伊兼源太郎のレビュー一覧

  • 巨悪

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    縁遠いようで、実は身近に潜むかもしれない悪、巨悪をめぐる検察小説。
    検察の取り調べの様子、特に主人公の心情の機微、変遷がリアルで引き込まれた。

    骨太な内容だったが、闇献金やそれに関わる人の死などが解明され、巨悪の本丸に迫ろうというところで終章となったので続編がありそう。

    マネーロンダリング、表献金、闇献金、暗号の裏帳簿、関係する政治家、経済人、政党、資金管理団体、ペーパーカンパニー等ありお金の流れが複雑でイメージが難しかったので、図解がほしかった…(図解したらミステリにならないが)

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    2021年04月14日
  • 巨悪

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    全600頁、出し惜しみなしのフルスロットル。大手運送会社の脱税疑惑を発端に、東京地検特捜部に属する検事&事務官の同級生コンビが震災復興支援金を流用する強大な裏金の構図に切り込んでいく。政官財による巧妙な錬金術に、関係者の相次ぐ不審死。そこに地検内の権力争い、更には主人公の妹(相棒の恋人でもある)の殺人事件の謎も絡み合う。やや定型的な筋書きではあるが、やっぱりこういう骨太で熱量のある社会派ミステリーが読みたいんですよ。私が好きな相葉英雄さんの系譜も感じる。著者は現在43歳だが、今まさに脂が乗っているのでは。

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    2021年02月22日
  • 密告はうたう 警視庁監察ファイル

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    警視庁の監察が舞台
    警察職員を調べると、過去の未解決事件も絡んできて・・・
    とことん警察小説でした
    少しずつ何かが見えてくる感じでしたが
    結末見るまでわかりませんでしたがストーリーは楽しめました
    優秀な刑事がさすがの活躍って感じでした

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    2021年02月18日
  • ブラックリスト 警視庁監察ファイル

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    続き物と知らずに読んでしまったので、少し分かりにくいところもありましたが、説明も多いので、楽しめました。

    監察という事件捜査ではない小説を読むのは初めてでしたが、行確の仕方は執念を感じさせます。
    順番前後してしまいますが、前作も読んでみようと思います。

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    2021年01月10日
  • ブラックリスト 警視庁監察ファイル

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    113なかなかスリリングな内部のスパイの物語。地検のSに比べるとちょっとだけプロットが浅い感じだね。まあ警察内部だけの物語ねので展開は浅いか。

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    2020年12月07日
  • 外道たちの餞別

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    伊兼作品を順不同で読んでいるため、最初は作風に強い違和感を感じ、3分の1ぐらいまではどんな展開になるか全く読めず、恐る恐る読み進めた。読後に強いデジャヴ感を感じ、よく考えたら深町秋生作品に類似していることに気づいた。まあ初期の作品なので背伸びして書いてる感が半端なく、その後の作品から考えると2段落ちは否めないが、熱量は強く感じた。でも長過ぎ。3分の2に削れる。

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    2020年10月02日
  • ブラックリスト 警視庁監察ファイル

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    お初の作家さんの作品。
    正義とは?秩序とは?
    そんなことを考えさせられる一冊だった。
    終盤にかけてのスピード感がとても爽快だった。

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    2019年11月22日
  • 密告はうたう 警視庁監察ファイル

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    警察官の不正を取り締まる監察に所属する佐良。同じ組織の人間を調べることは仲間を疑うことで精神的にきつい。情報をもとに調べていくと佐良が関わった事件、仲間が関係してくる。過去に傷を負った佐良の苦悩が根底にずっとあって緊張感が途切れない。徐々に広がりを見せ複雑になりながらの展開は一気読みの面白さ。ぜひシリーズ化になってほしい。

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    2019年04月18日
  • 『地検のS』第1話無料試し読み

    購入済み

    短編で読みやすい量。読後もモヤモヤ感がなく、スッキリした感じです。本編を購入しようと思います。

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    2018年10月27日
  • 見えざる網

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    あまり大きな期待はせずに読み始めましたが、なかなかどうして面白かったです。中盤までは起きている事態がもやもやとしていて、流れに乗りきれませんでしたが、中盤以降道が拓けていくに従って、加速度的に面白くなりました。
    ここまで極端な事態はなかなか起こらないと思いますが、ネット社会に潜むリスクを見せつけられました。

