滑川海彦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
マイクロソフトがOSで世界を席巻すると、IBMがPC製造部門を中国企業に売却し、yahooのウエブページがPC利用者の主流になるかと思いきや、グーグルが強力な検索サイトで市場を独占するに至る。グーグルの社是に「邪悪になるな」とあるが、これだけ巨大企業に成長すると反グーグルなるものを待望する向きもある。そこで名乗りを上げたのがSNSで世界をつなげるフェイスブックという企業である。
フェイスブック誕生から現在に至るまでの詳細は本書に譲るとして、そんなフェイスブックにも強敵があらわれた。140文字のコミュニケーションツールで利用者が急増するツイッターというサービスが新しい。成長し続けるIT業界の次なる覇者(サービス)誕生に目が離せない。 -
Posted by ブクログ
Dropboxとairbnbを産んだスタートアップのアクセラレータとして有名なYコンビネータが、有望なチームを集めて開催する三ヶ月間の「学期」に著者が密着して取材を行ったドキュメント。著者が付いた学期からも先日Googleに買収されたTwitch.tvが出ている。
内容は、著者が取材した学期に参加した2011年の64のスタートアップのチームが成功を求めて奮闘する様子を描いたもの。核になるようなストーリー持つ企業がいくつかできればよかったのかなとも思うし、Yコンビネータを興したポール・グレアムにフォーカスを当ててももっと面白いものにできたのかなとも思う。ただ、少し面白くなくても(これは翻訳のせいかもしれないが)、彼らが実際に中で何をやっていたのかを記録して世に出したかったのかもしれない。その意味では有意義な本と言える。
シリコンバレーでベンチャがこれほどまでに次々と生まれるのは、周りに手本があるからだ、と言うグレアム。そしてその中で成功したものが次の手本になる。自分自身もベンチャを成功させた経験を持つ。こういう人がいるというのもシリコンバレーの強みだろう。
----
いくつかチームを選んで3か月間の期間サポートし、最後にデモデーを設定して機関投資家に売り込む機会を作るという仕組み。KDDI∞ラボのやり方はここから来てたんだな。 -
購入済み
う~む、黒い。
Amazonのタコ社長じゃなかった、カリスマCEOであるジェフ・ベゾスの評伝。
ヘッジファンドから独立して、
自転車操業のような黎明期からあっというまに世界市場を席捲して行くスピード感は圧巻です。
でも、当然ながら急成長する企業にありがちなブラックぶりも余すところなく描かれています。
ベゾスの強烈な個性についていければよし、ついて行けないものは自ら去り、無能と見なされたものは情け容赦なく切り捨てる。ワークライフバランスは禁句....
とりあえず、働きたくない企業No.1決定です!
市場を取りに行くときのライバル企業への攻撃もタブーなき焦土作戦のオンパレード。法務部門は大変そうですね。
いろいろ参考になります(笑) -
Posted by ブクログ
面白かった。こんな商売の仕方・教え方があるんだなぁ、と。グレアムの発言・視点もスタートアップ達の考えも勉強になる。難点は、自分が年を食ったなぁ、と少し凹む点。
。。。詳細。。。
クラウドを活かして即座にビジネスを立ち上げられるリーンスタートアップな時代になった。そんな時代の投資・インキュベーション方法。というか、本のタイトルにある通り、起業家の学校の話。
ソフトウェアが適用できる分野は、今や数限りなくある。ニーズは多すぎるので、ニーズのある人がサービスを作ればよい。リーンスタートアップなら小額でも商売を始められる。本当に必要かどうかは、ユーザに試させればよい。
出版社が著者を探して本を出すようなイメージに近い。違いはテキストを書くか、Interactive & Collaborativeコンテンツを書くか程度か。ソフトウェアの開発コスト・必要スキルは急激に下がりつつある。となると、ハッカー集積地のシリコンバレーでなくとも、YCのモデルは立ち上げやすい。お金とニーズと少数の活動家がいれば。 -
Posted by ブクログ
イノベーションの起こし方について考察した一冊。イノベーションのDNAと合わせて読むと面白い。
「何を優れたことをするには最初に優れたアイデアが必要だ」と考え勝ちだが、成功企業の事例を見ると実はそうではない。多くのイノベーションが小さい成功から始まっていると主張する。
小さな賭けなら、仮に失敗しても致命的な損害を被ることはない。小さな賭けを繰り返すことで、素早く数多くの試行を繰り返すことができ、そこから大きなイノベーションへと発展していく。
大企業が巨大な構想をし、巨大な投資を行い、巨大な失敗になる、というケースは数多く見られる。実は小さな実験を繰り返していくことこそが大きな成功につながるのだという基本的な視点に気づかされる。 -
Posted by ブクログ
すごく合理的な考え方である
と、本書を読んでそう思ってしまいました。
タイトルのとおり、「小さく賭ける」。
少額で投資してみて、GO or STOP
少しの投資額で、このままいけそうなら、より大きく投資してみて、戦ってみる。ダメなら撤退または方向転換。
この考え方って、今の変化の大きい市場に対してのアプローチとしていいかもって思ってしまいます。
アジャイル開発のベースと同じものですが、こう考えるとアジャイルの思考は悪くないと思うのです。
本書では、ピクサーやグーグルなどの実際の小さく賭けるエピソードを通して実感できます。読み物として面白いです。ピクサーの「ファインディング・ニモ」など裏話などもあって楽しいです。
経営手法として、スタートアップの考え方として、非常に不可欠な考え方で、今後より当たり前になると手法であると感じます。
「リーンスタートアップ」と併読して読むと一層面白いんじゃないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
この書籍の肝は「小さな賭けの原則」に言い尽くされています。
後は、企業とかの事例がたくさん挙がっています。興味があれば、読んでみるのもおもしろいです。「アフガン地域の安定化を担当した将官の話」は、おもしろかったです。
企業を考えている人は、「小さな賭けの原則」に異論を唱える人は少ないと思います。サラリーマンが、企業を考えるときにも、「小さな賭をする」は重要な要素と思います。
さあ、頑張ろう!
