伊兼源太郎のレビュー一覧

  • リンダを殺した犯人は

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    刑事である2人の「はるか」ペアが殺人事件を解決していくストーリー。2人のやり取りのテンポがよくて、読み心地が良い。技能実習生として東南アジアから日本に働きに来た外国人を、いかに酷い待遇で働かせているのかが問題視される事件。事件はゆっくり解決へと向かっていくが、突然急展開する。急展開のきっかけを作ったのが「はるか刑事たち」ではなかったし、伏線を回収するような展開にならなかったので、事件解決時のスッキリ感があまりなかった。

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    2025年01月20日
  • 金庫番の娘

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    普段あまり興味を持たない政治。
    それってとても怖いことだな。
    白も黒も併せ持ち目的に向かってまっすぐ
    進む2人がとても眩しかったです。

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    2024年11月22日
  • 偽りの貌 警視庁監察ファイル

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    松岡昌宏主演のWOWOWでドラマ化されたシリーズの最新作。この作品は後輩の毛利が主役かな。事件はとても重くて読んでてちっとも楽しくないし、最後も救いがないので、正直好きな話じゃないけど、読ませてしまうのは筆力かな。ドラマになっても見たくない感じ

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    2024年11月21日
  • リンダを殺した犯人は

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    物語としては、正直な感想を述べると無風で駆け抜けたという印象。
    だが、旧技能実習制度とそこに群がるハイエナやウジ虫に対して強烈なパンチを見舞うような、作者の心意気を感じた。
    制度の名称は変わっても中身は大して変わってはいない。
    この制度を存続させると不幸な人間が増えるということを、そろそろ真剣に考えた方が良い。

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    2024年10月21日
  • 偽りの貌 警視庁監察ファイル

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    警視庁監査ファイルシリーズ第4弾。

    生活安全部少年事件課の警部補がマル暴に捜査情報を流しているという密告を受けて始まる事前監察。佐良、水口と共に監察にあたる若手警官・毛利もまた、自らの過去をきっかけの屈託を抱えていた。
    トー横キッズ、脱法薬物、トクリュウ、少年少女の絶望などの社会問題も絡め、毛利の成長をも描くジンイチの監察ファイル。

    全体的に暗く救いがない雰囲気の中進む展開に、読んでいて気が滅入る。その中で、最後に死のうとする者たちに語りかける毛利の言葉が救いだった。
    シリーズ次作での毛利の活躍に期待。

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    2024年10月20日
  • 祈りも涙も忘れていた

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    ネタバレ

    読むの疲れた。量的にはそんな大作ではなかったんだけど内容がしんどい。ハードボイルドを装った作りになっているのでいろいろキザなシーンがあったりするのはいいんだけど、名もないバーのシーンがずーっと違和感があってこのシーンが読むテンポを狂わせたと言っても過言ではない。ぶっちゃけ言うと、実にくだらなかった。小説の中で小説を読まされる身になってって声を大にして言いたい。その小説の内容が本編にかぶさる意味深な内容を重視したまったくストーリー性のないものだから読者が読んで面白いわけがない。ネタ証をグダグダと読まされているだけで時間の無駄でしかなかった。キャリアが捜査1課、市が誇る大企業の闇、官僚と所轄刑事モ

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    2024年10月19日
  • ブラックリスト 警視庁監察ファイル

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    ネタバレ

    2024/7/20
    そこで終わんのかよ!
    たぶんこのいい感じの人が黒幕なんだろうなっていう人がそのまま黒幕。
    しかもそこは解決しないまま終わった。
    この展開はSTドラマで既視感だし正義云々もよくあるがそれはまあいいとして、黒幕独白部分の「グットラック」がダサすぎてなぁ。毎回スンってなってしまうんやけど。切れ者感が死んでしまうんやけど。なぜ良しとした。

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    2024年07月21日
  • 祈りも涙も忘れていた

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    03月-06。3.0点。
    ある県警に赴任した26歳のキャリア。管内の連続放火事件を担当。捜査していくうち、県内の最有力者との闘いに巻き込まれ。。。

