佐々木裕一のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
公には、名乗れぬ父親を持つ、同心の周りで起こる事件と、その事件を解き明かしていく、同心の活躍が、描かれている物語。著者による、書き直しとか。前作を知らないので、全く新しい作品として、楽しみたいと思う。
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2冊目もあっという間に読んでしまった。
ひとりになった花は、女中の梅を唯一の友として、今や下女同然の暮らしをしている。
そして相変わらず、あの手この手の嫌がらせにも、じっと耐える日々である。
もうええ加減強うならなあかんで・・・
そう思っていると、伝わったかのように少しづつ変わっていくのである。
母はもしかしたら殺されたのでは?という疑惑を持ち始め、その真相を突き止めるまではと、我慢をする花である。
そんな花を偶然か、意図的にか窮地を救ってくれる若者が現れる。
あれよあれよと話は進んでいき、次回に続くのである。
名前は知っていましたが初めて読む作家さんです。
他の作品も見てみるとほとんど -
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徳川譜代で七千石の旗本の4番目の妻の娘、花が主人公。
母は、父真島兼続に真に惚れられてめとられたということもあり、他の妻からは妬み嫉みによる壮絶な仕打ちを受ける毎日。
陰日向に目をかけてくれる従兄弟や友人もいるが、それがまた気に入らないといじめの原因に。
そんな中、父が大阪城に着任中母が病死してしまった。
花は一人になり、そのいじめの矛先は花ひとりに向けられ・・・
なんとも壮絶ないじめの話である。
昨今稀ではないだろうか、これでもかと手を変え、か弱い娘を陥れるのである。
もうええ加減にしなはれ、と思いながらも読み進めるのである。
シリーズであるらしく2巻目もすでに手元にあるのである -
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シリーズ通算33作目。将軍になりそうで中々ならない。将軍在位が3年と短いが、綱吉の悪政の後任のため名君と呼ばれたよう。
4話構成。
第一話では市中に出た左近(家宣)に刺客が現れる。市中に出ることは少人数しか知らず、黒幕を炙り出すために自らを囮に。今まで敵に近かった柳沢吉保も最後に味方で登場。綱吉も病気がちになり家宣の将軍が近づいたということだろうか。
第二話は市中で知り合った浪人が持っていた名刀について左近が鑑定。詐欺に巻き込まれて、浪人の証明のために左近が呼ばれる。刀剣商とヤクザが卑劣な罠を仕掛ける。左近自身が所有する名刀が物を言う。
第三話は左近とそっくりの人が現れ巻き起こす騒動。
第四話 -
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前シリーズ含め32冊目。最近は江戸に拝領した鷹司町が中心となって来た。
第一話 斬旗党
旗本の屋敷に押し入る賊の集団が発生。老中の私兵からの情報で、襲われる旗本達が問題と判明。問題旗本達に信平の剣が振るわれる。
第二話 長屋の若殿
信平の支配する鷹司町に入り込んで来た若者の行動に不審。大名の相続争いも加わり、信平が若者を手助けする。
第三話 闇夜の遠州
こちらも鷹司町に流れ着いた若い兄妹。秘密を抱え、心労も重い。そこに江戸の町では悪辣な盗賊が跋扈。盗賊達の裏には幕府の高官が。
どの悪にも信平の名刀狐丸による鳳凰の舞が炸裂する。読後は爽快感がある。 -
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4篇だが、標題の「公方の宝」のでは疱瘡に苦しめられた江戸での騒動のように暗い話題が続く。公方の娘婿の当て馬にされていた新見左近であったが、娘が疱瘡で亡くなってしまったので、大きな転機になるかと思ったが、今作ではまだ将軍への道が見えない。
「消えたお救い米」では、元禄の大地震後に幕府より下げ渡された米が何処かに消えた話し。お米奉行と米屋の結託した仕業と思われたが、蔭で・・?
「逆恨み」 友人の処に遊びに出かけた左近が争いに巻き込まれる。一方を助けたことで相手方より逆恨みされる。相手方には深い訳があり、大身旗本の悪巧みに結び付く。
「陰膳の女」 権八夫婦の長屋に訳ありの女が住み着いた。お琴が訪ねて -
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続いていた忠臣蔵も終わり、通常運転に戻ったよう。4話の短編集で、各短編は読切で繋がりは無し。剣での活躍は弱目で、全く登場しない短編も有る。
第一話 路地の女侍
細い路地で左近にぶつかった逃走中の侍は女性。この女性を守る商人風の侍を助けたことから、ある藩の争いに巻き込まれる。
第二話 乱れ普請
甲州藩の作事奉行に採用した文左衛門が、江戸の藩屋敷の改修に呼ばれて巻き込まれる事件。町場で不正の普請を指摘した文左衛門に恨みに思った材木屋が、左近の友人の権八まで巻き込んで罠に嵌める。
偶然にも前回読んだ「拵屋銀次郎」での吉宗の若い時(越前葛野藩)に、左近との出会いも出てくる。
第三話 命喰い
元赤穂藩の -
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謎が謎を呼ぶ….….
銭才の企みと、肥前の悲しき過去が、明らかになった。その銭才の孫娘は、宮中に匿われていて、そこに、信平の息子の信政が居る….….さて、話は、どう繋がって行くのか?肥前の妹は、助けられるのか?銭才の企みは、阻止出来るのか?謎が謎を呼ぶ….….
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泣くな!前を向け!
信平が、一人ずつ敵を削っているけれど、元凶は、京で、何かを起こしそう….….それにしても、民も家来も、皆殺しとは、酷いことする。忠興の心痛は、いかばかりか….….
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憎き….….!
何と不気味な銭才(下御門実光か)達、徳川幕府は、全てにおいて、後手後手になっているのではないか?銭才の方が、一枚も二枚も上手で、ずる賢い。やっつけられるまでは、読まないと、気が収まらない(笑)
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うわぁ~~
うわぁ~~嫌な奴らが、続々と出てくる。この作者の描く悪人像は、嫌らしさがマックスで、気分が悪くなる。それで、やっつけられるまで、読み続けて、やっつけられて、ホッとしたと思ったら、また次の悪人が….….キリがない(笑)