---------------------------------------------------
書籍メモ
ほとんどの成功した起業家は素晴らしいアイディアを発見してから起業したわけではない。」
コメント
技術、マネタイズ
概念的イノベーターと実験的イノベーター
実験的イノベーター
「小さなかけ」の原則に従い、非連続的なイノベーションによって問題を解決する。
天才
出現する数が少ない
概念的イノベーター
実験を好む
出現する数が多い。
試行錯誤を繰り返す中で徐々にブレークスルーを発見して行く
このアプローチの重要な利点
新しいことに取り込む際には「何を知らないか」を知らない」ということに隠されている。
起業の詳細なメカニズム
サラスバティー教授の研究
管理職と起業家では問題解決の手法が異なる
◎小さな賭けの原則
1. 実験する
試行によって学ぶ
素早く行動し、素早く失敗して教訓を引き出す
実験によってプロトタイプを開発し、洞察を深める
問題を明確化し、創造的なアイディアを産む。
2. 遊ぶ
即興とユーモアにあふれた遊びの雰囲気は我々の心をリラックスさせ、心の呪縛を解く。
これによって、創造的なアイディアを窒息させる焦りによる早すぎる判断を防止する。
3. 没頭する
新鮮なアイディアや洞察を得るために外界に飛び出して、全身で環境に浸る。
人々の行動の動機となる欲望にまで踏み込んで、世界のものごとはどう動いているかを深いレベルで理解する。
4. 明確化する
こうして吸収した情報に基づく洞察を利用して、問題を再定義する。
問題を十分理解しないうちに解決を急いではいけない。
グーグルの例
5. 出直す
より大きな問題を発見するには、柔軟でなければいけない。
小さな勝利をきっかけに、思いがけない解決に導くような問題の見直しのチャンスが訪れることがある。
あらゆる機会を利用せよ。
6. 繰り返す
何度も同じ問題に取り組み、テストを重ねるうちに、知らず知らずのうちに優れた知識、経験、洞察が蓄積されていく。
クリスロックの例
○素早い失敗、素早い学習
完全主義には、健全な完全主義と不健全な完全主義がある。
健全な完全主義
優秀性、卓越性のような個人的価値観よって内面から動機づけられている。
不健全な完全主義
外面から動かされる。
プロトタイプで素早く試す
○遊びの天才
即興が創造性を解放する
ピクサーは、創造プロセスを通じて、「プラシング」(プラス + ing)とよぶものに強く依存している。
常にアイディアがプラスされていく雰囲気を作りつつ、ユーモアと遊びのセンスを維持することが、ピクサーの魔法の中心的要素だ。
アランケイ
「未来を予言する最も確実な方法は、それを自分で作り出すことだ」 -
Posted by ブクログ
伝説的なジョブスの第二幕。
ピクサーをアニメーション会社として軌道に乗せたことは
多くの人が知っている。
だが、それがもともとハードの会社でアニメを作る予定はなく
きっかけとなったアニメはハードを売るためのものであったと
それを知る人は少ないと思う。
「成功」というものを、想定したとおりの結果が出るとすると
ピクサーは失敗だったのかもしれない。
ただ、ビジネスとしての成果が出ていることを成功とすると
これは大きな成功だった。
そのためにも、スモールスタート。試してみること。
この重要性を説いている1冊。
いくつかの事例を用いていても
結論に至る経緯が同じようなので多少飽きを感じる部分もあったが
分かりやすく、実用的な内容である。