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「経済学について、経済学者の仕事について、もっと知りたいけど、無味乾燥な教科書はぜったい読みたくないなら、論争的で刺激的な本書を読むべきだ」ピーター・シンガー(プリンストン大学教授)「主流派経済学が、この不平等と強欲にまみれた〈砂上の楼閣〉にどの程度加担してきたのか――その問題に正面から向き合っている。力強い懺悔の書であり、経済学を再び人間科学に戻す画期となる書だ」ポール・コリアー(オックスフォード大学教授)「私は数字を扱う経済学者だ…データが政治にどんな影響を与え、政治がデータにどんな影響を与えるのかについても重視する。私はそれを数字の政治学と考えている」「あらゆる種類の人間が徴兵制によって一緒に戦った時に培った、自分とは違う人たちとの社会的つながりも彼らに対する敬意も、私たちは失ってしまった…私たちは、ともに暮らし、税金を支払い、働き、任務を果たして私たちの生活を支えてくれる、もっと幅広い人たちとの深いつながりを取り戻す必要がある」「経済学者は、人間の幸福の尺度として、金銭だけに固執することをやめなければならない」(本文より)。ノーベル賞受賞者がユーモアあふれる筆致で綴る、経済学の過去と未来。
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Posted by ブクログ
『絶望死のアメリカ』の著者の一人,アンガス・ディートンの本。
著者はイギリス生まれでアメリカに移住した経済学者。市場の有効性や、資本主義が社会に役立つことを理解しているが、市場原理主義者とは一線を引いている。
本書で取り上げられるのは、アメリカの貧困、不平等、セーフティネットの欠如など。資本主義の欠陥や、政治の機能不全がいかに一般庶民の生活を苦しめているかということを、イギリス人らしい皮肉の多い文章で語っている。
経済学者の役割や責任についての言及も目立つ。ヨーロッパに比べて、アメリカの学者は市場原理主義者が多いらしい。それが政策にも影響を及ぼしている。
近年のトランプ政権については、はっきりと批判的だ。移民かつ知識人の著者は、トランプとその支持者が排除したがる存在だが、こうした人物がいなくなれば、さらに不平等化は進むはず。
語り口が専門的すぎないので、現代アメリカ、貧困、不平等、医療と福祉、資本主義などに関心がある人であれば面白く読めるだろう。
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