祈りも涙も忘れていた

祈りも涙も忘れていた

2,200円 (税込)

11pt

3.9

犯罪多発地域、V県神浜。県警配属早々に捜査一課管理官となった新人キャリア警察官の甲斐は、管内で連続する放火や凄惨な死体遺棄、捜査関係者の不審死を追ううち、県警、そして政財界を揺るがす巨悪を目の当たりにする……次代を担う警察小説作家の最高傑作

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祈りも涙も忘れていた のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年09月05日

    やっぱり伊兼源太郎はほんまもんだった。今まで読んだ警察ミステリー小説でベスト5には入る大傑作。濃厚で芳醇で青春をも感じさせる若きキャリアの活躍と挫折を神戸を舞台に描く。見事なプロットと煌めくような会話の数々、過不足ない主人公の心理描写、「だから、僕は人を殺した」に込められた心情投影、どこを切り取って...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月14日

    「とても面白かった」というのが率直な感想です。
    警察小説の魅力がつまっていたと感じました。
    若手キャリアにスポットをあてている小説は、今まであまり読んだことがなく新鮮であったことも影響していると思います。
    誰が裏切りなのか?どうなるのか?
    ワクワクしながら読めました!

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    Posted by ブクログ 2023年03月06日

    警察小説というよりも今までにはないエンタメ要素を含んでいる。
    若きキャリア警察官である甲斐が、クールでスマートである。
    だが内には熱いものを秘めているようで気になる存在。
    バーでドイツ小説を読むくだりもあり、描写が美しい。
    成海とのやりとりも会うたびに深みを増してくるのも楽しめるところである。
    警察...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月23日

    152だんだん良い作品が増えてくる。これまでで一番良かった。抑制とウィットも残っていて、単なる深読みの言葉遊びにならないセンスが心地よい。大作家の単発でがっかりした後だったので、余計に。たくさん人が亡くなったのでマイナス星一つなり。

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    Posted by ブクログ 2022年11月12日

    行間を流れる何とも不穏な空気に急かされ、次はどう展開?マグマはいつ噴き出すのとゾクゾクしながら読み進む。一人語りが昔のハードボイルド小説ポクって新鮮なのか?「物事の良し悪しは時代で変わる。けど好き嫌いは己で決められる」「性愚説」「清流に煙草を弾き飛ばして平然とする男」「役職や階級、肩書きはただの記号...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月11日

    初めて読んだ作家さん。正直に言うと読み始めは少し侮っていました。主人公の凄さを周りが「凄い」と言って「凄く」なる話なのかと。ただ登場人物が増えるに連れて、出てきたキーワードの点を繋げて導き出されたものと、話の残り4分の1からの答え合わせがとても楽しかったです。
    また日本が舞台の警察ものとしては珍しく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月16日

    犯罪認知件数が20年連続で全国ワースト5にはいるV県警捜査一課管理官に任命された若きキャリア警察官・甲斐。着任早々ノンキャリアの部下から嫌がらせの洗礼を受けるも反撃に転じ黙らせる。凄惨な殺人事件、不審死が立て続けに起こり、黒幕の存在が見え隠れするなか、12年前の警官焼死事件に端を発した警察の内通者疑...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月11日

    03月-06。3.0点。
    ある県警に赴任した26歳のキャリア。管内の連続放火事件を担当。捜査していくうち、県内の最有力者との闘いに巻き込まれ。。。

    ハードボイルド。警察関係者が少し多すぎるかな。読むのに時間かかった。

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    Posted by ブクログ 2022年11月16日

    管内の犯罪認知件数が全国ワースト5に入るV県警捜査一課に配属された新人キャリア警察官の甲斐彰太郎。彼は、警官一万人以上が所属する大所帯で、実地経験のないまま管理官として放火事件捜査の陣頭指揮を執ることになる。
    ノンキャリアの警官たちから面従腹背の扱いを受けつつも、捜査一課長の大東、一課四係班長の渡辺...続きを読む

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