    ハードボイルド。警察関係者が少し多すぎるかな。読むのに時間かかった。

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    2024年03月11日
  • 密告はうたう 警視庁監察ファイル

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    警視庁職員の不正を取り締まる部署、人事一課監察係。警察の警察と呼ばれ、任務を果たせば裏切り者と忌み嫌われる役職。捜査一課からある事件がきっかけで監察係に配属となった主人公・佐良(さら)と彼を取り巻く一癖も二癖もある面々。

    佐良に与えられたシビアなミッション。与えられた任務を悟られることも許されない中で行われる行動確認。まさに胃がキリキリとするような展開の中、密告案件と過去に起きた2つの事件が絡み合いなかなか複雑な展開を見せる。

    全体を覆う雰囲気は重くて暗い。そう、この感じ、公安もの通じるところがあるなと思っていたら途中からきな臭さが増してきて。。。。
    あまりに利己的な動機、あまりに理不尽な

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    2023年07月06日
  • 地検のS Sの幕引き

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    「地検のS」シリーズ第3弾はシリーズ完結編。

    今回も目線が変わる連作短編の形をとりながら、大筋の〈シロヌシ〉伊勢雅行vs吉村泰ニというテーマが貫かれる。
    それぞれの短編では、これまでも登場していた主要人物たちの過去と彼らを貫く信念を描く。特に〈皇后〉と呼び畏れられる須黒清美の過去と伊勢雅行との直接対決描く「断」は圧巻。

    組織の中の「細胞(スパイ)」がいるのが前提、二重スパイも否定できないというスリルある展開に目が離せない。そんな緊張感の中にあって、二世議員の吉村泰二の気の抜けた間抜けさ。地盤と鞄があるけど胆力も才覚もない議員が総理候補と担ぎ上げられる情けなさ。現実にもありそうな話だけに笑え

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    2023年01月22日
  • 地検のS Sの幕引き

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    <地検のS>シリーズ完結巻。社会派で骨太な作品を志した第一作、エンタメ志向に舵を切った第二作に続き、過去の因縁に終止符を打つ最高潮の第三作となるはずが、その勢いは著しく失速。外国人技能実習生問題を盛り込むには時期遅しの感は否めず、とある登場人物をいきなり終盤戦のキーパーソンに据え置くのも流石に無理がある。各章における視点人物の過去も後付け感が強く、作風のブレを助長しているよう。今作だけ文庫書下ろしという点からも、著者の目指した方向性は版元に却下されたと邪推をしたくなる。私的には総じて残念なシリーズだった。

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    2022年12月21日
  • 地検のS Sが泣いた日

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    <地検のS>シリーズ第二作目。今作は前作のラストで明らかとなった湊川地検と大物政治家の対決の火蓋がついに切って落とされる。一話完結型の前作と異なり、一冊を通して重要参考人であるホステスの行方を追う連作形式となっているが、前作と同じシリーズとは思えないほど血生臭い展開が続く。その分、物語のスケール感もアップしているが、この方向性には些か興覚めする。陽動作戦の為にこれだけ犠牲者を出すのを厭わぬ手口は流石にリアリティを欠くのでは。今作はよりエンタメ志向に舵を切った印象だが、前作の地味な作風のままで良かったのに。

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    2022年11月20日
  • 祈りも涙も忘れていた

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    管内の犯罪認知件数が全国ワースト5に入るV県警捜査一課に配属された新人キャリア警察官の甲斐彰太郎。彼は、警官一万人以上が所属する大所帯で、実地経験のないまま管理官として放火事件捜査の陣頭指揮を執ることになる。
    ノンキャリアの警官たちから面従腹背の扱いを受けつつも、捜査一課長の大東、一課四係班長の渡辺、所轄署刑事の阿南らの助力を得て、甲斐は県警内で捜査の主導権を確立していく。
    やがて管内で凄惨な殺人事件が次々と発生。見せしめのごとき死体遺棄と捜査関係者の不審死、その背後には警察関係者が? 一連の事件の黒幕を突き止めるべく捜査を始めた甲斐を待ち受けていたのは、十二年前の警官焼死事件に端を発する、V

