諸星大二郎のレビュー一覧

  • 私家版鳥類図譜

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    個人的にはモズは好き
     ホムチワケの関係がなんか、いつもの諸星先生ぽいといふか、老けたなといふか。最後になんかの感動が出るんだけど。
     「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らぁん」
    といふしょーもないのがなんか、クる。

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    2018年04月17日
  • 妖怪ハンター 2 天の巻

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    稗田先生が考古学の先生ぽい仕事をしてゐる。
     祭祀場としてのストーンサークルの関係は実はー はこっちの方が面白い。
     なんか見てしまふ。

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    2018年04月17日
  • 妖怪ハンター 1 地の巻

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    ポリコレがー は前からあったんだけどー
     さういへば昇天のあとは光の十字架が「隣村からも」見えるんだった。
     あとあんとく様がトラウマである。

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    2018年04月17日
  • 瓜子姫の夜・シンデレラの朝

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    『見るなの座敷』と『悪魔の煤けた相棒』は、なんか知らんけど、特に面白いと思はないけど、読む。
     グリムの『悪魔の何とか』は兄さんが本書参照な七年間を務めるだけでアレな作品だった。
     うーん。なんかー。

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    2018年03月31日
  • 私家版鳥類図譜

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    クリエイティヴとはどういうことかを知る作者が、あえて行った、鳥縛りの話集。大変面白い。ホムチワケの伝承は、感動を呼ぶ。女媧伝承は、作者のユーモアの感覚と、知識の体系としてのパロディと、作者お得意の世界。

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    2018年02月18日
  • 諸星大二郎劇場 第1集 雨の日はお化けがいるから

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    現実と幻想の合間をうまいこと描く。
    そこに挟まっているのは、禁忌だったり初恋だったり警鐘だったり。それによって、読後の感情がゆったりと振るわされてしまいます。
    という前半の3つの短編が好きです。

    怒々山博士のいいけどね。ドリフみたいでさ。

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    2018年02月08日
  • BOX~箱の中に何かいる~(2)

    購入済み

    本気が感じられます

    さらにボーイズラブまでぶちこんできました。
    なにがそこまでさせるのか

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    2018年02月04日
  • BOX~箱の中に何かいる~(1)

    購入済み

    ベテランの実力

    昨今の若手作家が安易に手を出して、凡作駄作を大量に排出している「密室型謎解きホラー」とでも呼ぶべきジャンルを、その道の第一人者が描くとどうなるかという稀有な例。さすがです。

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    2018年01月28日
  • 諸星大二郎劇場 第1集 雨の日はお化けがいるから

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    先生の新しいものが読めるだけでうれしい。もう伝奇もSFも活劇もいいから(ラブ?)コメディだけ書いてもらってもよい。

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    2021年01月05日
  • BOX~箱の中に何かいる~(3)

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    買いそびれたので、ちょっと本屋を探した。

    (2)を読み終えたときは、え、まだ続くのと思ったが。

    前半はエッシャーのだまし絵のような錯視空間で物語りが展開していく。
    そして、最後のクライマックスで魔物少女とキョウコのスリリングなやり取り。そして、読後の大きな喪失感。
    全般に渡り、一遍ごとにクイズがあったりで、チョット脱力する部分と本編のギャップがモロ☆先生らしい。

    読み始める前は、こんな凄い作品と思わなかった。

    モロ☆先生の作品を初めて読んだのは、僕が中学の頃だから40年以上前。そう考えたら、もう大作は望めないかなと思っていた。だけど、本作のこのエネルギーに圧倒されて、妖猿伝や海神記の完

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    2017年11月20日
  • BOX~箱の中に何かいる~(1)

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    光二と恵くんがBLっぽいと作中でもツッコまれていたが…恵くん、実は女子、ってオチもありかな、と思ったりする。

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    2017年11月04日
  • BOX~箱の中に何かいる~(1)

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    梅田のジュンク堂で1巻、2巻を購入。

    不思議な箱の中に招かれた者達。民俗的な味付けや魔物の手先のような少女、異形の化け物。絡み合う謎。
    諸☆ワールド大全開。
    興子(キュウコ)はトリックスター的。「キョウコのキョウは恐怖の恐」は未読。諸星先生の解説では稗田礼次郎をものすごく無責任でお節介で野次馬にしたキャラクターとある。

    読み終わったと思ったら、3巻があるのか。早めに買いに行こう。

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    2017年10月29日
  • スノウホワイト

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    ネタバレ

    再読。

    グリム童話(とペロー童話)を元に翻案された短編漫画集。巻末に元となった作品のあらすじが書いてあるのが有り難い。
    短編集の中には、『漁師とおかみさんの話』のように象徴的な話もあれば、『奇妙なおよばれ』のように、ただただ理不尽で奇妙、という話もある。けれど、そういう不条理な話でも不思議な余韻や説得力があって消化不良感を感じさせないのは凄い。

