染田屋茂のレビュー一覧

  • SEX20億年史 生殖と快楽の追求、そして未来へ

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    ベイカー先生らしく、いつものあざとい話だけど知らん人類史的・人類学的情報や観察もあっておもしろい。そういうのがこういう本のおもしろさで、「進化」っていう枠組みではない。今風にLGBT話も多い。

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    2025年08月20日
  • SEX20億年史 生殖と快楽の追求、そして未来へ

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    ビッグヒストリーという超俯瞰的視点から研究する学問の博士による、宇宙誕生から辿る性行為の歴史

    そもそも何から始まったからなど思いもしなかったが、その変遷を辿ることによって、生物学や人類学や進化学や他の学問についても相当勉強になり、多くのことを考えさせられる

    霊長類でも種毎に性行為に相当な違いがあるのが興味深い
    人類の歴史でも、相当の変遷を経て現在の多様性になったのが伺える
    現在の細かなデータや複数の未来シナリオにも書かれていて、前著も読んでみたいと感じた

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    2025年07月21日
  • SEX20億年史 生殖と快楽の追求、そして未来へ

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    ネタバレ

    地球誕生から今日に至るまでの生命の営みについて長い時間軸で語られているのが壮大だった。
    チンパンジーやゴリラの性事情にビックリ。
    セックスにかける時間。ゴリラ1分、チンパンジー7秒、ボノボ15秒、オラウータン15分というそれぞれの違いがあって面白かった。
    生存のためにセックスにかける時間が最小限になっていること。
    人間の性の多様化、歴史的な背景、そして未来のセックス。
    少子化に向かうのは致し方なさすぎと感じた。

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    2025年06月15日
  • 銃弾の庭(上)

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    アールスワガーの現役バリバリの姿が書かれていて嬉しい限りです。
    チャールズともボブとも違う、隙がまるでなく徹底的で、冗談が一切通じない凄まじいオーラを漂わせています。
    チャールズが一目置き、ボブが憧れる理由がわかります。訳者が染田谷氏なのでいつもと違った雰囲気でそれも良いです。

    まさに軍神のイメージで読んでて気持ちいいです。
    下巻が楽しみ。

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    2025年05月21日
  • フロント・サイト1 シティ・オブ・ミート

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    スティーヴン・ハンター『フロント・サイト 1 シティ・オブ・ミート』扶桑社ミステリー。

    2024年12月末、行き付けの書店に行くとネットの新刊案内には一切情報が無かったのに、新刊コーナーにいきなりスティーヴン・ハンターの新刊が2冊並んでいたので驚いた。

    スワガー・サーガ中篇三部作の第一部となる本作と第二部の『フロント・サイト 2 ジョニー・チューズデイ』が同時に刊行されたのだ。そして、第三部の『フロント・サイト 3 ファイヴ・ドールズ』も近刊予告となっている。

    さらに驚いたのは、第一部の主人公がボブ・リー・スワガーの祖父であるチャールズ・F・スワガーで、第二部ではボブ・リー・スワガーの父

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    2025年01月09日
  • 極大射程(下)

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    ボブの反撃開始だ!ボブの敵は残虐なやつらだけど、ほとんどバカにした表現されてて笑える。シリーズ第一作と知り他のもまとめて手に入れたのでゆっくり読んでいこうと思います。

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    2024年11月02日
  • 極大射程(上)

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    スティーブン・ハンター。元軍属のスナイパーがとある陰謀に巻き込まれ、濡れ衣を着せられる話。映画のようなアクション小説で、最後まで楽しめた。また悪党を撃ち殺して終わりでなく、しっかりと裁判まで書かれているのも良かった。アクションとサスペンス、ミステリと贅沢に要素を詰め込んだ充実した読書でした

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    2022年10月23日
  • つけ狙う者(下)

    購入済み

    犯人がわかってからのラストは、ほっとするやらがっかりやら。
    ヨーナ、これからどうなるの?
    内容は満足しましたが、ヨーナの出番が少なく、物足りなくて不完全燃焼。次作に期待します。でもこのシリーズは本当におもしろいです。☆はもちろん五つ。

    #感動する #怖い #切ない

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    2022年09月30日
  • つけ狙う者(上)

