滑川海彦のレビュー一覧
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シリコンバレーの一流投資家が書いただけあって、非常に具体的で説得力がすごい。財務諸表からはほとんど何も分からないスタートアップをどのように評価すればよいかについて非常に詳細かつ具体的なアドバイスが並んでいる。
序文で孫泰蔵氏が、このような一般人向けのエンジェル投資の指南書が出てきたことが、スタートアップ投資会の終わりの始まりを示しているのではないかと書いている。しかし本書でカラカニス氏が語っているスタートアップの評価方法や投資に対する基本的な姿勢は金融の仕組みが変わっても通用する普遍的な手法だと思う。シリコンバレーのようなエコシステムが日本にないから、この手法をそのまま活用できるわけではないというのは同意するところだけれど、ようやく日本でも活況になっているベンチャー投資の世界で上手くやるためのヒントは無数にちりばめられているだろう。 -
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Facebookの創業者が、これほど大きなビジョンをもっているとは考えてもみませんでした。
動機が金ではないというのは素晴らしいことですが、目の前に大金を積まれれば、誰だって気持ちが動くものです。彼は違いました。
普通私たちは、自分のプライバシーがさらされることを嫌います。しかし彼は、「多くのことを共有するほうが世界が良くなる」という考えをもっているようです。確かに、インターネットのもっている匿名性は、様々な混乱を引き起こしています。
現代社会は、今後ますます透明性が求めらるのかもしれません。最近の芸能人や政治家のスキャンダルを見ると、その可能性は大きいと言えるでしょう。そういう社会においては、私たちも常に一貫性のある言動を心がけなければなりません。
500ページを超える本を、久しぶりに読み切りました。 -
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赤貧の幼少時代をすごしたイスラエルから米国に移民してアメリカンドリームを体現しているジーン・シモンズ氏のビジネス啓蒙書。とにかく氏が勤勉な努力家で手堅くお金を大切にする姿勢には感心する。「政治的には正しくないが」と前置きしてのビジネスの心得はビジネスマンとしては綺麗ごとではなく本音全開ではあるものの至極全うなことばかり。ステージで火を噴くロッカーとの二面性には驚かされ、商売上手なユダヤ人の資質が米国流エンターティメントに上手くマッチしたのかなどとステレオタイプな反応をしてしまいましたが、ビジネスエンターテーメント書籍としては楽しく読み進めることができ、とても面白かった。
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カリフォルニア、シリコンバレーにあるシード投資集団Yコンビネーター(以下YC)。ITベンチャーに関わる人であれば一度くらいは名前を聞いた事のある有名な投資集団、その創設者は、IT業界関係者であれば名前を知らない事が恥ずかしいとも言える有名人、「ハッカーと画家」の著者ポール・グレアムだ。
そのYCだが、実態は秘密にされる事が多く、具体的にどこに投資されたのかすら明かされない場合も多かった。しかし本書では実際にYCの1スパンに密着し、多くのインタビューやミートアップへの参加により細かい描写がされ自分もそこにいるかのような臨場感に溢れる一冊となっている。既にITスタートアップに勤務しているのなら必読、ITスタートアップに興味がある人にとってもかなりオススメの一冊と言えるだろう。
さて、自分はITスタートアップに勤務している立場だ。そうすると勿論周りのITスタートアップも普通の企業に所属しているよりは気にしているという立場でもある。
そのような立場でもって読んだ感想は、月並みではあるがシリコンバレーと東京の環境があまりにも違うという事だ。
細かい違いは本書を読めば嫌でも分かると思うので割愛するが、ざっくりと書くとシリコンバレーでは超優秀なハッカー達が伝説的なハッカーポールグレアムのアドバイスを受けて合宿し、文字通り「死に物狂い」でベンチャーキャピタルへ売り込む為のデモ作成とプレゼンを行うのである。
その合宿で興味を惹かれるのが
・とりあえずシリコンバレーに住む事(シリコンバレーは世界でも有数の生活費がかかる事で有名)
・リクルートされたパートナーには「24時間」という勤務時間以外ありえない
・合宿期間中は家族や恋人、友人等とは連絡を取らない事が推奨される。むしろYC参加中と言えば簡単に断れるだろうから好都合だよね!と言った具合である。
これが良いか悪いかは判断が分かれるところだが、少なくともスタートアップを成功させたいのならば、大事な時期にこういう取り組みが必要だという事は何となく理解できる。もちろん、こういった働き方への取り組みだけでなく、アイデアをどう練るかやベンチャーキャピタルへのプレゼンについても参考になる記述が散りばめられている。
最後に一つ強く印象に残るのが、シリコンバレーでこれをやってるのは凡人ではなくて超がつく程の優秀な人物達であるという事だ。このような環境でやっているシリコンバレーのスタートアップに、日本のスタートアップがまともに闘っていくというのは殆ど無理な話だろう。だが本書を読むとそこで簡単に諦める必要も無い、著者が語る様に今やソフトウェア産業は世界を食い尽くす勢いで成長している。このような産業の源泉が永遠に1地域にとどまるというのは、それはそれで考え辛い事だ。
