江口泰子のレビュー一覧

  • ネットワーク科学が解明した成功者の法則

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    ネットワーク科学の研究者である著者が成功者の法則を膨大なデータを分析し、科学的に検証した本。
    経験則からも納得できるところが多かった。
    成功する事が幸福に繋がるかは不明で、この本通りの教えを行うかはわからないが成功という概念の理解に繋がった。

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    2023年04月30日
  • ブレグジット秘録~英国がEU離脱という「悪魔」を解き放つまで~

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    ブレグジット関係の本、日本人が書いているものもありますが、やはり英国人、しかもキャメロン首相の側近が書いた本と言うことで、本書を手に取りましたが期待以上に面白かったです。著者がキャメロン側の人間というバイアスはありながらも、登場人物のキャラクター描写など非常に興味深く読みました。シェークスピアが生きていたら絶対戯曲化していたと思います(現代の誰かが劇にしてシェークスピア劇場でやってほしいです)。現首相のテリーザ・メイがいかに狡猾で国民投票前は表舞台にほとんど出ないという作戦をとっていたことや、ボリス・ジョンソンという道化師の存在、そして本書の中では真の悪役としてのマイケル・ゴーブがいます。また

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    2023年04月30日
  • グリーン経済学――つながってるけど、混み合いすぎで、対立ばかりの世界を解決する環境思考

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    環境関係で久しぶりに面白い本に出会いました。
    行動経済学と相反するグリーン。
    環境税が救いになるようです。

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    2023年03月07日
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 上

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    プロローグは2019年のキーウからはじまる。
    サイバー戦争とはどこか他人事のように感じてしまうのだが、ロシアや中国のサイバー攻撃のレベルは相当なもので、セキュリティソフトを入れて、通信を暗号化しておけば安心というレベルではないようだ。デジタル化社会で生きている我々は、一体どうすればよいのだろうか、まずは相手をちゃんと知ることから始めねばならない。

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    2023年01月07日
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 上

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    サイバー戦争が起こっているとは知っていたが、内情がこれほどのものとはと驚愕。ゼロデイ(その存在が公表されていないバグ)、エクスプロイト(脆弱性を使って攻撃するソフト)という単語も初めて知った。
    著者はニューヨークタイムズで業界暴露記事を何本も書いているが、日本のマスコミで解説を聞いた覚えがない。統一教会よりも もっと騒ぐべき話題だと思うのだが、どうだろうか?

    ・大手ソフト会社のバグを探して公表する活動はオタクの趣味で行われていたが、バグを公表すると当該ソフト会社から訴えられることもあり、次第に闇に潜るようになった。→バグを探してくれた人に感謝しない大手ソフト会社ってどうよ!
    ・バグを買い取り

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    2022年11月29日
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 上

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     著者はニューヨーク・タイムズ記者。本書は、機密主義の色濃いサイバー兵器の世界について、ハッカー、活動家、反体制派、専門家、コンピュータ科学者、米国政府等当局者、フォレンジック調査員等300人以上のインタビューを行いまとめたという。

     2003年、ある企業がゼロデイのバグに報奨金を支払うプログラムを始めて以降、ゼロデイ・エクスプロイトが高額で取り引きされるようになったこと、その顧客も米国のみならず権威主義国家にも広がり、国民監視や反対派抑圧のツールとして用いられていること、当初は防衛型の諜報活動に用いられていたのが、スタックスネットのような攻撃型のサイバー兵器に変化してしまったことなどが、詳

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    2022年09月02日
  • 140字の戦争 SNSが戦場を変えた

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    しばらく積読になっていたものを自分の休暇というタイミングで手に取り、その途中でロシアがウクライナに侵攻してしまった。なんとなく感じていたSNSの影響力、それが戦争で果たす役割についてガツンと事例で殴られながら思い知らされる感覚であった。

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    2022年03月03日
  • クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界

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    経済的な内容について、判断できないですが資本主義が唯一の主義ではないことを気付かされるだけも価値がある。