    購入済み

    序盤、ヨーナの追悼式という文でびっくりしましたが、サーガやニルスが登場、ひとまず安心しました。ヨーナを愛する人々がいる。
    ヨーナが愛する人々がいる。

    いろいろな謎が少しずつ明かされてきていても、ヨーナのイメージはやはりミステリアスです。読み手の先入観かもしれませんが、北欧の文化、風土も重なりあって、魅力的。

    内容も即座に引き込まれました。前作同様、精神医学的なテーマも含んでいて、これがまた、ぐいぐい引き込まれます。エリックが気になります。
    下巻が楽しみです。

    #泣ける #切ない #深い

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    2022年09月30日
  • 「移動」の未来

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     モビリティの文脈で読み始めたら、いきなり輸送の話から始まって面を食らう。
     朝に飲むコーヒーが手元にあるが、このコーヒーはどこから運ばれてきたのということから始まる。
     さらには、このスマートフォン。
     半導体は台湾、日本から、組み立てはアジア、そして最後にアメリカにたどり着く。
     その移動量の合計を考えたことがあるか。

     日本での二酸化炭素排出量において、運輸部門は産業部門に次ぐ排出量である。
     その運輸部門のうち貨物自動車の排出量は40%弱。
     Flightshame(飛び恥)が有名になったこともあるが、飛行機はそうでもない。
     ただ、考えてみるとグローバル化で生産コスト減を追い求めた

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    2021年11月02日
  • つけ狙う者(下)

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    この一冊だけ読んでも充分楽しめるけど、是非シリーズで読んでもらいたい。
    北欧ミステリーは事件そのものだけじゃなく、登場人物の背景の描き方が魅力的だと思う。シリーズに渡って伏線が張られているのがすごい。
    ヨーナ・リンナは今までずっと残虐な事件の中で唯一の光のような存在だと思いながら読んできたが、彼自身に色々あってこの本ではまた違った存在になっていて少し悲しくもあり…でも面白かった。
    そして続編がすぐに読みたくなる終わり方。

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    2021年03月03日
  • つけ狙う者(下)

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    ラーシュ・ケプレル『つけ狙う者(下)』扶桑社ミステリー。

    下巻。なかなか読めない連続殺人鬼・汚れた牧師の正体。主人公は次々と考えられない程の窮地に陥る予測不能の展開。よもや主人公が犯人ではないかと疑いたくなるようなプロット。文句なく面白い。

    被害者をストーキングし、被害者のプライベートを撮影した映像を警察に送り付けて、残虐に殺害するという犯人の凶行は止まらない。

    精神科医のエリック・マリア・バルクは9年前に精神鑑定を行い、殺人事件の犯人として医療刑務所の精神病棟に送致された牧師のロッキー・クルケルンドが無実であったことに気付く。ヨーナ・リンナと共に真犯人の汚れた牧師の正体を追うエリックは

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    2020年12月29日
  • つけ狙う者(上)

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    ラーシュ・ケプレル『つけ狙う者(上)』扶桑社ミステリー。

    ヨーナ・リンナ・シリーズの第5作。前作の『砂男』からの続きが描かれる。

    扶桑社ミステリーに勢いがあった頃を思い出すような凄く面白いミステリーだ。

    全くもって犯行動機不明な卑劣な殺人鬼の犯行が描かれるのだが、主人公のヨーナ・リンナはなかなか姿を見せない。もしかしたら、ヨーナは過去の記憶としてしか描かれないかと思っていると、再び卑劣な犯罪の前に姿を表す。

    ストックホルムの国家警察のヨーナ・リンナ警部が失踪後に彼の後任になったの臨月間近のマルゴット・シルヴェルマンは独身女性を盗撮した挙げ句に残虐な手段で殺害する殺人鬼を追っていた。犯人

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    2020年12月28日
  • 真夜中のデッド・リミット(下)

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    スティーヴン・ハンター『真夜中のデッド・リミット(下)』扶桑社ミステリー。

    1989年に新潮文庫から刊行されたスティーヴン・ハンターの初期の傑作冒険小説の復刊。

    ページをめくる度に手に汗握る緊迫の闘いが描かれ、次々と命を失う登場人物に何度も胸が締め付けられる。いつの間にか、登場人物たちに感情移入していたようだ。

    核ミサイル発射が迫る中、伝説の兵士、ディック・プラーは副官のスケージー少佐やFBI捜査官アクリーらと共にデルタ・フォースの混成チームを結成し、核ミサイル発射基地を占拠した謎の武装組織との地みどろの闘いを繰り広げる。一方、ベトナム戦争でトンネル・ネズミとして活躍したネイサン・ウォー

