フェルディナント・フォン・シーラッハのレビュー一覧

  • 犯罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。フィクションということだけど、実体験に基づいている話も多いのでは、特に「エチオピアの男」が実話に近かったら良いな、と思う。
    文章もすごく読みやすかった。原文もこんな感じなのかな。見倣いたい。

    0
    2021年05月05日
  • コリーニ事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前情報なしで読み始めたので、そんな話だったのか!と驚き、あとがきで作者の出自を知ってさらに驚いた。
    知らないまま読めてよかった。
    知ったうえで読み返すと、最後のヨハナとライネンのやり取りがますます胸に迫る。
    淡々とした語り口なのだが、続きが気になってスルスル読めてしまう不思議な魅力を感じた。他の作品も読んでみたい。

    0
    2021年02月06日
  • 犯罪

    Posted by ブクログ

    11編からなる短編集で、著者は屈指の現役弁護士であるドイツ人。本屋大賞を始めとした複数の文学賞を受賞した今作品は、自身の事務所で扱った事件を元に描かれているそう。いくつか心に残る話があったが最後の「エチオピアの男」に感動した。

    0
    2020年08月26日
  • 禁忌

    Posted by ブクログ

    文字のひとつひとつに色を感じる共感覚を持ち、写真家として大成功をおさめたゼバスティアン。だがある日、若い女性の誘拐・殺人容疑で逮捕されてしまう。捜査官に強要されて殺害を自供したゼバスティアンを弁護するため、敏腕弁護士ビーグラーが法廷に立つ。緊迫感に満ち満ちた裁判で暴き区出される驚愕の真相とは。『犯罪』の著者が「罪とは何か」を問いかけた恐るべき問題作!

    被疑者の生い立ちをかなりのページを割いて書いているのはなぜなのだろうか。

    0
    2020年07月05日
  • 犯罪

    Posted by ブクログ

    2012年本屋大賞(翻訳小説部門) 1位。全11編からなる短めの短編ミステリー集。全て同じ弁護士が主役。ミステリーといっても謎解き要素は少なく犯罪の裏側の人間模様や背景が焦点。淡々と無駄を省いて選び抜かれた言葉で語られる文体は魅力的。全編にただよう真実に関する曖昧さ妙に心地よいが結末の意味がわからんのも半分ぐらいあってちょっともやっとしすぎってのもある。最後のやつはなんか泣けた。良い話。

    0
    2020年05月24日
  • 犯罪

    Posted by ブクログ

    本屋大賞一位ということで、初めて読んだ。
    面白かった。

    刑事事件専門の弁護士の著者が語る「犯罪」。
    罪は、ときに救いようがなく、とんでもなく不可解で、あるいは何がいけなかったのかと、どこで間違えてしまったのかと思うような危うさの上に、淡々と揺るがずにのっかっているというか…
    大袈裟な表現もなく、ただ淡々と、嫌悪感も同情もすこし離れたところにおいたまま。
    不思議な読後感だった。
    味わったことのない、辛いとか甘いとかもはっきりしないような、うま味?のような満足。

    「序」にある、著者のおじがいう「物事は込み入っていることが多い。罪もそういうもののひとつだ」という言葉がストンと落ちてくる。


    1

    0
    2020年05月17日
  • カールの降誕祭

    Posted by ブクログ

    初シーラッハです。殺人犯たちの殺人にたどり着くまでのエピソードやその背景が淡々と描かれています。まるで、モノクロの短編映画を見るように、自然と映像が浮かび上がってきました。挿絵もすばらしい。物語を盛り上げる重要な要素になっています。

    0
    2020年05月06日
  • 禁忌

    Posted by ブクログ

    弁護士と刑事の法廷のやりとりが面白かった。理解できていない箇所も多々あって、シーラッハのコリー二事件も読んでみた方がいいのかもしれない。

    0
    2019年09月27日
  • 罪悪

    Posted by ブクログ

    『犯罪』よりも更に短いお話の多い、短編集。

    「解剖学」なんか、たった3ページなのに、面白い。
    美しい娘を拷問するために、あらゆる器具を揃えた男が、さて娘を捕まえる寸前に、車に跳ねられて死んでしまう話。

    「欲求」は、夫に顧みられない妻が、裕福であるにも関わらず万引きを働く話。
    よく、ドキュメンタリーにある構図で、虚構なんだけど、やりきれない。

    ラストを飾る「秘密」が一番のお気に入り。
    妄言ばかり繰り返し、精神科に連れられてゆく男を見ていると、何が本当で何が嘘かが、その刹那ひっくり返るような感覚に囚われる。

    何から読もうと思っている人には、この量なら読みやすいように思う。オススメ。

    0
    2019年02月11日
  • 禁忌

    Posted by ブクログ

    フェルディナント・フォン・シーラッハ『禁忌』創元推理文庫。

    『コリーニ事件』に続く200ページ強の中編作品。『犯罪』『罪悪』のイメージが強いせいか『コリーニ事件』同様、読んでいて心に響くものが無く、無機的な単調さに物足りなさを感じた。もしかして、シーラッハの良さは短編にこそ生きるのではなかろうか。

    主人公は文字に色を感じる共感覚を持つ写真家のゼバスティアンである。前半ではゼバスティアンの幼少期から写真家として成功を納めるまでが単調に描かれる。その後、ゼバスティアンが若い女性の誘拐と殺人の容疑で逮捕され、捜査官に強要され殺害を自供してしまう……そして、結末……

