矢立肇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ少年「達」の成長が、成長した姿が本当に素晴らしい。
主人公であるフォントはもちろんのこと、ジャックも、そして「トビア・アロナクス」も。
特にトビアについては、シーブックの口から彼を評する事でどんな少年であって、どんな選択をし、そして今どんな風に生きているのかがジワリと描かれます。それによって、これまで読者として知りえていたがゆえ「理解したつもりになっていた」、彼の内面がふと胃の腑に落ちてくるような印象があります。
仮面を脱いでフォントに語る「彼」の言葉に、熱い本心と共に、何か切ないものを感じて少し泣きたくなりました。なんかもうね…大人になったな、っていう感じと大人の弱さが同時に見えちゃったりして…。
…それはさておき。
シーブックが「ヴぁカ」呼ばわりしたトビアの行動。それが誰かの真似だったというのは…笑うとこでしょうねw
ついついシーブックの登場でトビア関係に注目してしまいますが、フォントの変化も大きく、かつ熱かった。
確かに、本来単なる一般人である彼が一歩間違えば…というプレッシャーを受け止められないのは当たり前というもので。それが「理性の暴走」という形で描かれていたのは斬新で、かつ絶妙な表現だと思います。そしてその解決に「いのちを呑む」という最も人として当たり前で、かつ大事な行為を持ってきたのはシンプルだけれど重いな、と。
これまでになく、命に真剣に向き合う主人公の姿に、新しい感動を覚えました。
実は今のところ「人を殺していない」フォント。最終決戦で彼はどういう決断をするのでしょうか。
で。
あー…やっぱりガンダムフェイスになっちゃったかぁ…。あのギリギリなデザインが結構よかったんだけどなぁ。
とりあえず、新機能がついてるようだし、X-0も新装備(多分フルクロスのアッパーバージョンだろうけど)積んでるようだし、その辺での活躍が楽しみです。
キゾ側のは実にラスボスくさくて好感度高いw
というか。
ぶっちゃけ、この戦いの「大きな結末」は分かってしまっているんですよね。ずっと昔にウッソ達が地球で暮らす姿が描かれてしまっているわけですから(つまり、宇宙細菌は地球に降りない)。
問題は「小さな結末」。…誰が生き延びられるのか。誰が命を落とすのか…。
実はジャックもカーティスもヤバいような気がするんですよねぇ。「生き延びるフラグ」を立ててるようにも思えますが、フォントがそこを背負えなくもなかったりするので…(カーティスの真実はフォントでも伝えられる、とか)。
クロスボーンシリーズは割りとあっさり重要キャラが死んでしまうので…どうにか生き延びてほしいものです。
それにしても…若過ぎやしませんかねぇ、セシリーさんw -
Posted by ブクログ
ネタバレ脱走したアムロとランバ・ラル、ハモンの接触。
セイラのスパイ容疑、ランバ・ラル隊による白兵戦。
民間人たちの不平に真っ向から立ち向かわされる軍人としてのリュウさんがかっこいい。
ランバ・ラル「まさか……な。時代が変わったようだな。坊やみたいなのがパイロットとはな!」
「見事だな! しかしぼうず! 自分の力で勝ったのではないぞ! そのモビルスーツの性能のおかげだということを忘れるな!」
アムロ「ボクが……いちばんうまくガンダムをつかえるんだ……」
リュウ「いいかげんに許してやれよ、ブライトを」
ランバ・ラル「不覚だ……。ランバ・ラル、戦いの中で……戦いを……忘れた」 -
Posted by ブクログ
全10巻(読書記録によれば、半年)の長丁場、十分以上に物語世界を満喫することができた。
まず感心したのは、物語の締め方。すごく真っ当に盛り上がって、ちょっと、ご都合主義を感じさせるところはあれど、落ち着くところに落ち着いた感動。最初から、プロットとラストシーンがしっかり構想されているのだろう。さらに、このラストシーンに向けて、途中それほど中だるみ、迷走、無駄なエピソードを挟まず、10巻を読ませる力。
さらに感心させられたのが、背景世界への深い理解と配慮。自分が創作に関わっていない世界に対して、これだけ矛盾なく、また、結果として大きく世界、登場人物を変質させることなく、それでいて、将来的に歴史的な一歩として位置づけられる「可能性」をしっかりと残す。自分で書いていても矛盾しているようでいるのだけれど、でも、実際にそうなのだから仕方がない。
これらを高次元にまとめ上げた手腕。伊達に、人気作家ではないなぁ。ガンダムファンには、ぜひ一読をお勧めしたい作品。長い時間をかけるだけの価値はある。