江口泰子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
⭐️「ある程度の能力が必要であり、能力が測れない分野では、評価の高いものがより評価が高くなる」
(例:絵画、ワイン)
=ネットワークが価値を決める
重要なのはパフォーマンスではなく、社会が自分のパフォーマンスをどう評価するか
↓
自分の属する社会を研究し、その社会が自分の貢献に対してどう反応するかを見定めなければならない
属する分野がパフォーマンスを明白に図れる分野(例:テニス)ではないのなら、トップを目指すに底辺から一段ずつ登っていくのはやめた方がいい。
パフォーマンスを証明できないのなら階段を登っていくのは難しい。となると、一流ギャラリーや、憧れ企業の面接結果を引き寄せなければならない。
「成功は集団的なもの」、夢の実現に拍車をかけるハブを見つけ、そこに働きかける野心が必要。
・チームの成功にはバランスと多様性が不可欠だが、功績を認められるのは一人だけ
・知った後にできること
スキルを磨くかネットワークを築くか決めたり、プロジェクトが誰の功績になりそうか判断したり、成功を分析して自分にコントロールできる要素とできない要素が明確になる。
成功法則により、成功した人のメカニズムを分析し解明できれば、人間らしい成功の秘密が見えてくる。 -
Posted by ブクログ
本書は、資本主義の矛盾点を指摘し、新たなる社会システムへと移行することを促す。
まずフレイザーは、資本主義を単なる経済システムとして捉えることは不完全な視点であり、それだけでは見落としてしまう資本主義の問題があるという。そこで、資本主義を、「制度化された社会秩序」として拡張して捉え、「資本主義経済」ではなく、「資本主義社会」と定義する。この視座に立って確認できることは、資本主義は経済的な条件のみならず、他にも四つの「非経済的な」条件の上で成り立っていることだ。そして、そうした条件があるからこそ、資本主義社会は、非経済的な現象に対しても強い影響力を持っている。その四つの「非経済的な」条件とは、収奪/搾取の分離、経済的生産/社会的再生産の分離、自然/人間の分離、経済/政体の分離だ。つまり、資本主義は、カラーラインを境界に人種的弱者から「収奪」し、「社会的再生産」を低価値に位置付けて社会的弱者に結びつけて現場を疲弊させ、「自然」をその自己回復能力を頼みに荒らし、経済と「政体」を切り離し、公的権力を疎かにし、余剰など社会形成の問題を資本が決定し、民主的決定ができなくなっている。すなわち、資本主義は自身が強大に振る舞うために、これら「非経済的な」条件を犠牲にしているのだ。そしてフレイザーは、こうした条件が資本主義自身の存立の条件として成り立っているのにも関わらず、資本主義自らがそれらを侵害し、不安定化させている点であり、資本主義社会を共食いの象徴として「ウロボロス」に例え、資本主義の自滅的性質、矛盾的・不安定な性質を指摘していることも注目だ。
しかし、のちに新たな社会システムとして構想される「社会主義」に対して、それが具体的にどのようなものになるかはナンシー・フレイザー自身まだ考え中のようだ。資本主義の抱える矛盾点に対応できそうなものとして、社会主義を挙げるのはいいが、それがどこまで通用するかの構想はさほどされていない。しかしフレイザー自身、社会主義としての構想の正解が見つかっていないのは自覚しており、そして本書の主眼はおそらく資本主義の矛盾点に対する抗議のはずなので、そこまで問い詰める必要もない。
これら四つの条件は、それぞれ2章、3章、4章、5章で詳述・考察されている。そして、それを踏まえて、6章では新しい「制度化された社会秩序」として、資本主義の概念同様に拡張された「社会主義」について構想している。
