倉本聰のレビュー一覧

  • 破れ星、燃えた
    著者は、これまでも多くの著書で、半自伝的なものを書いてきたが、これもその類と思っていたら、これが遺作となるのではないかと思わせるような力の入れかたを感じた。力が入ったと言っても、そこはプロの脚本家、面白愉しく読ませてくれます。
    これまで知らなかった話も多く、著者の引き出しの多さを感じます。

    前作「...続きを読む
  • 破れ星、流れた
    脚本家倉本聰の書下ろし自伝エッセイ。父との思い出を語る前半と大学受験から業界入り、脚本家になるまでの後半の二部構成。

    作家の作品はその作家の人生そのもの。完全な創作ということはありえず自己のそれまでの人生が繁栄されるもの、そんな思いを本書を読み強くする。

    特に前半、父との思い出。野鳥観察と俳句、...続きを読む
  • 『北の国から』黒板五郎の言葉
    ドラマをリアルタイムで観ていた人にとっては
    涙が止まらない一冊です。

    当時、ほとんど一回しか観ていないはずなのに
    なぜあんなに鮮明に色々なシーンを思い浮かべ
    ることができるのでしょうか。

    同じ時代を生きることができた人は本当に幸せ
    であったと思います。

    本当に本当に黒板家が隣人や、親戚のように...続きを読む
  • 古木巡礼
    「自然の声に耳を傾けろ」という著者のセッセ
    ージが込められています。

    なのに自然破壊は止まらないです。

    もうそれならば自然の声を聞かせてあげよう、
    とばかりに古木に今の人間がどう映っている
    のかを語らせています。

    人の有史よりもはるかに長い年月を生きている
    古木の眼差しは鋭く、厳しく人間を見て...続きを読む
  • 『北の国から』黒板五郎の言葉
    ドラマを見ていた頃にタイムスリップ。私以上に一生懸命見ていた母の姿が浮かんできました。
    倉本聡さんが対談番組でご自身の少年時代の経験がこの作品を書かせた、父親は最高のものをくれたと言われていました。経済的には恵まれなかったけど、お金では買えない宝物をくれたとも。親子関係とはそういうものかもしれません...続きを読む
  • 『北の国から』黒板五郎の言葉
    タイトルから名言集を想像していたが違っていた。どちらかと言えば名場面集。
    読み込む前にパラパラめくってみたが、巻頭と巻末に編者の解説がある以外、本編はスカスカな印象を受けた。
    ひたすらセリフのやり取りだけで、シーンが変わるところで2行程度の注釈が入るだけ。
    それがずっと続く。
    ただ、その間が良いんだ...続きを読む
  • 「北の国から」異聞 黒板五郎 独占インタビュー!
    純の性の目覚め、こごみにシュウちゃん、その他アレやこれやと五郎さん独走の下ネタ満載、暴力に小学生の五郎さんが中畑さんとみずえちゃん捕まえてがお医者さんごっこにと、さらにはインタビュアーは東大出て大新聞社に勤めるも女性問題でやらかして富良野に飛ばされた設定笑笑。昭和の価値観満載。最初吐き気がしたけど、...続きを読む
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • 破れ星、燃えた
    NHKの大河ドラマ”勝海舟”を途中降板したのは有名な話し。でもその経緯を知るその時代の制約(組合がらみの’)の厳しさ、素人のディレクターのひどさ、その他もろもろの原因が重なって起きた不幸な出来事だったんだね。
    まぁとどめは週刊誌に9割褒めて(NHKのことを)1割不満を言ったことがそのことだけが取り上...続きを読む
  • 破れ星、燃えた
    スポーツ紙で連載していた自伝的エッセイ。
    裕次郎、勝新、高倉健、大原麗子、数々の昭和の大スター達の違った一面が興味深い。
    勿論「北の国から」を始めとした様々な映画、ドラマ、舞台、そして富良野塾の話も。
  • 破れ星、流れた
    数々のメガヒットTVドラマ作者で誰もが名前を知る倉本聰の自伝風エッセイです♪
    名前しか知らなかった彼の歩みがきちんと語られていてとても興味深く読めました。
    ご本人も知らず知らずのうちに大きくお父さんの影響を受けて今があることがよく分かります。
    戦前戦中そして戦後の様子もきちんと描かれているので当時の...続きを読む
  • 脚本力
    ■ Before(本の選定理由)
    倉本聰の仕事術、みたいなものだろうか。
    脚本家という役割も気になる。

    ■ 気づき
    脚本と脚色は全く違う、という言葉に心から共感。ゼロからキャラクターの個人年表・場合によっては家系図まで作成しているのだから、そう思うのも当然。

    ■ Todo
    仕事の進め方として、大...続きを読む
  • 破れ星、流れた
    恵まれた子ども時代と破天荒な父
    その時代に父が何を教えてくれたのか振り返って
    人としての有り様を教えてもらったと回想する
    東大二浪のあと入学したが大学へは
    ほとんど通わす喫茶店でアベックの会話を観察
    文学 演劇 シナリオなどに時間を費やし
    つてを頼りにニッポン放送に入社
    依頼がありペンネームで二...続きを読む
  • 破れ星、流れた
    北の国からの脚本家 倉本聰の自伝。
    父との思い出は、愛に包まれた幼年期は幸福感に溢れているが、後年衰えていく父への憐れみと、強くあってほしいと願う息子の心情が描かれている。
     野暮かも知れないが、黒板五郎と純との関係そのものだ。
     浪人の末 東京大学文学部に合格するものの、授業にはほとんど出席せず劇...続きを読む
  • 脚本力
    『北の国から』などで知られる名脚本家、倉本聰のシナリオ執筆のプロセスがプロットから完成稿まで記されている。

    自分も脚本を書いており、書くたびにシナリオ制作の一連の流れに躓くことが多いので勉強になった。
    キャラクターのバックグラウンドを住んでる町や、そこでの生活まで考えるというやり方は岸川真の『だれ...続きを読む
  • 脚本力
    具体的な創作論。
    インプットの重要性や
    構成を観光案内に例えている下りが
    面白い。
    新作脚本は、正直、そんなに
    面白いとは思わなかったが、80過ぎて
    ネット社会や世界的な感染症の
    リアリティに追いついているのは
    すごいと思った。
  • 『北の国から』黒板五郎の言葉
    北の国からを全部見た訳では無い。
    大学の授業で所々見ただけ。

    それでも、北の国からを見て良かったと思えたし、
    そのおかげで考え方の幅も広がった気がする。

    この本に載っていない場面もあるし言葉や表情、音楽など全てがあるわけじゃないけど、文字で伝わることも確実にある。

    1番お気に入りは「石鹸で落ち...続きを読む
  • 『北の国から』黒板五郎の言葉
    わたしが純と歳が近いせいか、どうしてもこどもの想いで当時の映像は観ていました。この本はわたしが親になったせいか、はじめて父親の五郎の立場で考えることができました。
    一番印象的だったのは、純が東京でだれかに危害を与えてしまったことを五郎に伝えるシーン。泥の付いたお札は五郎の血と汗と涙の結晶であり、そん...続きを読む
  • テレビの国から
    これまでも、エッセイ、テレビで知ってる話もあるが、それ以外の話もあって興味深い。フランクに書かれてると思う。山田太一が倒れたことは知らなかった。この年代で一人気を吐いている。

    『2018年12月から、テレビの4K、8K放送が始まりました。いったいどれほどの視聴者が画素数で番組を見るというのでしょう...続きを読む