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    2022年01月19日
  • クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界

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     最近はポスト資本主義を提唱する本が多い。
     それぞれ理想的であり、また欠陥も抱えているが、提案と議論があることは良い環境と思う。
     読んで、どこが良いか、欠陥は何かを読者が考えることが重要ではないかと思う。

     さて、本書は2008年、リーマンショックを機に資本主義と分かれたパラレルワールドのポスト資本主義がどうなったかをSF小説仕立てで書かれている。

     作者が、特に重要視して説明したいところは図が示されている。

    ・給与体系
    ・株式市場亡き後の議決権
    ・配当、相続、積立

     その後もジェンダーやテック企業の市場支配について書かれているが、作者の主張は概ね上の3つだろう。

     さて、給与体

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    2021年11月06日
  • GENIUS LIFE ジーニアス・ライフ―万全の体調で生き抜く力

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    健康に関すること、全部入りって感じです。
    これ一冊あれば世に出回り売れてる本に書いてあることがだいたい網羅されてます。

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    2021年07月21日
  • 2030 世界の大変化を「水平思考」で展望する

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    人口動態などのデータから2030年はどのようになっているかを論じている本である。
    変化の波は激しいが、変化はある日突然起こるものではなく、日々ちょっとずつ変わっていくものなので、適応可能なものとのフレーズに励まされた。
    取り上げられていた話の中で、世代の人数が市場の大きさを左右するが、これからは高齢者世代が特徴的な一大マーケットになるとの話は、ベンチャーやテクノロジーというと若者向けのイメージがあっただけに、なるほどと思える内容だった

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    2021年07月09日
  • 暴落 下――金融危機は世界をどう変えたのか

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    リーマンショック〜トランプ政権に至るまでのグローバル金融経済現代史を米国、欧州、アジアの政治力学に対する詳しい検討に基づいてまとめた著作。

    政治経済学における政治要素、特に「政党」の力学が克明に描かれており、デリバティブにまつわる問題として語られがちな金融危機の経済史とは異なる視点で現代政治経済史を眺めることができた。

    政治的な要素に着目する以上、人の名前がたくさん出てきて読むのが大変ではあるが、現代のポピュリズム政党の勃興やbrexit、トランプ政権の誕生が金融危機以降の動的過程として接続できることがわかり、新しい目線を得ることに繋がった。

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    2021年03月12日
  • 140字の戦争 SNSが戦場を変えた

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    新しい戦争の正体、それは140字で語られる戦地の個人の叫びに呼応してできる見過ごせない「うねり」。冷徹な政治判断や戦地での作戦が、多くの人の感情的な「いいね」やリツイートによって曝かれるだけでなく、そもそも戦争の作戦として利用されている現実を知らずに、今の世界や平和について語ることはできないと感じた。

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    2020年08月10日
  • 140字の戦争 SNSが戦場を変えた

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    本書はソーシャルメディアにより各種紛争がどのように変化していったのかを詳細なインタビューや取材からあぶり出している。
    本書で焦点とされたのは
      ・ガザ地区でのイスラエルとハマスとの紛争
      ・クリミア併合におけるロシアとウクライナの紛争
      ・マレーシア航空17便撃墜事件の真相
      ・IS(イスラム国)の紛争
      ・テロとの戦い―ISとアメリカによるサイバー空間でのせめぎ合い
    などだ。
    現代の戦争はどのナラティブ(物語)が国際的な世論や人々の共感を得ることができるかが最も重要となっている。そのナラティブを発信する最も重要な武器がソーシャルメディアだ。
    例えば、イスラエル軍によるガザ地区への空

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    2019年07月29日
  • 140字の戦争 SNSが戦場を変えた

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    ガザの少女とイスラエル軍のように章を変えながらそれぞれのナラティブ(語り)を追っていく構成が、一方的なプロパガンダとしての見方とは一線を画し、「ナラティブの戦争、戦争のナラティブ」としての視点を明確にする。
    あと、bellingcat は検証作業上有益。