「資本主義の本質を理解する上で第一級の文献である」と宣伝される本書は、まさしくその価値がある本だと思った。新自由主義など、現代資本主義について多少の知識があるとかなり読みやすいだろう。また、本書は資本主義を、もっぱら「経済体制」として見るのでなく、「社会秩序」として捉えることを大前提とし、それがいかに「非経済的な」ものから成り立っているかについて鮮やかに暴き出している。その本書に一貫している論理構成から、ナンシー・フレイザーが現代の思想家として目されるだけの人物であると思った。また、ナンシー・フレイザーは名前ばかりよく聞くので今回を機に熟読できたのは良かった。ただ、その丁寧すぎる手腕のせいか、2章、3章、4章、5章で、どの段階の資本主義社会でもそれが言える、ということを示すために、四つの資本主義の段階を時系列的に展開し、いちいち説明しているところを読むのは少々面倒だった。本書的には必要なんだろうが、読者的にはそこはあまり面白くなかった。
-
匿名
購入済み資本主義を純粋に経済のシステムとして捉えるのではなく、社会全体に権力を行使するシステムとして、拡張して捉えなおすことの必要性を本書は何度も説いている。その例として、資本主義社会システムに埋め込められた人種差別、女性差別(女性にケア労働を押し付ける)、自然破壊、国家権力の溶解を挙げる。これらの領域の問題はしばしば資本主義とは無関係なものとして認知されているが、資本主義社会システムがその根本原因となっている、と本書は述べる。資本主義はそれらに依存することで、問題を引き起こしつつも、それらとの関係を否認する。
著者は社会主義を鍛え直して、現在の資本主義へのオルタナティブとして提示せんとするが、著者も述べる通り、まだそれは素描の段階を出ない。 -
Posted by ブクログ
資本主義は欲望を作り、富を独占する社会
これは資本主義の後の世界を求めた思想家、経済学者、IT技術者によるSFチックな世界を妄想し、現実の史上分析からなる創造力豊かな世界を描いた小説だ。「資本主義」とは「私たちの中に欲望を作り出す世界」だから富む者はより富む社会システムであり、人々の間には様々な格差が生じる、と言う。その資本主義が滅びた後、GAFAのような独占巨大資本が失くなり銀行は中央銀行だけとなる。富の分配を公平にする世界が始まり、企業が納税者となり国民は納税の義務はなくなる。よって富の根源である投資・株市場も一変し社員が一人1株、議決権1票を持ち企業、個人を評価することで給与・ボーナスは定額を中央銀行から配給される。いわゆる富の集中化を無くし大きな格差も無くなる世界を模倣させるのだ。
現実の記事:「ザッカーバーグが「世界3位の富豪」に、株価急騰で資産27兆円」、これは一人の人間の域を超えた額であり、このような富が集中することが「資本主義」の典型なのだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読むまではぼんやりとサイバー戦争の脅威を理解していたが、本書を読むことで、取材ベースでの現実味のあるストーリーと、人に焦点を当てたテーマに触れ、その脅威を身近に感じることができた。
大なり小なりITないしインターネットに関与する現代人ならば、一度は目を通しておくべき一冊。
サイバー戦争は以前は技術力が高く攻撃手段を独占していた米国が優位であったのかもしれない。
しかし、サイバー攻撃手法は個人のスキルとインターネット環境があれば、誰もがチャレンジでき、そして発見された攻撃手法は市場の中で金銭で取引が可能だ。
つまり、他の通常兵器やNBC兵器などとは異なり、世界の誰もが関与することができ、大国以外でも金銭があれば兵器を簡単に備えることができる。
つまり、非対称戦の最たる例になっている。
本書は人に焦点を当てている。
あらゆる危機がインターネットにつながっていく現代の先進国では、同時に脆弱性も多く残留することになり、これをメンテナンスやパッチ適用しない、人の弱さが脆弱性をより際立たせることになっている。
クラッカーやサイバー技術に強く関与する人々の視点としても、うまくいけば金になる市場において、
国家や主義主張の壁を超えて、金銭を優先した取引になることは否めない。
そもそも売った相手が、サイバー攻撃を正しく行うなんて、なんの保証もない。
アメリカは戦略的にも欠点があり。自国の優位性を信じて、
攻撃に特化したサイバー戦略を優先し、守りについては後手に回っている。
脆弱性の開示についても官僚的な要素があり、あまり最善を尽くしているとは言えない。
