糸井のぞのレビュー一覧
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購入済み
とばりさんと池端くんのラブストーリーは激しい波とかはないけど、でもちょうどいい感じで一つ一つの波形がはっきりとみえて、心に染み込んでくる。
それと聖くんとキララちゃんの関係にもキュンキュンする。この二人は大きくなったらどうなるだろう?って思わず想像したくなる。
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購入済み
先立たないのが後悔
BLとしてだけ読む感覚では無く、濃厚な人生訓を読み終えた気分になる。何度も読み返すたびに、より自分に返ってくるものが増えそう。
買って良かった。読んで良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレもう何度も読み返してる1冊。
木原先生は、BLにある萌えを追及するんではなく、ひたすらリアル。
もはやこれはBLなのか?といつも思います。
前半は宇野視点で、拗らせまくった初恋を忘れたくて、ホームレスになってボロボロに様変わりした村上を拾って来るとこから始まります。
結局、立直り始める村上に再度恋をしてしまうんですが。。
後半は村上視点で、めちゃめちゃリアル。
ひたすら一途で健気な宇野に感情移入してしまうんですが、村上の心情の変化も当然な感じなんですよね。。
村上が「お前とじゃ無理」と伝えるシーンと、宇野が、全てを悟って村上に「幸せになって」と祈るように伝えるシーンがめちゃめちゃ胸に来ました -
ネタバレ 購入済み
ぎごちない恋愛模様がすごくすて
不器用な主人公と悩みを抱える青年との恋愛模様が、切ないです。
相手のために始まった関係だけど、気づいたら自分にとってもかけがえのないヒトになるって憧れるな〜 -
Posted by ブクログ
一度読んだときはそうでもなかったのですが、再度じっくり読み直してみるとやっぱりのぞ先生の魔法にかかりますね・・・ここまでチャレンジされているって素晴らしい。
おじい様よりのおじさん受け(結構衝撃)、対する攻めは無邪気ではなく無鉄砲でまだまだ青臭い高校生。最初はツンとして(大人を)こばかにしていた高校生 寅くんが、おじ様の庚子さんに助けられてプライド折られて褒められて、庚子さんにどんどん惹かれていく描写がとっても甘酸っぱく、キュンキュンしました。ほんとにかわいい。その二人を見守る(巻き込まれる)、庚子さんの娘婿にして寅くんの先生、申太郎さん。優柔不断な30代、いいメガネ。寅くんの一生懸命さと -
Posted by ブクログ
ネタバレ40歳差は初めて!高校生の小夜谷、教師の甲太郎、その義父庚司。この庚司さんが60手前ながらお洒落でグルメで色っぽい!仕草も言うことも粋!そして外見チャラい小夜谷が実は中身めちゃいい男、オトナの庚司を落とすためにあれこれ頑張るのがいじらしい。庚司は昔の初恋こじらせてて甲太郎に初恋相手を重ねてる、小夜谷もそれを見抜いてる…結局甲太郎は最後までノンケなのですが誰のことも甘えさせてくれるような彼の存在のおかげもあって恋愛成就となる感じ。初挿入もちゃんとありますよ。しかし庚司さん、60歳前なのに作画は70歳くらいの風貌に見える……ので最初それに戸惑いました。
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購入済み
フランス映画のよう
絵は好みじゃなかったけど、最後には気にならなくなる位、お話の世界に浸ってました。
冒頭部分の話がラストでちゃんと繋がります。
舞台は何処かの国。貧しい国の話が背景にあったりと話に深みもあり、途中切なくなった。
一冊すべて同じストーリー。
読み応えがあり、お話の完成度が高いからか、読後に心地良い余韻が残りました。 -
Posted by ブクログ
とてもとても良かったです。
どのお話も女の子が本当に可愛くて、嬉しくなりました。
元から女の子の出ているBLが好きなんだけど、その扱いには時折疑問を抱いていたので、こうしてフォーカスを当てて大切に描いてくださってありがとうございます…って気持ちです。
普段から商業BLを読んでる人にも、あまり読まない人にも、ぜひ読んでみてほしい。
女の子の出てくるBLが好きな人ほど読むの怖いと思うんだけど、というか私がそうだったんだけど、少なくとも私は解釈違いとか全然なかったです。
むしろいろんな解釈や関係性があって、いろんな二人がいて、その二人を見る女の子もいて、そんな世界がとても良かった。
読んだあとは -
BL界の直木賞受賞でもOK!
愛する人は他にいるけど生きるために必要な心の支えは目の前の男、そんな身勝手で打算的である意味リアルな恋愛のあり方に途中何度も胸がもやつく。そして身勝手な男の心情が状況の変化と共に切実に移り変わる度、胸のもやつきは濃霧となり、何とも切なくやるせなく、時にヒリヒリと胸に痛い。ああ、もう勘弁してくれよ、と何度も思い、幸せな落とし処を祈りながら読んだ。読者にこれほど過多なストレスを与えながらもグイグイと惹き付けてやまないなんて、やっぱり木原音瀬さんって作家は凄い。だが中でも、ラストがちゃんとストレスフリーにまでもってってある本作は特に凄いエンターテイメント作品だ。『箱の中』『檻の外』がBL界の芥川賞な
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Posted by ブクログ
ネタバレ「泣けるBL」にて印象強烈だった、最強嗅覚爆死BL。
既読だし、コミカライズと小説とどっちを先に読もうかとかなり迷ったけど、やっぱり書き下ろし100ページ超、というところでこちらから読むことにしました。
書き下ろしも強烈な腐臭が…!!
不潔でだらしなくて生ゴミ並みの悪臭を放つ男。宇野はなぜそんな男を家に連れ帰った?
ただひとつ、幻滅したかったから…www
確かにふつうなら嫌いになれそうです…
表面的に読んだだけでは奇をてらったストーリーかのように思われますが、描かれているのは多くの人に思い当たるフシがありそうな痛くて辛い恋愛。
聖人君子が一切出てこないのは元から承知済みでしたが、ほんとに村上 -
Posted by ブクログ
ネタバレコミカライズの方を読んでからこちらの小説のほうを読みました。
前半はコミカライズの内容とほぼ同じで、後半の人でなしの恋がその続きといった内容です。
人でなしの恋は自分をどん底の淵から救ってくれた人間に対する恩義(?)の気持ちとそれでも相手が望むように心から愛してあげることはできないという村上の葛藤のお話でした。
その葛藤自体は至極まっとうだと思うし特にBLにリアリティとか求めていない自分でも、苦難を乗り越えたら相思相愛になる多くのBLと比べてこういうのをリアリティがあるというんだなと、読んでいて村上の心の動きがすごく自然に胸に落ちてきました。
しかし問題は葛藤してその後どうするかで、愛せ