江口泰子のレビュー一覧

  • ブレグジット秘録~英国がEU離脱という「悪魔」を解き放つまで~
    キャメロン首相の身近でブレグジットの一部始終を見ていた人物の回顧録。
    当たり前だが、離脱派に対して否定的で残留派に不都合なことは書かれていないと思われる。
    それを割り引いたとしても、とても赤裸々な内容で臨場感溢れ、面白い。
  • 資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか
    題名の通り、資本主義はなぜ私たちを幸せにしないかを歴史的、構造的に明らかにし、それを乗り越えるには難しいが、社会主義社会を作るしかないということである。一気に変えることは出来ない。まず、ケアの復権、自然保護、民主的な自治である。また社会変革のプロセスを民主化していくことである。米国の学者が著したもの...続きを読む
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 下
    読むまではぼんやりとサイバー戦争の脅威を理解していたが、本書を読むことで、取材ベースでの現実味のあるストーリーと、人に焦点を当てたテーマに触れ、その脅威を身近に感じることができた。
    大なり小なりITないしインターネットに関与する現代人ならば、一度は目を通しておくべき一冊。

    サイバー戦争は以前は技術...続きを読む
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 下
    読んでいて恐怖というか絶望しか感じない。自分のスマホやネットのサービスに預けた情報は政府やテロリストに筒抜けになっていると思って生活した方が良い。嫌ならすべてのインターネットサービスを解約(データ削除も依頼)し、スマホを捨て、PCを捨て、山で自給自足の生活するしかない。それでも原子力発電所を破壊され...続きを読む
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 上
    本書を読むと自分が使っているスマホやPCがいかに危険なものなのかが分かる。デジタルツールのユーザーの機密は保たれていないと絶望的な気持ちになる。GAFAやマイクロソフトはセキュリティの強化をしているが、政府機関がスパイ活動などに利用しているセキュリティホールがたくさん存在していることに恐怖した。伴う...続きを読む
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 下
    サイバー空間での戦争が現実世界に影響を与える頻度が多くなり、近い将来にも大惨事が起こる可能性への警告本だということが、読み進めるにつれ腹落ち。
    便利なネット社会は性善説で造られているが、ダークに落ちた人間にとっては、やりたい放題になる。サイバー空間のバグを米国、ロシア、中国、北朝鮮、その他多くの国が...続きを読む
  • 140字の戦争 SNSが戦場を変えた
    法律変わって、ネットの情報を安易に信じて拡散するとあっさり訴えられる時代になりましたね。
    イーロン・マスクのお陰でtwitterの環境が変わってからこの本読みましたが、テロリスト・カルト信者・反政府主義者なんかは、多分この環境にも適応して信者増やそうとするのかなぁとうんざりした気分になりました。
    ...続きを読む
  • クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界
    『「あんた。人が痛い目に遭ってるって時に、SF世界の夢物語は贅沢品だよ」聴衆のひとりが叫んだ。「資本主義とSFには共通点がひとつあります」コスタが冷静に答えた。「どちらも架空の通貨を使って、未来の資産を取引することです。たとえそれらのツールがいまだSF世界のものだとしても』―『第一章 現代性に敗北す...続きを読む
  • 使用人たちが見たホワイトハウス~世界一有名な「家」の知られざる裏側~
    【慎ましやかな大黒柱】大統領の居住空間であると同時に,政策や権力をめぐる米国の中心としても機能するホワイトハウス。そんな「家」に使用人として務める人々に光を当て,その重要な役割を明らかにしていく作品です。著者は,「ブルームバーグ」のホワイトハウス付記者を務めたケイト・アンダーセン・ブラウワー。訳者は...続きを読む
  • ブレグジット秘録~英国がEU離脱という「悪魔」を解き放つまで~
    [真に問われたものは]欧州だけでなく世界に衝撃を与えた2016年6月のEU離脱を問う英国での国民投票。その内幕を首相側近の立場から目にした人物が記す回顧録です。著者は,キャメロン政権の首相付政務広報官を務めたクレイグ・オリヴァー。訳者は,渡英を経て翻訳業に従事するようになった江口泰子。原題は,『Un...続きを読む
  • 使用人たちが見たホワイトハウス~世界一有名な「家」の知られざる裏側~
    新聞に求人広告は掲載されない。それでも、そこで働くスタッフは
    途絶えることはない。アメリカ大統領の公邸であるホワイトハウスだ。