本書に出てくる国家的なプレーヤーとしては、
米国、イラン、ロシア、中国、北朝鮮といった国々。
またキーパーソンの出身国としては他にも様々な国が登場する。
日本は、本筋には出てこないが、エピローグ部分で好事例の国として紹介される。これは意外だったが、ある分析ではまさにサイバーに対する人の衛生観念的な部分と、詳細に練られた戦略が功を奏しているとのこと。
たしかに日本人は真面目にパッチ適用しそうだし、国の戦略を企業経営に反映させるガバナンスもありそうな気がする。
こんごもサイバーという戦争の一空間の鍵を握るのは、人、になると感じた。
-
Posted by ブクログ
サイバー空間での戦争が現実世界に影響を与える頻度が多くなり、近い将来にも大惨事が起こる可能性への警告本だということが、読み進めるにつれ腹落ち。
便利なネット社会は性善説で造られているが、ダークに落ちた人間にとっては、やりたい放題になる。サイバー空間のバグを米国、ロシア、中国、北朝鮮、その他多くの国が兵器として仕えてしまう根底には、性善説でつくられたネットやアプリを余りにも多くの公共物に使ってしまったことがある。マイクロソフトのバグを使ったエターナルブルーが、米国諜報機関専用のつもりが世界に広がり、米国のインフラを攻撃するのに使われたという簡単な事実から、バグを世間に内緒で兵器として使うことはリスクになることが明らかになった。今後の対策としては、facebook社の落書きにあるように、「素早く行動し、破壊せよ」から「ゆっくり行動し、クソを直せ」にサイバー世界の経済合理性を修正する必要がある。早くて粗悪なものよりも、遅くても品質優先なものに多くの金を使う世界に戻すしかない。
日本でも病院や企業のデータが人質になった犯罪が目立つようになった。OS,アプリをリリースする前に、ハッカー目線でバグを探す工程を加えることを必須とする。信頼できるコンピューティングを標榜するマイクロソフトは、今ではセキュリティ対策のリーダーと目されている。
ソフトバグは正しく動かないソフトのことと理解していて、ソフトテストは正しく動くかどうかを検証してきたが、悪用される恐れがないかをテストするように考え方を変更する必要があるが、どれほどのソフト開発企業がそれに気づいているだろうか?
今のソフトを使う限り選挙をオンラインでするのは無理があるという作者の結論に対して、この本を読む前と後で自分の結論も変化してのは、読む価値のある本であったということである。
日本の2005年サイバーセキュリティ戦略が評価されているのは意外だった。 -
Posted by ブクログ
『「あんた。人が痛い目に遭ってるって時に、SF世界の夢物語は贅沢品だよ」聴衆のひとりが叫んだ。「資本主義とSFには共通点がひとつあります」コスタが冷静に答えた。「どちらも架空の通貨を使って、未来の資産を取引することです。たとえそれらのツールがいまだSF世界のものだとしても』―『第一章 現代性に敗北する/コスタ』
今年一番の刺激を受ける。オルタナ右翼という言葉を最近聞くけれど、それに対抗するのが詰まるところ新オルタナティブ・レフト(差し詰め新・新左翼という感じ?)というか民主社会主義ということであるとすれば、識者が語るその世界は専制的な政治制度に基づく共産主義よりは緩やかな社会主義に基づく統制によって格差が解消され弱者への手厚い支援が行き届いた社会、例えば一歩進んだ北欧風の社会、という印象で多くの人は語っている気がする。とは言え「識者」にしたところで何処までその概念が遍く行き渡った世界を想像し得ているのだろうか、という素朴な疑問に対して、本書はそんなやわな印象を一蹴して、現実感を伴った社会を設計し具現化して描いて見せる空想科学小説。
