
むしろ楽しめるくらいのフィールドでやる。
ということ。
他人の意見やランキングに惑わされやすい私にグサグサと突き刺さる本でした。為末さんありがとう。
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澤さんも書いていたが、為末さんも、欠点よりも良いところを伸ばすことをすすめていた。この考えは好きだ。
恥ずかしいと思う気持ちが成長を止める。ハッとした。人にどう思われるかを常に気にしている自分も、本当に恥なのはなんなのかに視点をかえれば、生き方は大きく変わるだろう。
プライドも同じ。人から賢く見られるために演じているせいで、私も多くの学びの機会を失ってきていると思った。自分が大事だと思っているこだわりをどれだけ手放せるか・・・。これはツチケンさんとつながった。すべては大したことではない、この視点の切り替えが柔らかい人になりたいと改めて思った。常にニュートラルでありたい。
挫折と努力はセットであ -
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為末さんは読書家だというが、この本を読んでいるとそれが分かる。本を読んでいることが分かるというより、考えていることが良くわかる。
誰かを説得したり議論したり、人の心を動かしたりすることは以外にも自分自身を問い詰めることで磨かれる。「自問力」がない人の言葉は、どうしても奥行きが無く深みがない。何かに対して感情を抱いても、その感情の背景にあるものを説明できなければ周りからは共感は得られない。自問できる強さがないと、人は強がるしかない。だが、強がっているだけでは自己満足だ。
たとえば、「嫌い」からスタートしても、自問した結果、最後は自分の内側のコンプレックスに行き着くことはよくある。さらにコンプ -
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陸上400メートル・ハードルの為末大(ためすえ・だい)が書いた『日本人の足を速くする』(新潮新書)に感銘を受けました。
為末といえば、2001年の世界陸上(エドモントン)で47秒89の日本記録を出し、五輪・世界選手権を通じて日本人初の短距離種目の銅メダルを獲得したアスリート。2005年の世界陸上(ヘルシンキ)でも、雨中のデッドヒートで再び銅メダルを獲得しています。後半勝負が常道の400mハードルの世界にあって、170cmの小さな体で先行逃げ切り型の勝負を挑む"サムライ・ハードラー"として知られています。
壮絶なレース・プラン 10台のハードルが35m間隔で並ぶ400mを -
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ネタバレ置かれた状況に関係なく、自分の全力を出しきっておくこと、そのことが後悔を整理することや、物事をきっぱり終わらせるためにもすごく重要な気がしている。
結果がうまくいったかどうかは別として、大事なのは切り開こうという意志。例えば誰かに殴られて、顔が横を向いてもその顔をフット正面に戻した瞬間、その記憶が保存されて、それが自分の自信の鍵になると僕は思っている。
若者が完璧を信じ、完璧を追い求めるのは、人生はまだまだ先が長いと思えるからだ。
挫折を早くに味わうことは、自分の「弱さ」を早く知るという利点もある。
自分は弱い。そのことを知らなければ本当の意味で強くはなれず、そのことから逃げれば、弱さを -
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[ 内容 ]
たとえ筋力や体格で劣っていても、日本人に合ったトレーニング法と正しい身体の動かし方をマスターすれば、世界と戦える。
足は「技術」で速くなる―。
400mハードルでメダリストとなった“侍ハードラー”が、試行錯誤の末に到達した「走る極意」とは何か。
また、大舞台で勝つための集中力の高め方、精緻に計算されたレース攻略法とは。
陸上競技の見方が一変する、日本人のための知的陸上読本。
[ 目次 ]
序章 なぜ日本人は足が遅いのか
第1章 だれでも足は速くなる
第2章 速くなるトレーニング
第3章 勝てない人と勝てる人
第4章 ハードルの上で休む
第5章 13歩を究める
第6章 銅から金へ -
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【要旨】
小さな頃から誰にもカケッコで負けなかった為末氏は、早熟であり、中学卒業時には体が出来上がっていた。そのため、それ以降成長せず、新たな道を探していた。そしてたどり着いたのが400mハードルだった。
為末氏は300mまでを全力で走り、最後の100mは"根性"で走るという。つまり先行逃げ切りのレース展開となる。そこで彼が自身の強化の為に考えたのが、ハードルは飛ばず、走力を上げること、速く走れるようになること、だった。
その試行錯誤の中で出した結論が、「外国人は体の作りが違い、真似しても意味がない。日本人は日本人の骨格に合わせた走り方がある。それで誰でも、今よ -
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熟達のプロセスを五段階にわけている。「遊」「型」「観」「心」「空」。個人的には最初に遊を置いたことがとても素晴らしいと思っている。守破離を詳しく知っているわけではないが、熟達に向けてだいたいこの三つを言い渡されることが多い。型破りと型なしもよく言われる。しかし、なんかしっくりこなかったというか大事なことが抜け落ちている気がしていたのが 遊。
二つの面から納得した。
一つはまずは思いっきり体を動かしてみる体験を経ておくこと。型はどうしても制御になるため、遊を飛ばして型に入ることのリスクもある。
もう一つは未来投資型(現在犠牲型)のリスク。そもそも楽しい!とか好奇心とかを飛ばして、いつか役立