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    2017年07月02日
  • 私家版鳥類図譜

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    古本屋でふと手にとった一冊。2000年始めの頃の「鳥」をテーマにした短編集。特に50pの中編「本牟智和気(ホムチワケ)」が素晴らしかった。諸星大二郎の古代漫画は、いつも映画や小説では未だ描かれていない古代を描いているのだが、その描き方は、一旦紙に描かれてしまうと、たとえどんな奇異なことが起きようとも、それしかあり得ないような世界を創造してしまう。そもそも四世紀の日本など、今迄小説にはほとんど描かれない。文献がないからである。

    ここで描かれていることは、もちろん「古事記」を下敷きにしているのだが、彼らの服装や巫女の立ち位置、神籬(ひもろぎ)の描写、伯耆の国の砂丘と森との関係などは、ちゃんと考古

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    2017年02月27日
  • 妖怪ハンター 3 水の巻

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    蛭子さんに補陀落渡海に、水をモチーフにした神話や民俗を基底とした作品群です。

    イザナギとイザナミが一番初めに産んだのが蛭子命(ひるこのみこと)でしたが、不具の子だったために海に流してしまいますが、神となって戻ってきて、恵比須さんとして祀られる。

    なんてったって、ヒルコと書いてエビスと読ませるわけですから、不具の子というのは、手足のない、胞状奇胎のような、形の成してない形状を思い出される。時にそれはドザエモン(溺死体)であり、その描写がまたすさまじい。

    海の向こうは異界であり、そこからやってきた漂着物は時に神としてあがめられ、時に魔物として畏れられる。

    また、逆に、生きて海の向こうに渡海

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    2016年05月20日
  • 妖怪ハンター 1 地の巻

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    目に見えないものって、たくさんありますね。

    神とか仏とか、天国と地獄とか、悪魔とか妖怪とか、死後の世界とか常世とかニライカナイとか…。

    旧約聖書も古事記もうそか本当か分かりやしません。

    だけれども、それらは人間の想像力の産物です。
    想像したものだからウソ、とは言い切れないものです。

    たとえば夢と現実。
    夢は夢だけど、悪夢で出た冷や汗は本物です。

    たとえば物語と現実。
    漫画や小説や映画はフィクションかもしれないけれど、そんなフィクションで人生を変えられてしまうこともあります。

    たとえば死後の世界。
    死んだ人でなければ分からない死後の世界はある意味フィクションですが、そんなフィクション

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    2016年05月18日
  • あもくん

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    怪談専門誌に掲載されたマンガ+書下ろし掌編小説集。
    長期連載だったためか、絵の移り変わりが凄い。
    妻子と共に暮らす、
    脱サラして作家になった男の周囲で起こる奇怪な事象の数々。
    タイトルは息子である「守(まもる)くん」の
    舌足らずなニックネーム。
    ボリュームの割に値段が高いし、内容も大して怖くないので、
    肩透かしを食った気分になる人も多いかもしれない。
    そういう意味で諸星入門者向けではないが、
    面白くないのかと訊かれたら、決してそんなことはない。
    ファンとしての度量が試される一冊……か(笑)。

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    2015年04月08日
  • 西遊妖猿伝 西域篇(5)

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    諸星大二郎の西遊記。とにかく素晴らしいと賞賛する以外おいらには思いつかない。
    しかもまだまだ先は長い。
    なんて幸せなんだ。
    岩波文庫版西遊記を読んでからこの漫画は是非とも読むべし。

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    2014年12月27日
  • 孔子暗黒伝

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    多分、これが1番最初に読んだ諸星大二郎です。
    しかし、よく考えると、なんであの時、この本を読もうと思ったのか……。だって、絵柄だって、全然好みじゃないというか、怪しいし。

    でも、これでちょっと諸星大二郎の世界にふれて、「妖怪ハンター」シリーズにいったわけです。

    この人の知識の広げ方は、すごくさりげないですねぇ。そこが、すごいと思います。

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    2014年10月31日
  • 孔子暗黒伝

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    白川静の孔子研究をもとに、呪術師にして革命家、孔子を一応描く。
     ただ老子は出る、釈迦もでる、白亜紀と物理的につながっていたという言い訳で「実際に恐竜を飼う一族だった」と言う御竜氏も出る、五行思想のパロディで書かれた東アジアが出る、挙句の果ては「199X年にあった宇宙ステーション」が恐るべき思想を吐き出す、という壮大な本。

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    2014年09月18日