原題は「Another Now - Dispatches from an Alternating Present」。故に、「クソったれ」という修飾語は訳者によるもの。いわゆるコペンハーゲン派の多元論的世界観による「What if」式の空想科学小説だが、リーマンショック後に取り得たマクロ経済学的な選択肢が現在を越えて近未来にどのような社会を築き得るのかを示している。Dispatchesという言葉からは、これまたオルタナティブな世界観を夢想して描く「Dispatches from Elsewhere(別世界からのメッセージ)」という米国のテレビドラマを思い起こすけれど、こちらも夢や在り得るもう一つの理想的な現実という主題を扱っていて、本書の世界と呼応している気がする。ただしドラマの方がそんな共生社会を理想として描くのに対し、本書の枠組みは、一見したところ民主的で公的正義の行き渡った社会のように見えるその世界に対して、隠遁生活に入っている急進的な左派の元社会人類学者と元リーマン・ブラザーズのパートナーで自由市場主義の経済学者の二人の対立を通してその世界が真に理想の世界なのかを吟味していくという構図。オルタナティブ(別の選択肢)な共産主義的社会を現在進行形の歴史と並行する架空の世界として描くことで、読者にもその世界がどのようなものかを具体的に提示する。架空の世界を描いた小説とは言え、民主社会主義で知られるバーニー・サンダースとの関係の深い経済学者である著者の啓蒙書的意味合いも本書にはあるのだろう。
だからと言って、本書は単純にそんな世界を理想像として描く訳ではない。『資本主義が約束する永続的な至福の状態とは実のところ、一種の煉獄にすぎない』という深遠な哲学的警鐘もまた、本書の大きな主題の一つだからだ。例えば古代ギリシアの直接民主主義のような「公の正義」を極端に強いた世界は、既知の価値観に基づく正義以外に入り込む余地を無くし、未来の可能性をある意味で排除してしまう。それは人間的な揺らぎ、自由度を無視し、価値を固定し、現状の絶対的な安定をテーゼとする世界でもあるだろう。だとすれば、如何に民主的な制度の行使者(達)であろうと、それはポピュリズムの名の下のビッグブラザーとも言うべき存在とならないか。もちろん、性悪説に基づく人類の行動様式の傾向には対処しなければならないが、その代償として手放すもの大きさは如何ばかりかというのが最初の疑問として湧いてくる。その立場を代弁するのが自由至上主義の経済学者である。
一方の元社会人類学者は、自らが描いていた公共性に基づく社会が具現化しているのを知って何を思うのか。本書が非常に刺激的なのは、経済学者と対立する左派の元社会人類学者が、ある意味で自身の理想に近い社会に対して、手放しで礼讃するのではなく、慎重に吟味し課題さえ指摘する点。そして、その解決されていない課題こそ現代人の抱える根本的な問題ではないかと著者は指摘したいのだろう。それは汎世界的な感染症の広がりの中で改めて浮き彫りになった現在進行形の格差や対立の問題とも重なり合い、読者に大きな課題を突き付ける。そして原題にあるDispatch(送り出)されるものとは何か、というのは読んでのお楽しみ。
もちろん、著者ヤニス・バルファキスが描くのは俯瞰した世界像であって、その中では人間は集団的な傾向に要約された因子として存在するだけ、とも言える。従って、個々人の生活のような小さな(しかし膨大な数の)波動は考慮されていないという意味ではどこまでも単純化された架空の世界であることは否めない。それでもギリシアの経済危機に対処した経験を持つ著者が考察したもう一つの世界の可能性について考えることが、今人類が抱える汎世界的な格差問題に対処する上で必要なことであるようにも思えてならない。 -
Posted by ブクログ
[真に問われたものは]欧州だけでなく世界に衝撃を与えた2016年6月のEU離脱を問う英国での国民投票。その内幕を首相側近の立場から目にした人物が記す回顧録です。著者は,キャメロン政権の首相付政務広報官を務めたクレイグ・オリヴァー。訳者は,渡英を経て翻訳業に従事するようになった江口泰子。原題は,『Unleashing Demons: The Inside Story of Brexit』。
目まぐるしく動いた国民投票の実情を知る上ではもちろんのこと,英国政府とメディアとの関係を理解するためには避けて通ることのできない作品。国民投票をめぐる残留派と離脱派のマスメディアにおける「空中戦」が生々しく記録されており,章を数えるごとに,こんなことがあったのかと驚きを覚える読書体験でした。
