あらすじ
商人や武家を狙った辻斬りが現れた。白装束に白い天狗の面で襲いかかる賊は〝白天狗〟と呼ばれ、巷間の話題になっているという。話を耳にし、白天狗の正体と目的が気になった左近だが、親友の泰徳が営む岩城道場の門弟の一人が白天狗の仲間だと判明したことをきっかけに、白天狗一味の真の狙いと、思わぬ大物の悪事を知ることになる──。葵一刀流が悪を斬る! 大人気時代シリーズ、絶好調第十八弾!!
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展開の妙
次期将軍の命を受けた事から始まる一連の暗殺のための密談、襲撃。それに対応する主人公の爽快感は読み進めるほど楽しめに物語。
Posted by ブクログ
シリーズは前作と合わせて32作目。将軍になるにはまだ時間が掛かるようだ。
白天狗での4話構成だが、1話目を除く3話が続き物。
第一話 秘里の女
新見左近の友人である岩倉が、賊とされる白天狗退治のために夜間の巡回中に出会った事件を中心に展開。殺害された浪人から浪人の妻に辿り着く。旗本の用人が絡む不正に妻が敵討に出向く。妻は秘里出身の忍者だった。
第二話から第四話
賊とされた白天狗は実は不正を糾す集団だった。黒幕に辿り着いたところ、首領の実家の家名断絶を企てた幕府の重臣でもあった。新見左近らの手助けで黒幕を倒し、世直し天狗と呼ばれることに。
どちらも新見左近の登場は遅く、ギリギリ過ぎるくらい。善人達が死ぬ直前になってしまうし、得意の葵一刀流も見せ場が少ない。また最終話の解決でも悪人の讒言で処断した最終判断者を罰せ無かったのが残念。