エドワード・ヒュームズの作品一覧

「エドワード・ヒュームズ」の「「移動」の未来」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 「移動」の未来
    4.1
    1巻2,420円 (税込)
    ヒトの動きとモノの流れが、 いま、変わりはじめた―― 気鋭のピューリッツァー賞ジャーナリストが描く交通(トランス)・(ポーテ)物流(ーション)の「見たくない現実」と「見えてきた希望」。 ネットで注文した商品がその日に届く。そんな「当たり前」を実現するために、世界中の交通・物流システムは悲鳴をあげ、崩壊の危機に直面している――。気鋭のピューリッツァー賞作家が、誰もが目をそらしたくなるような不都合な事実を詳らかにするとともに、自動運転車やAI(人工知能)、IoTなどに後押しされて始動しつつある「移動革命」の姿を展望する。
  • 「移動」の未来

    Posted by ブクログ

     モビリティの文脈で読み始めたら、いきなり輸送の話から始まって面を食らう。
     朝に飲むコーヒーが手元にあるが、このコーヒーはどこから運ばれてきたのということから始まる。
     さらには、このスマートフォン。
     半導体は台湾、日本から、組み立てはアジア、そして最後にアメリカにたどり着く。
     その移動量の合計を考えたことがあるか。

     日本での二酸化炭素排出量において、運輸部門は産業部門に次ぐ排出量である。
     その運輸部門のうち貨物自動車の排出量は40%弱。
     Flightshame(飛び恥)が有名になったこともあるが、飛行機はそうでもない。
     ただ、考えてみるとグローバル化で生産コスト減を追い求めた

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    2021年11月02日
  • 「移動」の未来

    Posted by ブクログ

    『1つは、デジタル技術の興隆。1つは、中国が対資本主義闘争の方針を転換したこと。1つは、愛嬌もなく、最新技術とも縁がなく、ただ大きくて醜い金属の箱が起こした輸送革命。この3つのうち、一番地味な貨物コンテナ(と、その最も派手な派生物である巨大コンテナ船)が、これまで法外な経費でしかなかった大量輸送を、状況に応じて使える手段に変えたことで、残りの2つの「異変」も活かされることになった。

    コンテナは、輸送革命の手段であると同時にその象徴とも言える。なぜなら、コンテナ化によって生まれた製品の代表であるスマートフォンそれ自体が、カメラやカレンダー、ナビ、本、音楽、さらには交通の確保手段など、必要なもの

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    2017年11月12日
  • 「移動」の未来

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    40年遅れで登場したアメリカ版の『自動車の社会的費用*』といった趣である。

    * 宇沢弘文,1974,岩波新書

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    2016年11月30日
  • 「移動」の未来

    Posted by ブクログ

    カーマゲドンは、人間自身が作りだした奇妙な怪物。便利さに麻痺し、事故という名の殺人を日常的に作りだし、交通戦争という名の大衆同志の戦いを演出する。著者はこれを需要と供給の問題に置き換えることで、簡単に退治できると考えているようだが、果たしてそうだろうか?なぜなら人間は感情で動く生き物。需要と供給という理屈だけでは心は動かない。う?これじゃまるで行動経済学といっしょだ。

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    2017年10月23日
  • 「移動」の未来

    Posted by ブクログ

     朝飲む一杯のコーヒーに、どれだけの「移動」が伴っているか? 世界中のコーヒー畑から豆が運ばれ、ブレンドされ、家庭に運ばれることを考えれば、一家庭で年間57万2000マイル(地球25周)もの距離をコーヒーだけで消費していることになる。どうしてこうしたことが可能になったのか? 著者は「コンテナ輸送」革命から話を起こし、〈昼夜を問わずヒトやモノをドアからドアへ運び続けるこの巨大なシステム〉の現状をていねいに追っていく。
     指摘は多岐にわたっているが、もっとも理解しやすいのは、車と道路に対する提言だ。ロサンゼルスの主要フリーウェイであり、常に渋滞していることで知られる405号線の拡張工事の事例が、序

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    2017年10月08日

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