戦火のバタフライ

戦火のバタフライ

2,453円 (税込)

12pt

君に、このバトンを託す。蝶の羽ばたきを受け、彼らは立ち上がる。

太平洋戦争末期。前線も本土も戦場だった。数え切れない命が散った。
南方戦線でただ一人生き残った尾崎、東京大空襲で家族を失ったさくら。前線でさくらの兄に命を救われ、厚生省職員となった尾崎は、大物政治家の助力を得て民間戦争被害者への国家補償の実現を目指す。
そんな尾崎の身辺に次々と不審な出来事が起き、署名運動を始めたさくらも思わぬ妨害に遭う。
何者かの思惑。官僚組織の論理。見え隠れする特務機関の影。立ちはだかる時間の壁。
時を経て、世代を超えて、それでも彼らは命がけで思いをつないでいく。

信じ続けること。伝え続けること
終戦から80年。深い祈りを込めた、著者の新たな代表作!

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戦火のバタフライ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    戦後80年の今だからこそ、一人でも多くの方に読まれてほしい素晴らしい作品。
    第二次世界大戦末期の戦地·銃後の悲惨さや酷さを容赦なく描き、そして戦後に空襲被害者の国家補償に向けて立ち上がった官僚や戦災者の生き様が鮮明に描かれています。
    作中の戦争経験者たちがとてもリアルであり、到底フィクションとは思え

    0
    2025年08月02日

    Posted by ブクログ

    打ちのめされるほど考えさせられる小説だった。
    あまりにリアルで痛ましい南方での日本軍の戦闘の有様。
    本土では庶民を焼土のなかに追い込む空襲の中で、読者に向けて呆気なく焼夷弾で殺される人々の痛ましさ。
    序盤から辛い書き出しではあるが、本書の尾崎洋平の戦争被害者への想いは、この前段が読者と共に彼の意志を

    0
    2025年06月25日

    Posted by ブクログ

    戦争末期から95年までの物語を描きながら社会、戦争そして暗躍したものを含めた闇を描いた大作。
    この時代に描かれるべき傑作だと思いました。

    2901冊
    今年129冊目

    0
    2025年05月07日

    Posted by ブクログ

    初めての伊兼さんの作品でしたが、
    読み易い上に面白く一気読みできました。
    冒頭の戦争末期の南方戦場場面や空襲の地獄を描く場面が詳しく正確に描かれておりしっかり下調べされていると感じました。
    また戦後の長きにわたる空襲被災者への補償に立ち向かうストーリーは時代を超えて学ぶべき視点が多く描かれて、筆者の

    0
    2025年05月05日

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦後の国家補償として、元軍人•軍属に対しては恩給が支払われる一方で、大空襲で財産や肉親を失い地獄の苦しみを味わった民間人には何の補償もない。
    この理不尽さに立ち上がった主人公が奮闘する姿を大河ドラマのように描き、戦後80年の節目に戦争の記憶の継承に目を向けた小説。
    序盤で、阿鼻叫喚の地獄

    0
    2025年04月18日

    Posted by ブクログ

    読んだ。明確な反戦、そして戦争を始め、終わらせたふりをし続けているかつての政府と現政府への批判が込められた小説だった。
    太平洋戦争末期から現在まで、民間戦争被害者への国家補償の実現を目指す官僚とその周囲の人々の姿を描いたミステリー。ミステリーの要素はありつつも、かつての政府と今の政府、そして個人であ

    0
    2025年04月04日

    Posted by ブクログ

    太平洋戦争末期。前線も本土も戦場だった。数え切れない命が散った。南方戦線でただ一人生き残った尾崎、東京大空襲で家族を失ったさくら。前線でさくらの兄に命を救われ、厚生省職員となった尾崎は、大物政治家の助力を得て民間戦争被害者への国家補償の実現を目指す。そんな尾崎の身辺に次々と不審な出来事が起き、署名運

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ


    読んだー、噛みごたえ充分の骨太大河小説。戦後80年経っても、戦争のケジメはついていない。「正しさなんて立ち位置によって変わる。人数で決まるもんじゃない」「純粋さと狂気は紙一重」「意志がないと道は開けません」おじいちゃんとつる姉さんカッコいい。「わたしの真の相手は国ではなく、とてつもなく巨大な無関心

    0
    2025年05月01日

    Posted by ブクログ

    戦後80年を迎える今年は、戦争を振り返る(風化させないための)小説やノンフィクションが増えると思われる。本書もその中の一冊。民間戦争被害者への国家補償の実現を目指す大河ドラマ小説。伊兼氏の流石の文章力で500頁弱でも長い感じはしなかったが、訴えたいことが多過ぎるのか散漫な印象(まあだから大河ドラマと

    0
    2025年04月04日

    Posted by ブクログ

    南方戦線から生還し、厚生省職員になった尾崎が、民間戦争被害者への国家補償の実現を目指す物語。
    前作「リンダを殺した犯人は」でも同様のことを思ったが、社会問題へ高い関心を持ち、正義感の強い著者さんなのだと思う。今作は骨太の大河小説だからこそ、その面がいっそう前に出てきており、エンタメとして楽しむには「

    0
    2025年06月17日

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