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消えた復興予算、2兆円。
震災を食い物にする奴らがいる――。
《日本最強の捜査機関》東京地検特捜部に配属された検事・中澤源吾は追い詰められていた。
大手運送会社社長の億単位の脱税疑惑を追うも、立証できたのはごく一部。
だが、元同級生の事務官・城島毅らと捜査を進めるうち、
不可解な金の動きは東日本大震災の復興補助金に繋がり――。
元記者の著者が、取材不可能な組織の深部に迫る、骨太の社会派ミステリー!
【推薦コメント続々!】
これほどまでに真に迫る形で、「東京地検特捜部」を扱った入魂の小説があっただろうか。
『巨悪』を読めば、わかるだろう。
伊兼源太郎が、いま猛烈な勢いで巨星・横山秀夫の域に近づきつつある要注目の俊英だと!
――宇田川拓也(ときわ書房本店)
やられてしまった。善とは悪とは。考え続けている。
巨悪に立ち向かう中澤、城島。
その悪の正体が現れた時、怒りが爆発し、悲しみにうち震えた。
重いテーマ、エンタメ度満点の傑作ミステリー。
誰かに思いを話したい。
――山中真理(ジュンク堂書店滋賀草津店)
理不尽な社会の拳となるのは絶望から生まれた怒りの感情。
「巨悪」とはこの世を覆い尽くす闇でもあれば身近に潜む棘でもある。
本物の正義が伝わる揺るぎなき物語!
目を背けてはならない現実がここにある……。
――内田剛(元書店員、ブックジャーナリスト)
「東京新聞」の特集も大反響!!
Posted by ブクログ 2021年04月26日
公孫樹(いちょう)
こういう字だったのか。銀杏と書くものと思ってきましたが、著者の意図がこの文字に秘められているのか。
高校野球でエースの座を争った東京地検特捜部の検事・中澤源吾と特捜部機動捜査班の事務官・城島毅が、それぞれの想いを抱きつつも、一つの事件の調査をきっかけにとんでもなく闇深い事件を明...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月14日
縁遠いようで、実は身近に潜むかもしれない悪、巨悪をめぐる検察小説。
検察の取り調べの様子、特に主人公の心情の機微、変遷がリアルで引き込まれた。
骨太な内容だったが、闇献金やそれに関わる人の死などが解明され、巨悪の本丸に迫ろうというところで終章となったので続編がありそう。
マネーロンダリング、表...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月22日
全600頁、出し惜しみなしのフルスロットル。大手運送会社の脱税疑惑を発端に、東京地検特捜部に属する検事&事務官の同級生コンビが震災復興支援金を流用する強大な裏金の構図に切り込んでいく。政官財による巧妙な錬金術に、関係者の相次ぐ不審死。そこに地検内の権力争い、更には主人公の妹(相棒の恋人でもある)の殺...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月07日
頁ボリュームが迫力。「巨悪」というネーミング通り、一般人には形も内容も捉え難い化物‥だが私も実際に存すると思っている。
高校野球の同窓コンビが熱く、策を連弾して立ち向かっていくストーリー展開。一気にといいたいところだが、途中協議めく登場人物の台詞にうんざりして中だるみ。しかし、360ページを超える...続きを読む
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