【感想・ネタバレ】140字の戦争 SNSが戦場を変えたのレビュー

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Posted by ブクログ

法律変わって、ネットの情報を安易に信じて拡散するとあっさり訴えられる時代になりましたね。
イーロン・マスクのお陰でtwitterの環境が変わってからこの本読みましたが、テロリスト・カルト信者・反政府主義者なんかは、多分この環境にも適応して信者増やそうとするのかなぁとうんざりした気分になりました。
分だけは騙されないと考えないで用心しなきゃね。

追記
一般社団法人colaboの不正会計問題でホモ・デジタリウスな動きをする人が出てきてますね。

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2022年11月17日

Posted by ブクログ

しばらく積読になっていたものを自分の休暇というタイミングで手に取り、その途中でロシアがウクライナに侵攻してしまった。なんとなく感じていたSNSの影響力、それが戦争で果たす役割についてガツンと事例で殴られながら思い知らされる感覚であった。

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2022年03月03日

Posted by ブクログ

新しい戦争の正体、それは140字で語られる戦地の個人の叫びに呼応してできる見過ごせない「うねり」。冷徹な政治判断や戦地での作戦が、多くの人の感情的な「いいね」やリツイートによって曝かれるだけでなく、そもそも戦争の作戦として利用されている現実を知らずに、今の世界や平和について語ることはできないと感じた

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2020年08月10日

Posted by ブクログ

本書はソーシャルメディアにより各種紛争がどのように変化していったのかを詳細なインタビューや取材からあぶり出している。
本書で焦点とされたのは
  ・ガザ地区でのイスラエルとハマスとの紛争
  ・クリミア併合におけるロシアとウクライナの紛争
  ・マレーシア航空17便撃墜事件の真相
  ・IS(イスラム国)の紛争
  ・テロとの戦い―ISとアメリカによるサイバー空間でのせめぎ合い
などだ。
現代の戦争はどのナラティブ(物語)が国際的な世論や人々の共感を得ることができるかが最も重要となっている。そのナラティブを発信する最も重要な武器がソーシャルメディアだ。
例えば、イスラエル軍によるガザ地区への空爆の状況を現地に住むパレスチナの少女がTwitterで実況し国際的な世論を親イスラエルから反イスラエルへと変えた。
少女はイスラエル軍の攻撃に対して、写真とメッセージで戦ったのだ。
  「生まれてから、三度の戦争を生き抜いてきました。もうたくさんです」
  「これはうちの玄関の前で爆撃された車です」
  「子どもを空爆してはいけないとただ世界に伝えて」
このようなソーシャルメディアのメッセージによりイスラエル軍は圧倒的な戦力によりガザの戦場では「勝利」したが、国際的な世論では「負けた」のだ。

イスラエル軍もソーシャルメディアの圧倒的な影響力を理解し、軍の中にソーシャルメディア担当者を置きイスラエル軍の正当性を発信した。
  「ハマスはガザ地区の住民を人間の盾にしている」
  「ハマスは世界中から得た支援金をテロを起こすための地下トンネルの構築の為に使っている」
  「ハマスはテロの拠点をわざと病院や学校の近くに設置している」
イスラエル軍はこのようなメッセージを発信するも、担当者は言う「我々がいかにイスラエル軍の正当性を主張しようと、爆撃で殺害された子供の写真にはかないません」。

ソーシャルメディアにより戦争は新たな戦いに突入した。強力な兵器を有する国家が必ず勝つという時代はもう終わってしまい、今はナラティブ(物語)で戦う時代になった。その戦場では、国家同士が戦うのではない。個人同士が戦うのだ、しかも一個人が銃を持って戦うのではない、スマートフォンを持って戦う時代へと変貌しているのだ。

