諸星大二郎のレビュー一覧

  • グリムのような物語 トゥルーデおばさん

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    漫画のストーリー・絵から不気味さが伝わってくる。Gの日記は面白かった。一番最初にもってくるだけはある。美女と野獣はすごく上手くできてると思う。
    諸星さんの作品ははじめて読んだけど、他の作品も読んでみたい。

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    2011年09月26日
  • グリムのような物語 トゥルーデおばさん

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    いや、もう、たまりませんな。手塚治虫亡きあと、本当に諸星大二郎の新作を読むことができる次代に居合わせた幸せよ。何度も書くけど、本当にそう思う。
    Gの日記、グリムの悪夢のような世界をそのまんまえがいた素晴らしさ。全編にわたって漂う灰色。悪夢であるから、名前もはっきりしない。「夢十夜」を諸星が描くとどうなるんだろう。
    トゥルーデおばさん、主人公の女の子の性格がいちばん怖い。これもグリム「らしく」、パンを踏んづけて泥沼に落ちていく女の子を思わせる。
    夏の庭と冬の庭、現代に戻ってほしくなかった。いっきに怖くなくなって、ちょっと鼻白む。どうせならコミックスの最後に、エピローグみたいな形で掲載してほしかっ

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    2011年09月20日
  • 西遊妖猿伝 西域篇(2)

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    ゾロアスター教。
    もともと、拝火教って、仏教とも対立していたような気が……。まあ、その知識って、多分「ブッタ」で読んだ程度のものですが。

    でも、こうやって、いろんな文化、風習がでてくる方が、同じ文化圏を旅したのではなくて、本当に、異国を旅にしたのだなぁと、実はリアルな感じがします。

    講釈師の机の上にある本が、素敵です。

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    2011年07月10日
  • 栞と紙魚子の生首事件

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     CSでドラマを見たのをきっかけに、家にあった本を読み直してみました。
     青い馬と文庫の3巻があったんですけど、少しとりこぼしがあるかな。

     ドラマですっごくバカバカしいことをやっていて(幽霊になったケーキ屋さんが、ケーキ爆弾でトラックの亡霊を迎え撃つ…)
    ばっかじゃねーの!?と爆笑したんですけど、そういえば原作のノリもそんなんだったような気がして読んでみたらほんとにそんなんでした(笑)
    ばっかみたい。
     でも、あるだけ一気に読んでしまったということは、このノリ嫌いじゃないみたいです。

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    2011年05月06日
  • 西遊妖猿伝 西域篇(1)

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    一気に読んできた「西遊妖猿伝」ですが、とうとう、今連載中の部分に入りました。
    ここからの待ち時間が、また、長くなるのかなぁ。

    ついに、沙悟浄が出てきて、これで、メインキャラクターがみんな揃いました。そして、今までは、別行動が多かったけど、これからは、4人でグループで行動していって、西遊記らしくなっていくのでしょうか?

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    2010年08月08日
  • グリムのような物語 トゥルーデおばさん

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    「Gの日記」、「トゥルーデおばさん」の2作は、なかなか、読ませる感じです。
    でも、あとは、なんか、ギャグっぽくなっていきます。

    悪くないんですが、最初の2作で、ちょっと期待がふくらむと、肩すかしをくらいますねぇ。

    諸星 大二郎の持ち味といえば、そうなんですが。

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    2010年08月08日
  • 妖怪ハンター 1 地の巻

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    職場の先輩に借り受けて長い間触手の伸びぬ一品だったのですが。
    この作品はタイトルで損している。大損している。
    「妖怪ハンター」とか、そんなチンケで胡散臭いタイトルに到底似合わぬ作品としてのおもしろさと考察の深さがあります。
    作者はこの世には人間の見知ったる動植物の他に、混沌からそれらの生命が生まれた時同じくして全く別の生き物が生まれ、それが「妖怪」と言われる我々にとっての「怪異を起こすモノ」であると考えておられる様子。日本神話ではイザナミが最初に失敗作として産み落とし水に流してしまうヒルコがそうだったのではないかとしています。そういう仮説を披露する場がこの作品だったのでは?民俗学好きにはたまら

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    2010年07月30日
  • 西遊妖猿伝 西域篇(2)

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    おどろな筆致でおどろな物語がねっとりねっとり低速で動いている感じ。もどかしいけど、速度を上げると雰囲気が壊れそう。西域の多数の民族毎に、宗教があり文化があり妖物もあるのだから、まだまだ旅路は長いのだな。諸星さん、がんばって!