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    2020年10月05日
  • 真夜中のデッド・リミット(上)

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    スティーヴン・ハンター『真夜中のデッド・リミット(上)』扶桑社ミステリー。

    1989年に新潮文庫から刊行されたスティーヴン・ハンターの初期の傑作の復刊。31年振りに再読となる。

    圧倒的なスケールで描かれる冒険小説である。再読しても、なお面白い。1989年版の『このミステリーがすごい!』の海外第2位を獲得。この年の第1位がトマス・ハリスの『羊たちの沈黙』だったので、第2位というのは致し方無しだろう。

    アメリカのメリーランド州の山中にある核ミサイル発射基地が謎の武装集団に占拠される。最新鋭核ミサイル発射を阻止するためにデルタ・フォースを創設した伝説の兵士、ディック・プラーはベトナム戦争でトン

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    2020年10月04日
  • 極大射程(下)

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    思った通りに大団円。
    確実に狩る事が出来ると思っている大悪党共の
    裏をいともたやすく画く、この気持ちよさ!
    にくいね~ボブ。
    コロナで閉塞感のある毎日を送ってる今だからこそ、
    小説の世界だけでも、スッキリ爽快な気分に
    させてくれるのは、とても素晴らしい事だ。

    やっぱり悪党は絶対的に悪党であって欲しいものだ。
    そしてヒーローは常に完璧でなくてはいけない。

    悪党に同情したり、ヒーローが悩むのは頂けない。

    暑くて喉がカラカラに乾いてる時にキンキンに冷えた
    ビールを一気にゴクゴク呑むような突き抜けた爽快感が
    冒険小説の醍醐味なのだ。

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    2020年08月16日
  • 極大射程(下)

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    まさに娯楽エンターテインメント小説の決定版。
    狙撃手(スナイパー)を主役にした小説は数あれど、本書が元祖スナイパー小説の最高峰だろう。
    ボブ・リー・スワガーシリーズの第一巻。映画化もされている。
    恥ずかしながら僕はこの本のことはずっと前から知っていたのだが未読だった。

    いや、みなが傑作ということだけのことはある。
    この本が1993年の刊行だとは思えないほど古さを感じさせない。
    まさに手に汗握る大活劇。
    主人公は、ベトナム戦争で海兵隊の狙撃手として活躍したスワガ―軍曹。現在は退役し、余生を一人で過ごしている。そんな彼のもとに特製のライフル用弾丸を試射してほしいという依頼がくる。そこからスワガ―

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    2020年08月13日
  • 極大射程(上)

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    伝説のスナイパー
    ボブ・リー・スワガーの一冊目
    ここから「スワガー・サーガ」と呼ばれる父か祖父?子らのシリーズが続くそうです。
    罠にはめられたボブ
    なんで?とつっこむ要素はあるのですが、読むうちにだんだんとボブの友人の仇を撮りたい気持ちも理解できてきたところ
    落ちこぼれFBIのニックのパートと切り替わりつつぐいぐい読ませます。
    余談ですが、ニックと上司の「エドワード・D〜」という名前の並びを読むうちに怪盗ニックを何度も連想させる。下巻へ

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    2018年03月16日
  • 「移動」の未来

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    『1つは、デジタル技術の興隆。1つは、中国が対資本主義闘争の方針を転換したこと。1つは、愛嬌もなく、最新技術とも縁がなく、ただ大きくて醜い金属の箱が起こした輸送革命。この3つのうち、一番地味な貨物コンテナ(と、その最も派手な派生物である巨大コンテナ船)が、これまで法外な経費でしかなかった大量輸送を、状況に応じて使える手段に変えたことで、残りの2つの「異変」も活かされることになった。

    コンテナは、輸送革命の手段であると同時にその象徴とも言える。なぜなら、コンテナ化によって生まれた製品の代表であるスマートフォンそれ自体が、カメラやカレンダー、ナビ、本、音楽、さらには交通の確保手段など、必要なもの

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    2017年11月12日
  • 「移動」の未来

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    40年遅れで登場したアメリカ版の『自動車の社会的費用*』といった趣である。

    * 宇沢弘文,1974,岩波新書

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    2016年11月30日