この本で描かれているのはガザ地区やクリミアやシリアと日本人から見れば遠い場所でのできごとかもしれない、ニュースで見るくらいしか名前を聞くことすらないだろう。
しかし、僕たちにとっても決して他人事ではないし、ある意味においては、もうすでに経験しているのだ。
2016年2月に投稿された匿名ブロガーによる「保育園落ちた日本死ね」のブログが国会で取り上げられるほど話題になったのはたったの3年前のことだ。
もちろん、このブログは当時の日本の児童保育環境の悪さを訴えたもので戦争とはなんの関係もないが、このブログのように国民の共感を得られれば、一個人がこれほどの影響を与えることができることが明らかとなった瞬間だった。

しかし、ちょっと想像して欲しい、もし日本が現在戦時下でこのような民衆の声を代弁するような非常に巧妙に作られた偽のメッセージが悪意を持って流布されたとしたら。

この状況が、現在イスラエルやパレスチナ、ロシアやシリアなどでごく当たり前に行われている。
ロシア政府は、偽情報、それこそ『フェイクニュース』をブロガーや一般人を大量に雇って親ロシアなナラティブを大量に生み出しネット上に溢れさせ、イスラム国は心に不安を持つ若者に対して、計算し尽くされた方法でネット上から忍び寄る。

僕たちが何気なく毎日使っているソーシャルメディアが世界を誰も想像ができなかった未来へと変えていっている。
それが僕たちのいるこの世界の現実なのだ。

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2019年07月29日

Posted by ブクログ

ガザの少女とイスラエル軍のように章を変えながらそれぞれのナラティブ(語り)を追っていく構成が、一方的なプロパガンダとしての見方とは一線を画し、「ナラティブの戦争、戦争のナラティブ」としての視点を明確にする。
あと、bellingcat は検証作業上有益。

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2019年06月19日

Posted by ブクログ

戦争でそれぞれ当自国が正当化するために、個人がSNSでそれぞれ宣伝していくかの事例である。
 イスラエルとパレスチナ自治区、ロシアとウクライナまではよかったがISについてはSNSとあまり関係ない勧誘の事件まで入っていた。
 どれかひとつ、例えば、ロシアとウクライナについてだけの話でも十分に1冊の本になるであろう。

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2022年07月29日

Posted by ブクログ

ロシアのやってることはずっと変わっていないんだな、と思いました。
逆に今、行われているウクライナの戦争を考えると生き急いでる感じがしてなんで?と思う。

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2022年07月16日

Posted by ブクログ

戦争や紛争は今やSNS抜きには語れない。
ただしそこには嘘の情報や、誤った情報、そして一面的な情報に溢れていて、事実を見極めるのが困難になってきている。
虚偽のデータを流すアカウントは削除されるようになってきているようだが、完全には無くせないだろう。アメリカ以外のSNSでは削除もされないだろう。
クセス数を稼ぐためだけに派手な情報を垂れ流す輩も数多くおり、ますます事実を見極めるのが難しい。
今こそこの時代に適応した、ジャーナリズムに則ったメディアが必要である。

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2019年11月20日

Posted by ブクログ

ソーシャル・ネットワークが変えた世界で、直接現地(ガザ地区からシベリアまで)に出向き、対象者と向き合って話を聴くというアナログな取材で得られた真実の重さ。これが本書の強みである。武力とは異なる“ナラティブ(語り)”の応酬が21世紀の戦争の姿であり、著者が“ホモ・デジタリス”と呼ぶ人々(デジタル・ネイティブ?)がどのように関与しているか、非常に興味深く読んだ。なかでも、マレーシア航空機がウクライナ上空で撃墜された事件を調べる“安楽椅子探偵”のような仕事にビックリ!

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2019年08月31日

Posted by ブクログ

家の近くで空爆が今でも続いているようです。
フェイクニュースをつくる者、それから守る者達の戦いを描いている。

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2019年08月23日

Posted by ブクログ

Twitterでは感情を揺さぶるツイートが拡散されていき、それで大衆を味方につけて戦争を有利に働かせるという内容。
Twitterは善意も悪意も増幅されやすく、世の中には悪意の方が多い。

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2019年07月05日

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