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    2015年09月29日
  • 外道たちの餞別

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    スピーディーな展開で一気読み。
    内容としてはありがちかなあ。
    男は体はってなんぼやね(笑)
    個人的にはポールさんが好きです(*´∀`)

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    2015年04月27日
  • このノラ猫、幸せ調査員にて

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    ラーメン好きなノラ猫なんて、面白すぎる。ラーメンのためにと、動くことも多々あるし、仕事終わりと称してビールも飲む。ジワジワ面白い一冊でした。

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    2025年10月11日
  • リンダを殺した犯人は

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    面白かった。
    技能実習生が置かれている現状を知るきっかけにもなりました。ただ、登場人物たちの掛け合いが芝居っぽく、読んでいてしんどい部分もあった。

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    2025年09月01日
  • 偽りの貌 警視庁監察ファイル

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    監察の対象となった少年科警察官の目的は…
    トー横キッズ、半グレ、薬物など現代の闇も垣間見えて一気に読んだ。残念ながら前作ほどのキレはなし。3.2

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    2025年08月23日
  • リンダを殺した犯人は

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    2023年冬、新宿・大久保のマンションで若いベトナム人女性「リンダ」の死体が発見された。彼女の足取りを追うため、二人のハルカは四国・松山へ向かうが、そこには外国人技能実習制度の深い闇が…。不法滞在者に労働をあっせんする謎の人物・Q、そして彼女を殺した真犯人は、一体誰なのか、たどり着いた驚きの真相とは⁉警察バディものとしてはなかなかいいコンビで好きだなぁ。外国人労働者の労働力の搾取。もっと表面化しないと何も変わらないだろう。

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    2025年08月03日
  • 戦火のバタフライ

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    南方戦線から生還し、厚生省職員になった尾崎が、民間戦争被害者への国家補償の実現を目指す物語。
    前作「リンダを殺した犯人は」でも同様のことを思ったが、社会問題へ高い関心を持ち、正義感の強い著者さんなのだと思う。今作は骨太の大河小説だからこそ、その面がいっそう前に出てきており、エンタメとして楽しむには「うっ」となってしまうところがあった。ラストもあまり明るいものではなく、いまだ実現していない国家補償を扱っている以上は仕方ない(むしろ、変に安っぽくない処は評価できる)のだが、やはりこれだけ長大な1冊を読んできた以上はそれなりのカタルシスを期待したかった、というのが読者としての本音だった。

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    2025年06月17日
  • リンダを殺した犯人は

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     自分が明日死ぬなんて想像もしてない。
     だからダメなんだ。
     明日死ぬなら、今日何をするか、今何をするのかである。

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    2025年03月28日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    『ありふれた災厄』はもう一ひねりあるのかと思って読んでたら終了。
    『不適切な行い』はそう来たかって感じ。

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    2025年03月16日
  • リンダを殺した犯人は

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    技能実習生としてベトナムから来日

    そして実習先を逃げ出して東京にいたリンダが殺された

    リンダは逃げ出した実習生たちを支援しているQと呼ばれる人を頼り全国を回っていた

    リンダの跡を探るため捜査に関わっているはるかコンビ

    国に借金をして日本に仕事を求め来日している実習生を食い物にする人々

    遠い異国で低賃金の心細さ

    それを理解していない日本国民

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    2025年03月08日
  • 残響 警視庁監察ファイル

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    “互助会”の黒幕は誰だ――ジンイチ、最大の戦い!
    警視庁監察係・佐良は、庁内に存在するという「互助会」の全容を摑むため、同僚の皆口菜子、毛利とともに、本格的な監察を始めた。しかしその矢先、監察トップの警務部長が狙われた。警察内部の犯行か、犯罪組織による警察への報復なのか。そして、佐良と皆口の心に傷を与えた、同僚刑事・斎藤殺害事件に関連する大きな手がかりが見つかり…。

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    2025年09月06日