    大統領の政策スタッフや大統領夫人の報道官などが公の場で大統
    領夫妻を支えるスタッフなら、居住部分で働く執事やメイド、ハウス
    キーパー、ドアマン、料理長、パテシエ、...続きを読む
  • 資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか
    タイトルほどには分かりやすくない本文だけど(こっちの理解力不足が原因)、こうした論考が増えてきたのは嬉しい。
    明らかに現在の社会システムは、行き詰まっている。もっと皆んなが幸せになれる社会システムが探究されていい。それこそが社会科学の役割だと思ってる。
  • 資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか
    題名は好奇心を誘うもので手に取るも、新書ながらページ数も多ければ語り口も質実で重い。(翻訳に不足は感じない)

    読み終えるのに骨が折れるが、読後感としてはおおよその議論は章立てを振り返ればなんとなく頭によぎるものが残ったように思う。
  • ネットワーク科学が解明した成功者の法則
    「努力は必ず報われる!」(但し、良い社会的ネットワークに繋がり社会的に評価される、自分がリーダとして活躍している組織が成果を成すなどの諸条件が重なった場合に限る)

    成功が運ゲー要素もあるが、自分の才能を正しく発揮できる場を探す、社会的ネットワークに属するよう社交場に顔をだす、生産性を絶やさず年齢を...続きを読む
  • ブレグジット秘録~英国がEU離脱という「悪魔」を解き放つまで~
    ブレグジット関係の本、日本人が書いているものもありますが、やはり英国人、しかもキャメロン首相の側近が書いた本と言うことで、本書を手に取りましたが期待以上に面白かったです。著者がキャメロン側の人間というバイアスはありながらも、登場人物のキャラクター描写など非常に興味深く読みました。シェークスピアが生き...続きを読む
  • ネットワーク科学が解明した成功者の法則
    ネットワーク科学の研究者である著者が成功者の法則を膨大なデータを分析し、科学的に検証した本。
    経験則からも納得できるところが多かった。
    成功する事が幸福に繋がるかは不明で、この本通りの教えを行うかはわからないが成功という概念の理解に繋がった。
  • グリーン経済学――つながってるけど、混み合いすぎで、対立ばかりの世界を解決する環境思考
    環境関係で久しぶりに面白い本に出会いました。
    行動経済学と相反するグリーン。
    環境税が救いになるようです。
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 上
    プロローグは2019年のキーウからはじまる。
    サイバー戦争とはどこか他人事のように感じてしまうのだが、ロシアや中国のサイバー攻撃のレベルは相当なもので、セキュリティソフトを入れて、通信を暗号化しておけば安心というレベルではないようだ。デジタル化社会で生きている我々は、一体どうすればよいのだろうか、ま...続きを読む
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 上
    サイバー戦争が起こっているとは知っていたが、内情がこれほどのものとはと驚愕。ゼロデイ(その存在が公表されていないバグ)、エクスプロイト(脆弱性を使って攻撃するソフト)という単語も初めて知った。
    著者はニューヨークタイムズで業界暴露記事を何本も書いているが、日本のマスコミで解説を聞いた覚えがない。統一...続きを読む
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 上
     著者はニューヨーク・タイムズ記者。本書は、機密主義の色濃いサイバー兵器の世界について、ハッカー、活動家、反体制派、専門家、コンピュータ科学者、米国政府等当局者、フォレンジック調査員等300人以上のインタビューを行いまとめたという。

     2003年、ある企業がゼロデイのバグに報奨金を支払うプログラム...続きを読む