恋人が突然姿を消して1年。未だ彼のことを忘れられずにいるアヤの元に、人捜しをしているという美しい青年が訪れた。しかし、その場に突っ込んできた車からアヤを庇った青年は記憶障害になり、自分の名前さえも分からなくなってしまう。帰る場所もない青年と記憶が戻るまでのあいだ同居する事になったアヤは、迷惑がるものの久しぶりに感じる他人の温度に知らず知らずのうちに癒されていて――。
ヨーロッパ映画のようなテンポと空気感が魅力的な作品。切なさと愛おしさをぎゅっと凝縮したようなストーリーは、読めば読むほど心に沁みていきます。どうか2人が幸せになりますようにと祈るような気持ちになる作品。
感情タグBEST3
絵は好みじゃなかったけど、最後には気にならなくなる位、お話の世界に浸ってました。
冒頭部分の話がラストでちゃんと繋がります。
舞台は何処かの国。貧しい国の話が背景にあったりと話に深みもあり、途中切なくなった。
一冊すべて同じストーリー。
読み応えがあり、お話の完成度が高いからか、読後に心地良...続きを読むい余韻が残りました。
Posted by ブクログ 2016年04月29日
映画のような作品で、BLが嫌いな人でも絶対引き込まれると思う。作者のあとがきであったけど、許す事はできないだろうけど、ずっと一緒にいるだろう。なんだかとても切ないけど、どうか周りの人の温かさと時間が、少しでも苦しい気持ちを和らげてくれることを願う。
ストーリーもしっかりしていて
匿名 2023年04月26日
なんとなく漫画が読みたくて購入したのですが、とても面白かったです。最初は髭受けはあまり好きではないので、どうかなと思ったのですが、イタリアっぽい海外の雰囲気がよかったし、ストーリーもしっかりしていて、1冊で奇麗にまとまっているのもよかったです。
Posted by ブクログ 2020年07月02日
怪し過ぎる男を2人も拾う男の話。街の人の前の男との反応の違いがなんかリアル。みんな綺麗で明るい子ならいいんかい……まぁ元カレ陰気くさくて如何にも訳ありって感じだけどその元カレとの話がとてもいい。お互いにとって運命だったのにと切なくなる。映画をみているような気分になる話だった。
Posted by ブクログ 2014年10月04日
少し前に発刊された『ゴロウジロ!』とは違う読み味だけど、本来ののぞサン節が利いていて安定のクオリティ(笑) あ。でも『らしさ』の中に、影のある男というか『ワケアリ』な男性を描くのがお好きなんだな…と再認識したかな。ゴロウさんもだけど、世間一般からするとダメな部類の男の登場率が高いのも、のぞサン節(笑...続きを読む)
今作は外国が舞台ということで、もともと現実感の薄い作風が磨きをかけてファンタジックに感じられた。絵柄には合ってるけど、ご本人もあとがきに書かれたようにアヤはどーみても日本人ですがね(笑)
記憶を失ったせいで?地に足がついてないリネアと、苦労性で世話焼きなコック・アヤの同居物語。拾い物から関係が始まるのはBL界では常識だけど(ホントか?)、ゆっくりお互いが歩み寄る姿が丁寧に、相手の存在が日常に溶け込む幸せが噛み締めるように描かれている。のぞサンのこういう描写がとても好きだなぁ(〃´ω`〃)
でもその裏に黒い影が色濃くついて回って、読み手の不安を煽る。リネアはいつ記憶を取り戻していたのかな…。アヤがスゴく繊細で優しく温かい人間なので、出来れば陽のあたる道を歩いて欲しい。もうリネアは大丈夫なのかな?
アヤを襲った元同士を、助けに入ったリネアがどうしたのか…。その後の二人が『めでたし』で結ばれているけど、巳年の私は執念深いのでちゃんと描かれてないから安心出来ないのですよ(泣) 始末しちゃったのかな?撃退しただけならまだ安心出来ないよね( ・ω・)
ちっちゃい事は気にしない方が幸せなのかもしれないけど、どーしても腑に落ちないので★は3つ。でもアヤとリネアは、妹夫婦と町の人達に見守られて幸せに暮らしてると信じたい。