為末大のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
為末さんは男子400メートルハードルで日本記録を叩き出したアスリートです。2012年に現役を引退し、会社経営やスポーツコメンテーターとして活躍している。
為末さんのスポーツ解説を聞いていて、興味を持ち書籍を購入した。
本書は、為末さんがコーチを付けずに一人で競技者として過ごしてきた経験談を知ることができるもので、目標をどのように設定するのかとか、自分との向き合い方とかを的確な言葉で語っている。これは、仕事・ビジネスにも通じるものがあると感じられた。特に
partⅡ「わたし」の心をつくるもの
では、学びになる言葉が多く、整理して私のチームメンバーに共有しようと考えている。本書以外にも書籍はあるよ -
購入済み
努力は必ず報われる、成功しないのは努力不足だ、と多くの人が信じ続ける呪縛を解きほぐしてくれる諦めるための本
諦めることは逃げることで負けだなどマイナスの意味を持つ人は多いと思う
でも作者は手段は諦めても目的は諦めなくていい、自分に向いていない分野に執着することより諦めて自分が飛躍できる分野に移ればいい
スポーツで活躍していた作者だからこそ諦めるということにいっそう抵抗はあったにちがいない
そんな作者からの言葉は説得力がある
自分で自分をがんじがらめにしてしまう人におすすめしたい本です -
Posted by ブクログ
近年脚光をあびている「アンラーン」を解説した書。さくさくとよめました。
学習とは、どんどん知識や情報をプラスにしていくこと、それによって思考の力を高めていくことです。そのプロセスの中で、インプット以上に大切なことがあります。それが「アンラーン」といっています。
アンラーンとは、これまで学習したものを取り去って新しい学習を行うという意味ではなく、これまでに身に着けた思考のクセを取り除くことです。
経済学者である柳川範之氏がビジネスを対象としてみたアンラーンと、為末大氏がスポーツのスキルとして捉えたアンラーンが具体的な例として描かれています。
これまでの学習をし続けていくと、新しい環境で行 -
Posted by ブクログ
一生涯学ばないと生きていけないと言われている100年時代。
学びよりも今持っている思考や慣習をあえて捨てる、アンラーンが必要になります。
いつもこうしてるから、やったことがないから、今まで積み上げてきたものがある...
これらは成長を止め、変化に適応できなくなる原因になります。
自分を客観視して、一旦思考の癖を取り除くことで、新たな考えやスキルが入ってきます。
水がいっぱい入った桶は水を捨てた分、新しい水を入れることができます。
そんなイメージで、手放す⇄入れるを繰り返すことを小さく続けていくことが今を生きるポイントなんだなと思いました。
良書です! -
Posted by ブクログ
遊びの中ではルールの変更は自由にできる。ちょっと約束事を変えてみたりすることで、別の楽しさ、別のワクワク感が生まれてくる。新しい可能性が見えてきたり、新鮮な発見がある。本書より抜粋。
楽しく遊ぶ、夢中になって遊ぶ。大人になってから難しくなったように思う。本来は、遊びとは自由であり、ルールを好きに変えて思いのままに楽しめばいいんだ、と思える。大人になるにつれて、何かにつけて意味や意義が先行して、自由から遠ざかってしまっていたのかも。
運動について、日本では小さいころから競技を絞り込むが、海外ではいろんな競技を体験しながら体の使い方を覚えていく、にも納得と共感。
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Posted by ブクログ
レベルは違うが同じスポーツ選手。それも個人競技として共通点があるので、彼の本は読んでいてい同じ感覚を感じる。
コントロールできることと出来ないことの切り分け方など、一段深いところまで書かれていてそれだけでも読むべき内容だった。
最後は自分の人生の責任は自分で引き受けるしかないという感覚や、引退後の話、スポーツの世界の感覚で日常生活との折り合いをつける事など実体験を通して、非常に冷静な分析した結果を書いているので勉強になった。
気に入った言葉:
「コントロール出来ることに意識を向けよ」というが、大事な点は楽観的になる事でも悲観することでもなく「目の前にある自分に出来る課題解決に集中すること -
Posted by ブクログ
400mHのメダリストである著者による、自身の競技生活の振り返りの本。競技の選択のしかたから、引退との向き合い方まで、幅広く語られている。
全体を通して、競技にまつわるアドバイスをするような内容になっている。本書が対象として想定しているのは著者と同じようなアスリートたちだと思うけれど、それだけではもったいないと感じた。自分を成長させたいと思う人や、なにか突き抜けた成果を上げたいと思う人にとって、共通して参考になるものが書かれているのではないか。例えばなにかに継続して取り組むことの功罪。例えばロールモデルの上手な選び方。あくまでアスリートとしての視点から語られてはいるものの、もっと普遍的なことに