伊兼源太郎のレビュー一覧

  • 密告はうたう 警視庁監察ファイル

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    オーディブルで。警察官の行動を確認する話。
    始めて触れたテーマなので、興味深い。やや地味な印象もあるが、
    警察内の人事や思惑が複雑に、絡みあったストーリー。
    主人公の刑事は、頭も良く精神的にもものすごくタフ。

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    2022年06月05日
  • 密告はうたう 警視庁監察ファイル

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    Audible

    重いものを背負いながらも、ぶれない主人公にしびれました。10時間以上という再生時間があっという間。
    暴力シーンが迫真に迫りすぎていて辛かったけど、他は全部おもしろかった。

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    2022年05月25日
  • 残響 警視庁監察ファイル

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    著者は元新聞記者(朝日?)察庁内部事情に相当詳しいことがうかがえる
    監察官の物語で多少荒唐無稽、ご都合主義的な部分があることは否めないないが面白かった
    ほぼ一気読み

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    2025年12月08日
  • 密告はうたう 警視庁監察ファイル

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    淡々とした語り口が警察のしかも監察という主人公の性格と合間って、事件そのものに没頭できる。
    季節の描写とか、風景の情緒とかそういった小説の良さはやや薄めかも。かえって、それが味となっていた。闇に葬る訳でもない小さな記事の中には本当と少しの嘘が入っているのかと思うと、ミステリーの中に自分も生活しているのかのようで、胸がざわざわする。

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    2025年11月29日
  • このノラ猫、幸せ調査員にて

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    ノラ猫が、神様の使いのピースと言う鳩から「ほんの少しのしあわせ」を分け合う人間探しをすると言うもの。神様特典で、猫は野良と言う人間に化け、しかも誰にも正体を見破られず「しあわせ」にあたいする人物か調査する。詐欺事件に関わるのが多いが、私はスターを夢見る、ワンダーウォールの章が好きだった。最後のロックンロールスターの章で、オアシスに関連する章題が判明する。秋の日差しを浴びてささやかな幸せを感じる猫になりたくなる。

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    2025年11月26日
  • ブラックリスト 警視庁監察ファイル

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    監察という警察の警察という組織を指定に展開する物語はなかなかえぐいものが現れるのがまたいいし黒幕の正体を最後のセリフで明かす構図はいいですね。

    3001冊
    今年229冊目

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    2025年09月01日
  • 地検のS

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    「バカか、お前は。信じていい人間と、そうじゃない人間がいるだけじゃねえか。どんな立場にいようが、人間はその二種類だよ」

    「いいか、優秀な弁護士ってのはな、単なるお人好しでも正義漢でもない。シロとクロの間にしっかりと立て、そのどちらにも染まらないでいられる奴だ」

    「俺はな、司法の世界じゃあ、検察はアクセル、弁護士はブレーキ、裁判所は信号機だと思っている。だから相手がアクセルを踏み過ぎて暴走してんなら、ブレーキの俺たちが止めなきゃなんねえんだ。乗っているのが、どんな大悪党だろうとな」

    あの男は一体何者なんだ――?

    湊川地検で起きるすべての事の裏には、必ずひとりの男の存在があった――湊川地検

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    2025年08月30日
  • 戦火のバタフライ

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    太平洋戦争末期。前線も本土も戦場だった。数え切れない命が散った。南方戦線でただ一人生き残った尾崎、東京大空襲で家族を失ったさくら。前線でさくらの兄に命を救われ、厚生省職員となった尾崎は、大物政治家の助力を得て民間戦争被害者への国家補償の実現を目指す。そんな尾崎の身辺に次々と不審な出来事が起き、署名運動を始めたさくらも思わぬ妨害に遭う。
    戦争の悲惨さ、まだ故郷に戻れていない兵隊さんたちがいることを忘れてはいけない。改めてそう思います。

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    2025年08月24日
  • 事故調

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    やる気の有無など仕事には関係ない。そもそも本当にやる気のある奴は、やる気を見せる時間があるなら、その時間を使って他のやるべきことをやろうとする。
    事故調査の真摯さに惹かれました。

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    2025年08月14日
  • ぼくらはアン

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    これは素晴らしい一冊でした!無戸籍児、ヤクザの息子、不法滞在者という枠組みから外れた子ども達のハードな環境ながらも懸命に生きていく姿を見守りつつ、読み応えのある骨太なミステリー要素もあり大満足。伊兼さん、これまで知りませんでした。嬉しい作家さんとの出会い。とってもおすすめの作品です。

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    2025年07月07日
  • 密告はうたう 警視庁監察ファイル

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    過去を絡めながらなかなか面白かったし、その事件もそういう方向に思い込む感覚と、終盤の景色はなるほどって感心。

    2937冊
    今年165冊目

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    2025年06月15日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    各短編とも充実した内容でした。個人的には鳴神氏と吉川英梨氏がフィットしました。他の作品も読んでみたいと思います!