    0
    2019年01月19日
  • テロ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    テーマは面白い。

    テロに遭った飛行機の乗客の命と引き換えに、満員のスタジアムの客を守ることを、法律は認めることが出来るのか。

    命の多さで判断してはいけないという倫理。
    また、より甚大な被害を出さないために小さな悪は許されるとする措置。
    もしも、乗客が自力でコクピットのテロリストを制圧していたとしたら、は「仮定」の話。

    それよりも、スタジアムから誰も避難させなかったという「必然」の方が、罪が大きいと感じた。
    結局、これはコッホというパイロット一人を裁く話ではなく、テロリストという「あり得る」犯罪の中で、遂に働くことのなかったシステムの話なのだろうと読む。

    しかし、国家の罪は問われない。

    0
    2017年08月27日
  • テロ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    乗員乗客164人が乗った旅客機がハイジャックされ、緊急発進した戦闘機パイロットは旅客機が7万人の観客がいるスタジアムに突っ込もうとしているのを察して独自判断で旅客機を撃墜する。彼は164人を殺した殺人者なのか、7万人を救った英雄なのか。

    裁判所での判事、検察、弁護士、容疑者である戦闘機パイロット、証人たちのセリフだけで構成されてます。短いです。結末は自分で考えるようになってます。

    私個人は、法律的に殺人罪で有罪の判決、その上で政治的に特赦されるのが良いと思います。

    0
    2017年04月25日
  • カールの降誕祭

    Posted by ブクログ

    短編集。犯罪小説。ミステリ。サスペンス。
    ジャンル分けが難しい。精神崩壊小説とでも言いたい。
    『犯罪』でも非常に特徴的だった、極めてシンプルな文章が心地よい。
    奇妙な絵も含めて、読んでいる人の精神にまで影響を与えるかもしれない作品。

    0
    2016年12月24日
  • カールの降誕祭

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    三編の短編集。「パン屋の主人」が一番好き。黒い森のチェリーケーキが食べたくなる。「カールの降誕祭」は、母親の言葉が心に抜けない棘のようにずっと刺さってたんだろうと思うと切ないです。

    0
    2016年11月10日
  • テロ

    Posted by ブクログ

    熱い本だった。憲法学を勉強したくなる。そういった深さがないと駄目だなと思わされる。今さら遅いかな・・・。

    0
    2016年10月26日
  • 罪悪

    Posted by ブクログ

    「犯罪」よりも表現がえぐいところがあり,ところどころ読むのがきつかったかも。「解剖学」は結末が面白かった。小説では運転手に情状酌量が認められたような終わり方でしたが,日本ではどうなんでしょう?

    0
    2016年10月04日
  • テロ

    Posted by ブクログ

    160頁足らずのお話は法廷戯曲。結末は読者に委ねられているのでオチもなし。

    タイトルは『テロ』だけど、中身はちょっとニュアンスが異なる。起こすテロではなくて防ぐテロ。そこに犠牲者が加わり、さらに法廷で裁こうとするからシンプルな筆致ながらも中身は徐々に重くなる。尊い人命は天秤にかけられないが、これからの時代、こういう議論は重要だろうし、実際に起こりうる可能性は大だと思う。

    法で裁くことに徹底した作者のスタンスには毎回感服するが、小説としての面白味はなかったかな。ちなみに私の判決は無罪です。

    0
    2016年09月01日
  • テロ

    Posted by ブクログ

    うーん、よくわからん。ハイジャックされた航空機が、7万人を収容するサッカー場に突っ込もうとしている。法に従った命令を無視し、航空機を撃墜して乗客を死なせた軍人の行為は有罪か無罪か。二通りの結論が用意された戯曲なのだが…。

    「法」について語ろうとしているのか、「倫理」についてなのか、あるいはその関係を問題にしているのか。これまでの作品では、そいういうものではとらえきれない人間の「わからない」部分に、作者の目は注がれていたと思う。してみるとこれも、黒でもあり白とも言える曖昧さに力点があるのだろうか。やはりよくわかりませんでした。


    ついでに。作中で言及される「転轍器係の問題」(暴走する貨物列車

    0
    2016年08月21日
  • 罪悪

    Posted by ブクログ

    あ、あれ…?前作の「犯罪」が好きだったから手に取った続編。のはずなんだけど、こんなだったっけ…?
    ざっとしか読み比べてないから違うかもしれないけど、随分「小説」に近づいた印象。前作は裁判記録や弁護士として聞いた証言から「最低限の物語」を抽出していた感じがする。表現は端的で正確、筆者の想像力は最低限に抑えられている、それでも溢れる人間味、ドラマ。そんなところに魅力を感じていたような。
    今作はより作者の想像に彩られている。言ってしまえば事件中の会話が増大してる。「鍵」なんかはもうクライムノベルだよね。もちろん楽しんだけど、期待とのギャップが、、、うーん。
    こんな批判はあんまりフェアではないとも思っ

    0
    2016年06月15日
  • カールの降誕祭

    Posted by ブクログ

    シーラッハ作品は、「犯罪」しか読んでいなかったので、本作が2作目になります。

    が。

    大分前に読んだから、詳細覚えてません←

    この本を読んでる時に浦沢直樹のMONSTERに出てきた絵本を思い出した、ってことを思い出しました←←

    クリスマスには殺人事件が増えるっていうフレーズ、クリスティ作品に無かったっけか。

    0
    2016年03月24日