あらすじ
まるで夜のような美少女、羊頭の魔物、ゾロアスター教寺院――――冒険活劇の香気はより濃密に。西遊記漫画の異端にして金字塔、新章第2幕! 旅の仲間に加わった沙悟浄の案内で、伊吾の国を目指す玄奘一行。一夜の宿を借りた地主の家で、人間の所行とは思えぬ血みどろの殺人事件に巻き込まれてしまい……。羊頭の怪物群やソグド人騎兵隊を相手に、孫悟空の金箍棒が唸る! ますます波瀾万丈なエキゾチック・アドベンチャー!!
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Posted by ブクログ
周囲の登場人物の人種が少しずつ変化してきて、そーゆうところがまた妙にリアル。起こってる事件は相変わらずなんだけど。
不思議な世界観が続いてるあの感じがたまらなく好き。
物語の進みはおそいけど、これに関してはこのペースでいいと思うし。
Posted by ブクログ
ソグド人の領域に入って世界の奇妙さが増し、飄々としたテイストも増した。全く絵空事の世界だが、同時に歴史文化について相当リサーチしているようにも思う。相変わらず底知れない作者先生だ。
Posted by ブクログ
ゾロアスター教。
もともと、拝火教って、仏教とも対立していたような気が……。まあ、その知識って、多分「ブッタ」で読んだ程度のものですが。
でも、こうやって、いろんな文化、風習がでてくる方が、同じ文化圏を旅したのではなくて、本当に、異国を旅にしたのだなぁと、実はリアルな感じがします。
講釈師の机の上にある本が、素敵です。
Posted by ブクログ
おどろな筆致でおどろな物語がねっとりねっとり低速で動いている感じ。もどかしいけど、速度を上げると雰囲気が壊れそう。西域の多数の民族毎に、宗教があり文化があり妖物もあるのだから、まだまだ旅路は長いのだな。諸星さん、がんばって!
Posted by ブクログ
ソグド人、ゾロアスター教と西域要素が本格的に入ってきた。
以前からこの作品に限らず、暗黒神話や妖怪ハンターなんかでも見られる
ある神話的民族的要素を同一のものとして繋げる手法の集大成を見せてくれそうである。