ローレンス・ブロックのレビュー一覧
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ネタバレ泥棒バーニーの2作目。
また殺人事件に巻き込まれる。
前作の事件で新聞に載ってしまい、
行きつけの歯医者に泥棒であることを知られ、盗みを頼まれる。
それは仕方がなかったとはいえ、
長居しすぎるというドジを踏み、殺人現場に居合わせるとは。
相変わらず、女にベラベラとしゃべって大丈夫なのか?と思ったけど、
自分の部屋で死体が発見されるもなんとか切り抜ける。
といっても、金で問題を片づけてくれる警官のレイのおかげだけれど。
最後に行きつけの歯医者を失ったことに対する絶望感を吐露していたが、
現在、歯医者ジプシーの自分としては、
気持ちがよくわかった。 -
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Posted by ブクログ
エドワード・ホッパーという画家がいる。現代アメリカの具象絵画を代表する作家で、いかにもアメリカらしい大都会の一室や田舎の建物を明度差のある色彩で描きあげた作品群には、昼間の明るい陽光の中にあってさえ、深い孤独が感じられる。アメリカに行ったことがないので、本物を目にしたことはないが、アンドリュー・ワイエスと同じくらい好きなので、ミュージアム・ショップでカレンダーを買って部屋の壁にかけている。
深夜のダイナーでカウンターに座るまばらな客を描いた「ナイトホークス」に限らず、ホッパーの画には、その背後に何らかの物語を感じさせられるものが多い。作家のローレンス・ブロックもそう考えた一人だ。彼は、これは -
Posted by ブクログ
ネタバレ静か、ひたすら静か。
それがたとい、酔っ払いで途中
元刑事の勘で犯罪者予備軍(?)を殴ったとしても。
まるで遠めで、
セピアの風景を眺めているかのよう。
現実なはずなのに、夢のごとく。
酔いどれ探偵スカダーが挑むことになった
9年前のアイスピック連続殺人で
一例だけ異なったケース。
特徴として、このケースだけは
両目を貫かれていなかったのです。
そしてこの女性には、
ある事実も判明していますが…
真相は意外な盲点を
ついている犯罪です。
私たち日本人ではわからないことでしょう。
あ、元の国でもローカルだから無理か。
犯行理由はあまり深く
考えないほうがいいですね。
なんだろう、狂気 -
Posted by ブクログ
マットスカダー五作目。
八百万の死にざま(英題:eight million ways to death)、
というタイトルがまず目を引く。
年々悪化する犯罪に対する警官の愚痴がまた興味深い。
"八百万の死にざま"とは上手く言ったものだと思う
名前のミスリードはちょっと捻っていて面白い。
これはアルファベットだからできると感心。
これまで以上にアルコールに対する
スカダーの葛藤が書かれており、
ファンなら面白く読めると思うが
純粋にミステリとして読むのであれば蛇足と感じるのだろうなぁ。
でもこれが無いとアル中探偵マット・スカダーじゃない。