〜……いちばん重要な点は,ある有権者が彼に吐露したこんな言葉だった。「EUのなかでは金持ちのほうかもしれんが,実際の英国は金持ちじゃない」〜
非常にスリリングな作品☆5つ -
Posted by ブクログ
新自由主義のもとにあらゆるものが商品化され、生きていくのに最低限必要なことやものさえ手に入らない人が増え、富裕層はますます富むという現在の社会を見て、資本主義は持続可能な経済システムではないという認識はあったが、そもそも単なる経済システムだけの話ではなく、資本主義は社会システムなのだという説明がとても腑に落ちた。
資本主義はあらゆるものを商品にするだけではなく、その外側に商品化すらされないものがあり、それらが自然やケア労働や政治であり、資本主義にとって必要不可欠な存在であるがゆえに、価値が高くては困るから意図的に過小評価して搾取や収奪可能にしているのだという説明は自分にとっては新たな学びだった。(エッセンシャルワーカーと呼ばれる仕事の多くが資本主義社会を成り立たせるために不可欠なのにも関わらず、低賃金のままにされているという状態もこれによって説明できる) このままの状態を放置すると、資本主義に不可欠なものが壊されてしまい、それにより資本主義自体も成り立たなくなるという、自らを貪るウロボロスに例える描写がとてもわかりやすく、なぜ資本主義は持続可能ではないのか、ということがとてもよく理解できた。
-
Posted by ブクログ
『絶望死のアメリカ』の著者の一人,アンガス・ディートンの本。
著者はイギリス生まれでアメリカに移住した経済学者。市場の有効性や、資本主義が社会に役立つことを理解しているが、市場原理主義者とは一線を引いている。
本書で取り上げられるのは、アメリカの貧困、不平等、セーフティネットの欠如など。資本主義の欠陥や、政治の機能不全がいかに一般庶民の生活を苦しめているかということを、イギリス人らしい皮肉の多い文章で語っている。
経済学者の役割や責任についての言及も目立つ。ヨーロッパに比べて、アメリカの学者は市場原理主義者が多いらしい。それが政策にも影響を及ぼしている。
近年のトランプ政権については、はっきりと批判的だ。移民かつ知識人の著者は、トランプとその支持者が排除したがる存在だが、こうした人物がいなくなれば、さらに不平等化は進むはず。
語り口が専門的すぎないので、現代アメリカ、貧困、不平等、医療と福祉、資本主義などに関心がある人であれば面白く読めるだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレビッグバン・イノベーション
――一夜にして爆発的成長から衰退に転じる超破壊的変化から生き延びよ
インターネットやSNSの普及によって、企業とユーザーの情報の非対称性が無くなり、ユーザー側に選択の主導権が移ったことにより、製品のライフサイクルが変化してきており、それに対処するための処方箋らしきものを提示しています。
ジェフリー・ムーアの「キャズム」とクリステンセンの「イノベーションのジレンマ」を足して、時間軸をぐっと縮めたのがこの本で紹介されている「シャークフィン」型の製品ライフサイクルという主張です。
それを宇宙理論の「ビックバン」をなぞって「特異点」、「ビッグバン」、「ビッグクランチ」、「エントロピー」の4つのステージに分け、企業家が各ステージで注意しなければならないことをまとめています。
「キャズム」との一番の違いは、「シャークフィン」ライフサイクルではアーリーアダプターが無くいきなりトルネードがはじまるという点と、突然ライフサイクルが終わる(ビッククランチ)というところです。
はてさて、生き馬の目を抜くような目まぐるしい展開にどうやってついていくのか?という点ですが、早々の撤退と収益による次の種まきをするということに尽きるかと。
なんとも、神経症的なマーケットですが、こういったマーケットにしているのも一般の消費者。
ドイツ人は「消費者も労働者なのだから、労働者が苦労するような要求はしない」と読んだことがあります。
シリコンバレー風?ヨーロッパ風、あなたはどちらがお好みですか?
竹蔵