あらすじ
「経済学について、経済学者の仕事について、もっと知りたいけど、無味乾燥な教科書はぜったい読みたくないなら、論争的で刺激的な本書を読むべきだ」ピーター・シンガー(プリンストン大学教授)「主流派経済学が、この不平等と強欲にまみれた〈砂上の楼閣〉にどの程度加担してきたのか――その問題に正面から向き合っている。力強い懺悔の書であり、経済学を再び人間科学に戻す画期となる書だ」ポール・コリアー(オックスフォード大学教授)「私は数字を扱う経済学者だ…データが政治にどんな影響を与え、政治がデータにどんな影響を与えるのかについても重視する。私はそれを数字の政治学と考えている」「あらゆる種類の人間が徴兵制によって一緒に戦った時に培った、自分とは違う人たちとの社会的つながりも彼らに対する敬意も、私たちは失ってしまった…私たちは、ともに暮らし、税金を支払い、働き、任務を果たして私たちの生活を支えてくれる、もっと幅広い人たちとの深いつながりを取り戻す必要がある」「経済学者は、人間の幸福の尺度として、金銭だけに固執することをやめなければならない」(本文より)。ノーベル賞受賞者がユーモアあふれる筆致で綴る、経済学の過去と未来。
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Posted by ブクログ
ノーベル経済学賞受賞歴もある著者が、混迷するアメリカ社会の実態と経済学者が果たすべき役割、ノーベル経済学賞受賞者を含む様々な経済学者の生態、今後、経済学という学問が果たしていくべき役割について語る。経済学というのは不思議な学問で、貨幣や金融の歴史を学ぶと経世済民の名の通りこれほど重要な学問はないと思わせるが、しかし、その実態は科学的な手法とは掛け離れていて、「りんごはなぜ落ちるのか」レベルの基本的な問いに対しても世間一般に膾炙する理論はもちろん、経済学者間でコンセンサスが取れないという実態がある。