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    2022年11月16日
  • 金庫番の娘

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    ネタバレ

    「金庫番の娘」とはタイトルにあるものの、金庫番らしいことは何一つせず、探偵まがいのようなことをして味方の窮地を救う、政治型なろう小説。
    財務秘書の真似事は裏金を運んだくらいで、他はどうでもいい検察庁内の権力争いにも結構なページが割かれてるけど、これはいらないよね。
    秘書なりたてホヤホヤの小娘(30代ではあるが)に、地元の有名企業の会長が対応したりとかありえないし、番頭的な秘書ですら相手にするかねぇ。
    評判が高かったので期待していたが、拍子抜けだった。

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    2022年11月13日
  • 密告はうたう 警視庁監察ファイル

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    ん~。ちょっと読むのダルかったかな~、
    ただ、途中で読むのをやめようとは思いませんでした。
    あまりにも淡々と描かれているし、内容が暗いので少ししんどいなーと思いつつも読んでしまいました。
    なんとなく、主人公たちにそれほど魅力を感じず、共感もできないまま進んでいく感じなのがしんどかったかもしれません。
    好みなのかもしれません・・。

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    2022年04月20日
  • 密告はうたう 警視庁監察ファイル

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    3.8
    警視庁人事一課、いわゆる監察の話。
    トリックやアリバイ工作ではなく伏線から予想外の犯人がわれる小説が好きなため、監察シリーズは警察官の誰が犯人なのかわからず楽しめた。

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    2021年07月27日
  • 巨悪

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    頁ボリュームが迫力。「巨悪」というネーミング通り、一般人には形も内容も捉え難い化物‥だが私も実際に存すると思っている。

    高校野球の同窓コンビが熱く、策を連弾して立ち向かっていくストーリー展開。一気にといいたいところだが、途中協議めく登場人物の台詞にうんざりして中だるみ。しかし、360ページを超える頃からの展開は着地と共に、大きな満足を貰えた。

    出だしの友美の死・・現実味がない事件に思えたが。。ここまでする、されることもありうるのか?!
    更に和菓子店からみの暗号は些かやりすぎ、人口めく想いを受けた。

    とはいうものの、やはりアブラ乗り切ってフルスロットル状態の伊兼さん・・まだ追いたいな。

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    2021年07月07日
  • 事故調

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    指示がなかった、前例がなかった、私は間違ってない、私に責任はない、、、見て見ぬふりの事なかれ主義、お役所仕事の数々にゲンナリしページを捲る手が鈍くなる。
    聞き取り調査を進めるに従って明らかになる市職員の怠慢と腐敗。そんな中、少数でもこれではいけないと行動を起こそうとする者たちがいることに救われる思い。
    もちろん、こんな腐り切った自治体はないと信じたいけど、巨悪とは違って市役所という我々に身近な組織の、それも不作為による問題だけに胸が苦しくなる。

    ラストも爽快感はあまりないかな‥‥。
    いくら元刑事とはいえ、黒木の言動は市職員としては過激すぎて現実味に欠けるものの、周りの心ある者を味方につけてし

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    2021年06月20日
  • 地検のS

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    先月刊行された「巨悪」が面白かったので、こちらの作品も手を出してみた。今作は湊川地検総務課長・伊勢雅行、通称"S"(所以に諸説あり)が地検の番人として暗躍する連作形式の検察ミステリー。横山秀夫さんの「臨場」と同様に、本編にSの視点は一切挿入されていないが、他者の視点を介して彼の動向を追う構成となっている。終盤の反転があまり鮮やかではなかったり、絵図が入り組んでいるので、スッキリと溜飲が下がる作風ではないが、第四章の「血」には思わずグッと来た。続編も出ているが、果たしてSは因縁の相手を立件出来るのだろうか?

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    2021年04月04日
  • ブラックリスト 警視庁監察ファイル

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    監察官がまるで超人のように描かれていて漫画チックだが面白い。ただ、くどい。
    ラストの描写がドロドロの汚水が流れてるくらいにテンポが悪くそこが普及点。
    ところで、韓国マフィア必要?

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    2020年01月09日