事故調

伊兼源太郎

人工海岸での陥没事故。9歳の少年が重体となり、事故調査委員会（事故調）が設置される。市から責任隠蔽を命じられた、元刑事で市職員の黒木は事故の関係者の姿に心揺るがされ、組織との戦いを決意する。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内ミステリー
• 出版社: KADOKAWA
• 掲載誌・レーベル: 角川文庫
• 電子版発売日: 2020年08月25日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★☆]

やる気の有無など仕事には関係ない。そもそも本当にやる気のある奴は、やる気を見せる時間があるなら、その時間を使って他のやるべきことをやろうとする。
事故調査の真摯さに惹かれました。

[ブクログ · ★★★☆☆]

指示がなかった、前例がなかった、私は間違ってない、私に責任はない、、、見て見ぬふりの事なかれ主義、お役所仕事の数々にゲンナリしページを捲る手が鈍くなる。
聞き取り調査を進めるに従って明らかになる市職員の怠慢と腐敗。そんな中、少数でもこれではいけないと行動を起こそうとする者たちがいることに救われる思い。
もちろん、こんな腐り切った自治体はないと信じたいけど、巨悪とは違って市役所という我々に身近な組織の、それも不作為による問題だけに胸が苦しくなる。

ラストも爽快感はあまりないかな‥‥。
いくら元刑事とはいえ、黒木の言動は市職員としては過激すぎて現実味に欠けるものの、周りの心ある者を味方につけてしまう人柄には惹かれるものはあった。

[ブクログ · ★★★★★]

主人公の復活の話。

マスゴミ（特にTV）とどうしようもない地方議員のアホさが的確に画かれている。