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    2025年05月28日
  • 戦火のバタフライ

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    読んだー、噛みごたえ充分の骨太大河小説。戦後80年経っても、戦争のケジメはついていない。「正しさなんて立ち位置によって変わる。人数で決まるもんじゃない」「純粋さと狂気は紙一重」「意志がないと道は開けません」おじいちゃんとつる姉さんカッコいい。「わたしの真の相手は国ではなく、とてつもなく巨大な無関心の人の塊なのだ」きな臭い世界情勢。おかしなこと、理不尽なことには些細なことでも声をあげていかないと。

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    2025年05月01日
  • 戦火のバタフライ

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    戦後80年を迎える今年は、戦争を振り返る(風化させないための)小説やノンフィクションが増えると思われる。本書もその中の一冊。民間戦争被害者への国家補償の実現を目指す大河ドラマ小説。伊兼氏の流石の文章力で500頁弱でも長い感じはしなかったが、訴えたいことが多過ぎるのか散漫な印象(まあだから大河ドラマともいえる)。戦闘や空襲被害の描写は流石の筆力で、戦争の悲惨さは映画を観ているように鬼気迫るものがある。

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    2025年04月04日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    月村了衛、深町秋生、鳴神響一、吉村英梨、葉真中顕、伊兼源太郎、松嶋智左『警官の標 警察小説アンソロジー』朝日文庫。

    7人の作家による7編全てが書籍初収録となる贅沢な警察小説アンソロジー。

    自分は、7人の作家全て最低1作は読んでいる。月村了衛と深町秋生、葉真中顕は文庫化作品は全て読破している。吉村英梨と松嶋智左も文庫化作品はほぼ読んでいるが、最近は取捨選択しながらという感じだ。鳴神響一と伊兼源太郎は文庫化作品を1作読んで肌に合わないと感じてからは読んでいない。

    月村了衛の『ありふれた災厄』と深町秋生の『破談屋』が取り分け面白かった。


    月村了衛『ありふれた災厄』。★★★★★

    本短編の冒

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    2025年02月16日
  • リンダを殺した犯人は

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    ベトナムから来た技能実習生を殺害した犯人を追うという、この上なくシンプルで明快なテーマ。筋を追いやすくのめり込むように一気に読めた。
    なんだかすごく正義感の強そうな作家さんだ。技能実習制度の不備、それを知らずにのうのうと生きている日本人みなに罪があるのだという主張がまっすぐに込められている(とはいえ、リンダが衣笠水産から逃亡したのは衣笠の不倫が直接の原因なのだから「制度が殺した」というのはやや違うのでは?とも思わなくもない)。
    刑事たちは自分たちの手柄を狙って、たとえ同僚にも自分の手の内を明かさないことがあるとか、帳場内の人間関係も面白かった。
    私の読解力がないのか、ラストはいまいち消化不良な

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    2025年03月31日
  • 偽りの貌 警視庁監察ファイル

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    ☆4.4
    御世話さんは実に魅力的である、しかも警察内部のものがそれを請け負っているというのに、いささか衝撃を感じる、死に至る病で、死に至る病それは絶望であるというこの文章に私はずいぶん救われている、私はこの絶望に足る心境にかろうじて至っていないのだ。家族は私にとっては怨嗟の元凶に他ならないが、両親には感謝と恩を感じている、ただ、生まれてきてしまったことには、納得できない、思えば死にたいと思って何年経っているのか初めは中学生の頃だったろう、生きるのは面倒くさいと思っていた。もう何十年も死んだ方がいいと思っているのは事実である。
    生きる意味はいまだにわからないが、死んで仕舞えば全て解決である。

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    2025年01月12日
  • 偽りの貌 警視庁監察ファイル

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    このシリーズは冷血で思いやりの感じられないメンバーだと思っていたけど、ここにきて人間味が少しづつ感じられて良いチームになってきた感じかな。子供が被害者になる事件は聞きたくないけど、次作にも期待したいです。

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    2024年12月24日
  • リンダを殺した犯人は

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    フィリピンから来た技能実習生のリンダが殺害されているのが発見された。
    志々目春香と藤堂遥の2人の刑事が事件を捜査する。
    巻頭の2人のやり取りに少々読む気を無くしたが、次第に捜査が進むにつれ伊兼源太郎作品らしい展開に引き込まれていった。
    分かりやすい犯人を見つけたのだが何が引っかかる…。
    捜査の流れが片方に流れていくなかで、ベテランたちの捜査は核心に迫っていた。 

    ミステリーは謎解きが魅力だが、作者に騙される快感もあり、本作は見事に誘導されてしまった。

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    2024年12月24日
  • 地検のS Sが泣いた日

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    面白かった。
    1作目の最初は連作短編かと思ったら、全て繋がっている上中下の3冊なんですね。
    それにしても、相手が巨悪過ぎて果たしてどうなるのか…次が早く読みたい

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    2024年12月12日