あらすじ
★リオ・オリンピック2016開催で注目!
オリンピック3度出場の侍ハードラーが明かす、心のブレーキの外し方。
★「考え方を変えれば、結果は変わる!」
アスリートからビジネスマンまで。
ストッパーを消して、劇的にパフォーマンスが上げる心の操縦法とは?
★あなたも、みずから「限界の檻」に入っていませんか?
心理学で明らかにされる、あなたの可能性をおさえる空気の正体……
3度のオリンピックに出場、400mハードルの日本記録保持者でもある著者が
心理学・行動科学の研究と出会い、自らの体験・アスリートの成功と挫折を
分析するなかでたどりついた境地。
「目標設定」「まわりの期待」「努力」「夢」……
これまで、モチベーションと思われていたものは
すべて、限界をつくり、才能にふたをする障害だった。
100m走で世界記録が出たとたんに、続々と記録を破る人が続く。
メジャーリーグで一人成功すると、次に続く人がどんどん現れる。
人間にとって「限界」とは何なのか。
それは、脳の思い込み。自分で作った檻なのではないか――。
本書は、自分の眠った才能を発揮したいというビジネスパーソンに向けて、
これまでとはまったく別のアプローチで提示する、枠を超える発想術。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ご自身の経験と各界の著名人とのインタビュー等から得られた限界に関する知見を非常に分かりやすく説明しており、腑に落ちるところが多かった書籍です。
壁にぶち当たったら、限界などは存在しないと勝手に思い込み、自分に揺さぶりをかけてそこから動き出させる方法をいくつか提案してます。自分で取り入れたいと思ったものには、環境を変え、普段やっていることと異なる事をやってみる事。普段は、他人のアドバイスはあまり重視しないが、壁にあたったら、なぜと考えずに100%アドバイスに従って、自分の変化を感じてみる事でした。
Posted by ブクログ
トップアスリートならではの境地にいた人だからこそ、経験する「限界」。それを一般人にもわかりやすく解説していて、かつ、その「限界」の檻から抜け出すためのノウハウやケースが記されており、限界突破したい方にはおすすめの本。自分が檻に入っているなと思ったら、一時的にパフォーマンス力が落ちても、新たな挑戦を試み、アップデートすることに力を注ぎたい。
Posted by ブクログ
限界とは、人間が作り出した思い込みであり、自分で作りだした思い込みの檻に自ら入ってしまっている。
という事を、陸上選手として世界と戦っている中で学んだことを実例を含めて書いている。
彼の本は多分ほぼすべて読んでいるが、自分の実体験を第3者的な視点で冷静に分析をしているのが好きだ。
自分も経験があるが、練習中にキツイと感じてもう駄目だと思っても、そこで何とか止まらずにやり続ければ意外と最後までできたりする。
つまり、自分の限界の「もっと手前」を自分の限界だと思い込んでいるためで、そこで止まらずに進められれば本当の限界にはなっていない事を学ぶ事が出来る。
また本書では目標達成についても触れていて、一流アスリートでも、「小さい時にオリンピックチャンピオンになる」という目標を持っていたわけではなく、目の前の小さな目標に対して努力をしていたら、いつの間にかすごい場所に来てしまったという事らしい。
つまり、遠くにある大きな目標よりも、目の前にある小さな目標を優先してとりくみ、目の前の問題を解決し、改善を図る事の大切さを書いていた。
目標が檻に変わる3現象
・目標達成にこだわる→自分を見失う
・目標が遠すぎる→続かない
・大きな目標を達成する→燃え尽きる
そうならない為も目標の達成した、しないに関わらず、そのプロセス自体を楽しむことが大切
心から信じれば願いはかなう。は本当。
しかし信じること自体が難しい。
1.そうなってほしい
2.そうしてみせる
3.そうなる事が決まっている
→信じようとしている状態(1,2)では願いをかなえるほど力はない。
Posted by ブクログ
上手に述べられているが、ネタがセンシティブなので、よーく文脈を見てないと迷子になるかも。
『努力は好きに勝てない』、その通りですね。
そういえば、集中は疲れるけど夢中は疲れない、というのがネットに載っていたな…
『常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションである』
『自分ではマイナスと思っていたことが、外から見るとプラスに見えることもある』
『ゼロからまったく新しいことをはじめるよりも、今の自分が持っている本質的な要素を60〜70%引き継ぐほうが、限界から抜け出すのに役立つのだと思います。』
『努力は好きに勝てない』
『人はどうしても、自分の過去や、これまでの文脈の影響を受けるので、いったん断ち切ってリセットすることが必要です。』
Posted by ブクログ
多くの人が、自分の本当の限界の手前に限界を置いてしまっている。
その原因が思い込みである。
思い込みを外すには、
・積み重ねる
・変化や戦術を変えてみる
の2つ。
今までに練習を積み重ねることに加えて
他にもっとよい方法がないかを考えるのもまた重要。
個人的には積み重ね以外の部分に限界を超える伸び代があると知れたのは大いに勉強になった。
Posted by ブクログ
自分が、どの世界の、どんなルールだったら戦えるのかに気が付いた人ほど限界の檻から脱出できる。横にずれる、別の階段に移ることで限界を突破できる。路線転換をするときは今の自分が持っている本質的な要素を60~70%引き継ぐほうが、限界から抜け出すのに役立つ。
興味がないことをやってみることで経験の幅を広げる。向いていないのではなく、慣れていない。好きなものが見つかるまで経験の幅を広げる。自信のあるふりをして脳をだます。
Posted by ブクログ
為末さんはライターとしても才能がある。 競技者目線から限界について書かれています。自分の行なっている競技に置き換えてよめば、競技者のメンタルを高いレベルに持っていけます。
Posted by ブクログ
いまになり、自己啓発本を読んだらどう感じるのかと思い読んでみた。ほぼ実践できていたのでよしとしようか。
本書には、アスリートがよく感じる「ゾーン」についての記載があった。以前、ボウリングをしていた際に、一瞬それっぽい経験をしたことはあるがなんといえばいいのか、言語化するのは難しいねえ。
Posted by ブクログ
量の拡大が有効なフェーズとそうではないフェーズがある。有効でないフェーズに来たら、意識的に自分への変化(ゆさぶり)を与えることで新しい発見ができ、それが限界突破のヒントになるとのこと。
Posted by ブクログ
経験と様々な情報・知識をうまく組み合わせて体系的にまとめられた"限界の正体"という檻の本質を伝える一冊でした。
自分の限界を知る道しるべ、検証の一助になるかな?