シリコンバレーが産まれた理由にはいくつかの偶然はあるものの、基本的には人が手を加えて作られたITベンチャーの聖地だと思っている。そうであれば別の地域でも「真剣に」取り組めば作る事も可能だと思う。ただし、それを実現するにはポールグレアムも語る様にハッカーという一風変わったキャラクターを持つ集団を許容して育んで行く文化は絶対的に必要だろう、いつかは日本にもそういうフィールドが出来る事を強く願う。 -
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■ジェフ・ベゾス
A.ジョブズと同じようにベゾスも現実歪曲フィールドをまとっており、思わず納得させられてしまうが、冷静に考えると得心のいかないプロパガンダを展開する。
B.クリティカルシンキングを育むには散文形式のほうがいいとベゾスは信じている。新製品ならプレスリース形式で文章を作る。つまり、その提案をどのような形で顧客に提示するのかを形にするわけだ。
C.我々はモノを売って儲けているんじゃない。買い物についてお客さんが判断するとき、その判断を助けることで儲けてるんだ。
D.賢くあるより優しくあるほうがむずかしい。
E.緊密で有機的につながる仕事ができていないから、関係者のコミュニケーションが必要となる。部署間のコミュニケーションを増やす方法ではなく、減らす方法を探すべきだ。
F.グーグルを山だと思え。登れるけど動かせはしないというわけだ。連中を徹底的に利用しろ。でも、連中に知恵を授けちゃいけない。
G.必要な人材はこれから雇えばいい。難しい道なのはわかっている。どうすればいいのかはこれから学ぶんだ。 -
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【本日の一冊(^O^)】
Yコンビネーター シリコンバレー 最強のスタートアップ養成スクール
これは、スタートアップを目指す方は必読ですね!
シリコンバレーの生の姿が読み取れます。
シリコンバレーが優れているところ、そのは起業家精神が他の国や地域よりも秀でているわけではなく、多くの創業者の集中だという。
「スタートアップが集積していない場所にいることは、スタートアップにとって害になる」
「他の地域では、人が大胆さに欠けるなどということではなく、手本に欠けていることが問題なのだ」
スタートアップの最終的な成功率は、0.3%くらいかもしれないと言う、創業者のグレアム氏。
ここ本を読んで、ワクワクするか、自分には無理と思うか。
シリコンバレー屈指の養成スクールへの密着取材の中から、シリコンバレーの今を知ることができる一冊です。 -
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Dropboxがこの世に生まれることを助けたことで世界的に著名なスタートアップ・ファンド、Yコンビネーターを描いたノンフィクション。
これまであまり知られることがなかったYコンビネーターの内幕を、2011年夏期を軸にした長期取材で明らかにしている。
Yコンビネーターのメンバーの中でも、やはりポール・グレアムのキャラの強さは飛び抜けていて、読めば、ポール・グレアムのファンになること間違いなし(笑)。
2011年夏期のYコンビネーター参加スタートアップには、今をときめくCode AcademyやMongoHQ、Parseなどがあって、おぉと思わせられた。オススメ。 -
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ネタバレfacebook の成り立ちから破竹の勢いで成長していく過程、そしてマーク・ザッカーバーグの考えなどが見れて面白かった。前半半分は面白くてどんどん読み進めれるが、後半半分は似たような話の繰り返しで大分だれてきたので蛇足に感じた。調べた情報を全部詰め込んでいるように見えたので後半部分はもう少しコンパクトにして欲しかった。
全ページを通じて見えるザッカーバーグのお金のためにやってるんじゃないんだという姿勢、世の中をオープンにつなげるという強い信念に感銘をうけた。
その他メモ:
* 今では受け入れられている facebook の news feed 機能でさえリリース時は大反発があった。ストーカー機能だと大批判をうけた p.276
* ヤフーにも売却しかけたことがあったこと
* fb の写真投稿機能は高解像度のものを保存していない。機能も貧弱、それなのに断トツ一番の写真共有サイトになっている p.315
追記 2016.05.05:
Facebook初期の頃が非常によく分かる。スタートアップがどうすれば成功するのか、ほんの少しかもしれないが確実に参考になる部分がある。初心も思い出させてくれる。星4から5に変更。
facebook以前に色んなソーシャルネットワークがあったことの記述も面白い。sixdegreesはossもなくオラクルに巨額の使用料を払ったりインターネットが電話回線であるなどタイミングが早すぎた。フレンドスターはサービスのスケールアップが追いつかず表示するのに20秒もかかったのが敗因であったなど。 -
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「人は見たことのないものを欲しいかどうかわからない」
スティーブ・ジョブズの言葉です。
前例のない商品を投入するとき、いくら精緻な推定を行い、数字をこねくり回したところでヒットするかどうかなんてわかりません。
そんなときどうすればいいか?
その答えの一つが本書のタイトル「小さく賭けろ」です。
小さく賭けて素早く失敗する。最近話題になっているリーンスタートアップと通じる部分があります。
本書ではコメディアンから大企業まで様々な事例が載っており、必要となるマインドセットやアクティブユーザーの重要性などにも触れています。
教育の重要性にも言及していますが、既に大人になってしまった私には読んでいてちょっと悲しい気分になる内容でした。
未知の分野を相手に勝負する必要のある方にオススメです。