佐々木裕一のレビュー一覧
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私は忠臣蔵の話がとにかく好きだ。
諸説あるので色々な立場から語られる物語を読み
私の中の忠臣蔵を立体的にしていくのを楽しみにしている。
今作の主人公は浅野内匠頭の正室「阿久利」
幼少の頃から始まり、浅野内匠頭と出会い婚礼を迎え仲睦まじく暮らしている2人の場面が続くと
ああ、あと数年しかこの暮らしは続かないのだなと悲しくなった。
目線が浅野内匠頭の正室なので
討ち入りまでの描写は、良人を弔い、家臣たちに討ち入りや、自害などをすることなく安寧に暮らしてほしいと祈る描写や、嘆願書や文を描く場面しかない。なんて、もどかしい想いだったのかと思う。
そして討ち入りが果たされたあとも、忠臣たちの助命を -
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徳川綱吉と柳沢吉保という悪政のように言われる組み合わせがベースにあり、今回も徳川綱豊(左近)に対する恨みからの犯行と爽快感が少ない内容。
綱吉の娘が死んだ事から、次期将軍争いに脱落した紀州。紀州の重役が綱豊暗殺のために暗躍する。もう1組は、綱豊に成敗された旗本の家臣。どちらも綱豊に恨みが行くように、綱豊を装って攻撃を仕掛ける卑怯なやり方。悪辣な盗賊として皆殺しし数万両を盗んだものも。
救いは若き徳川吉宗の活躍。紀州内部の犯罪を見事に仕切ってくれた。
歴史を調べると、綱豊が西の丸に入ってからも将軍になるのは15年後のようなので、同じような闘いがこれからも長そう・・ -
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セカンドシリーズ第14弾。
第一話(表題作)「町くらべ」、第二話「父の遺言」は江戸が舞台の信平サイドの話。
第三話「恋い焦がれ」は京で学問を学ぶ、信平の息子・信政サイドの話。
・・・と、中編三話構成となっております。
読売屋・〈会堂屋文秋〉が作成した「町の位」と題された街の番付が江戸の民の間で評判となります。
因みに、信平が拝領した鷹司町は五十番という順位。
鷹司町の旅籠〈休楽庵〉の女将は、信平や代官の佐吉に順位を上げる為、ある提案をしますが・・・。
今回は所謂“住みたい街ランキング”のような番付が民をザワつかせている状況の中、“悪いところは改めて良い町に”というように民度を上げるモチベ -
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前シリーズと合わせて21作目。綱吉との関係でシリーズ全体が暗い内容。
第一話も「生地獄」のタイトル通り、出口の無い暗さに終始している。側室の次男を虐める正妻。次男は策に嵌って家を出奔する。
第二話「すももの縁」は忠臣蔵で有名な堀部安兵衛と奥田孫太夫を救うべく、新見左近の友人達が京都を探し回る。
第三話「揺れる心」は、お琴が養女を貰い受けるかどうか悩む話し。養女の叔父叔母が鬼畜の所業。
第四話「備え櫛」亡き妹に捧げる櫛を買いにきた旗本。調べると非業な目にあって自殺していた。
数回続いた堀部、奥田との話題も、次回ぐらいに忠臣蔵が決行されるのだろうか。切腹で終わるだろうから明るい展開は望めない。
全 -
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セカンドシリーズ第13弾。
銭才一味との死闘が終わった後、将軍から新たに拝領した“鷹司町”の問題解決に奮闘する“信平ファミリー”・・連作四話が収録されています。
辛く長かった死闘も前巻で終わり、今回はシリーズ初期の頃のような、市井のトラブル解決がメインです。
第一話「美しき骸」に登場した、目の前で母を亡くした女児や、第四話「姉妹の絆」の、両親を亡くし生活に困窮している幼い姉妹など、気の毒な境遇の子供たちが信平達に出会い救われていく展開で、特に信平と松姫に引き取られ、信平に“朋”と名付けられた女児の心の傷が早く癒えるようになればよいな、と思います。
今後も“鷹司町”の面々は登場していくのでし