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    2019年06月19日
  • ストレングス・スイッチ~子どもの「強み」を伸ばすポジティブ心理学~

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    子育てに悩む人たちに向けた、親としての心構えや、声かけの理論から実践方法が広く書かれた本。
    大雑把にいえば、強みを伸ばす子育て、子供が思ったように行動しない時の心の受け入れ方など。

    ポジティブという言葉に楽観的とか、物事を深く考えないとか、ノリで!とかそんなイメージがなんとなくあったのですが、子供の欠点にばかり目がいく状態から、子供の良さに気がつく状態になることで、好転していくことはたくさんあるでしょう。

    私自身はこの本を教える立場として読んでいましたが、たとえば褒め方1つでもプロセスに注目する方法を具体的に示してあるので、自分の普段の声かけを見直すヒントが詰まっています。

    興味深かった

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    2019年03月02日
  • THINK WILD あなたの成功を阻むすべての難問を解決する

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    以前から気になっていたビジネス本。実質3.7くらい。

    【ざっと内容】
    著者は世界中で起業を支援する会社のCEO。何人もの成功者や敗者、今まさに開花しようとしている起業家を見てきた彼女が優れた起業家に必要なマインドや習慣をたくさんの実例と共に綴った一冊。

    【こんな人におススメ】
    ・起業家、起業を考えている人。
    ・仕事に対して少し高い意識で取り組みたいと思ってる人

    【感想】
    典型的なビジネス洋書。エピソードトークが多過ぎるのと、変に高いテンションの()がウザい笑。
    ただ紹介されてるエピソードの中には参考になる考え方や今までの自分のイメージを壊す事実があり、蛍光ペンを引きたくなるような箇所は複

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    2018年01月28日
  • THINK WILD あなたの成功を阻むすべての難問を解決する

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    『THINK WILD』直近一ヶ月で読んだ本のなかでは、トップクラスに面白かった。一冊の中に何十人もの世界中の起業家たちの伝記のエッセンスが詰め込まれたかのような本。アントレプレナーシップの形は様々でも、通底する本質は必ずある。

    【アントレプレナーの活躍分野】
    ガゼル(営利組織)、スカンク(企業内)、ドルフィン(非営利組織)、バタフライ(フリーランス)

    【アントレプレナーのパーソナリティ】p163
    ダイヤモンド、スター、トランスフォーマー、ロケット

    起業家精神とは、「迅速に動いて創造的な破壊をもたらす、楽観的な原動力」を指す。p9

    「意識的な努力(エンデバー)によって自分の暮らしを高め

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    2017年06月21日
  • グリーン経済学――つながってるけど、混み合いすぎで、対立ばかりの世界を解決する環境思考

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    難しかった。
    商売って騙し合いだと思うんだけど経済学も騙されてる感じがいつもする。
    環境に関する国際会議の目標はなかなか達成されない。以前より私は、環境問題を解決するための技術などで儲かるような仕組みにならないと、環境問題は解決されないのではないかと考えていたが、少なくとも現状では、それは難しいという現状が経済学的視点で説かれています。
    ですが、今回も思いました。考え方、捉え方次第なのではないかと。なんせ経済学に騙されているだけなのではないかと思っているのですから…

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    2025年03月18日
  • 140字の戦争 SNSが戦場を変えた

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     SNSを利用したソーシャルメディアの躍進により、戦争は強力な兵器だけでなく、「言葉」と「ナラティブ(語り)」でも戦う時代に突入した。
     そしてその担い手は、国家や既存メディアだけでなく、団体や個人もまたそうなっていく――。
     SNS時代の戦争とジャーナリズムを抉る、渾身のレポート。
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     SNSは個人の情報発信力を伸ばし、良い意味でも悪い意味でも、国家や既存メディアのそれに負けない、または彼らもまたそれを利用せざるを得ない状況を作った。
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    2024年12月29日