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    2010年07月01日
  • 西遊妖猿伝 西域篇(2)

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    ソグド人、ゾロアスター教と西域要素が本格的に入ってきた。
    以前からこの作品に限らず、暗黒神話や妖怪ハンターなんかでも見られる
    ある神話的民族的要素を同一のものとして繋げる手法の集大成を見せてくれそうである。

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    2010年06月27日
  • 栞と紙魚子の生首事件

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    怖いというより、ほのぼのしてますね。ユーモアに満ちていて、癒されます。
    わかりませんが、作者の人柄が出ているのかなと思いました。

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    2009年10月21日
  • グリムのような物語 トゥルーデおばさん

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    グリム童話の世界を諸星流に落としこんだ作品集。中でも「赤ずきん」のお手本のようなどんでん返しの巧さが好き。

    例えば同じ翻案物でも東元『江戸川乱歩怪奇短編集赤い部屋』 が乱歩作品の怖さをそのまま伸長させる方向で翻案しているのに対して、この作品は元ネタをミスリードとして独自に物語を構成している。

    諸星作品は本格的な活劇物よりも、この作品や『栞と紙魚子』シリーズのように雑誌「ネムキ」に掲載されるちょっとお間抜けでメルヘンチックな幻想譚のほうが私は好み。

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    2009年10月07日
  • 西遊妖猿伝 大唐篇(10)

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    大唐篇のラストです。
    お話は、西域へ。

    しかし、沙悟浄もでてきて、三蔵と3人の弟子たちの旅みたいに、本当になるんだろうか?

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    2010年08月08日
  • 西遊妖猿伝 大唐篇(9)

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    まあ、実は、わたしは、最初の「大唐篇」のあとは読んでないので、このあたりも充分に新作なのですが(笑)
    でも、続きが読めるというのは、素直にうれしいです。

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    2010年08月08日
  • 闇の鶯

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    モロ☆先生は「あっと驚く結末を描く(SF的)」と、「不気味な読後感を残し読者に想像させる(ホラー的)」を使い分けてると思うのですが、
    この本に収録の作品ではどうもストーリと終わらせ方がミスマッチを起こしている気がします。ちょっと残念。

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    2009年10月04日
  • 西遊妖猿伝 大唐篇(7)

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    おぉ、七仙姑のお話に続き、与世同君のお話も、めちゃくちゃきれいにまとまりました。
    しかし、まあ、犠牲を思えば、納得できないハッピー・エンドだともいえますが。

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    2010年08月08日
  • 西遊妖猿伝 大唐篇(1)

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    面白いよ〜!意外と原作に忠実で、昔読んだ西遊記と、かなりリンクしてます。大二郎先生のヒルコハンター的な要素もあり。むいむい的には悟空萌え★(大二郎に萌える日が来るとは・・・)

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    2009年10月04日
  • 西遊妖猿伝 大唐篇(6)

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    まあこのお話は、みんな同じ方角を目指して旅しているので(基本的に追いかけている人もいるし)、「宮本武蔵」ほど、行く先々で、主要な登場人物が偶然であっても、そんなにおかしくはないのか。
    まあ、ものすごく近くにいるのにすれ違いという、お約束のおもしろさもありますね。

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    2010年08月08日
  • 闇の鶯

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    ホラーはキライなんですよ。
    何故って?
    怖いからに決まってるでしょ(笑)

    ”人魚の記憶”・”描き損じのある妖怪絵巻”は怖いね・・・。

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    2009年10月04日
  • 闇の鶯

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    表題作の「闇の鶯」以外は、海や川などの水に関連する話なんですが、相変わらずの、どこか得体のしれないような、後からじわじわくるような話ばかりです。
    もしかしたら、日常からちょっとずれたところには、私達が知らない何かが起こっているんじゃないか、いつもと同じ場所なのに、ふとしたことで一線を越えてしまうと、人間がいるべきではない世界へ足を突っ込んでしまうんじゃないか、とか、ふと思ってみたり。

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    2009年10月04日
  • 西遊妖猿伝 大唐篇(4)

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    いがいと、かしましい娘がかける諸星 大二郎であったという……。
    でも、この七仙姑の話は、ホントに華やかで、好きです。

    ベテラン特有の余裕を持った軽さを感じます。

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    2010年08月08日