フェルディナント・フォン・シーラッハのレビュー一覧

  • 罪悪

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    心が痛む話が増えた気がする…でも、実際にこういった出来事は今、この瞬間にも世界のどこかで起きていることかもしれなかい。
    小説というには、現実的すぎて怖くなる。
    でも、また読みたくなってしまう不思議。

    早く続きが読みたくて、駅のホームと、信号待ちで、歩きスマホならぬ、歩き読書をしてしまったわ(笑)

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    2016年05月22日
  • 罪悪

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    20160423 今度はどう騙されるのか?意外性の有るストーリー展開が読んでしまう理由。短編だからできることというよりもこうしたいから短編なのだと思う。

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    2016年04月23日
  • 罪悪

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     ミネット・ウォルターズの中編『養鶏場の殺人』が、とても強く印象に残っている。ウォルターズとしては珍しく、実際に起きた事件を小説化したものであり、やはり実際に起こったことのほうがむしろ小説よりも奇という場合もあるのだな、とじわじわと背筋に迫る人間の怖さを感じたりしたものだ。ついでに言えば、当該作品は、2006年イギリスのワールドブックデイにクイックリード計画の一環として刊行されたものであり、普段本を読まない人に平易な言葉で書かれた読みやすい本として提供されたそうである。

     さて、本書『罪悪』は、日本国内でも上位にノミネートされて話題を呼んだ『犯罪』に次ぐ、現役刑事弁護士シーラッハの第二短編集

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    2016年03月21日
  • カールの降誕祭

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    薄氷を踏むような危うさ、一度踏んでしまえば、繰り返される麻薬のような体験。日本にも興味があるらしいシーラッハの仕掛も効果的です。

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    2016年02月13日
  • カールの降誕祭

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     犯罪、罪悪のような、淡々としてそれでいて怪しさをはらむ数式のような短編集。正直、シーラッハはすごく好きなんだけど前作「禁忌」が個人的にイマイチだったので不安だったが、これはヒット。
     これぞシーラッハ節、というような芸術や文化たる整然さと人の業たるカオスさが混ざり合ってなんとも言えず不気味な雰囲気が全編にあふれていた。まさにブラッククリスマス。満足満足。…だけど、やっぱり最初に読んだ「エチオピアの男」を越える傑作短編は、まだない。
     あれを越える話をこれからも求め続けるのは、シーラッハにハマった読者の業だろうか。来年再来年と、引き続きそれを期待しながら、また訳者の素晴らしくカオスを落とし込ん

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    2015年11月29日
  • 午後

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    ネタバレ

    エッセイなのか、ノンフィクションなのか、わからないけど、それでいいような気もするし、物語になっていないような気もする。

    要するに、あんまりよくわからない小説だった。

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    2025年12月30日
  • 午後

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    ドイツの作家。26の短編集。短すぎ、難しすぎで??のもあったが、いくつかシャレていてウィットに富んだのもあった。


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    2025年12月20日
  • カールの降誕祭

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    作品紹介・あらすじ

    ドイツでは、クリスマスに最も殺人が多い。十世紀から続く貴族トーアベルク家のクリスマスの惨劇を描いた表題作と、日本人の女子留学生に恋をしたパン職人の物語「パン屋の主人」、公明正大だった裁判官の退職後の数奇な運命を描く「ザイボルト」を収録。本屋大賞翻訳小説部門第1位『犯罪』のシーラッハによる珠玉の短編を、気鋭の版画家タダジュンの謎めいたイラストが彩る。ふたりの天才が贈るブラックなクリスマス・プレゼント。

    *****

    初めて読むシーラッハ。
    名前はなんとなく知っていたし、「犯罪」が2012年本屋大賞の翻訳部門で1位を獲得したことも知っていたのでちょっと期待して読んでみたのだ

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    2025年12月11日
  • 犯罪

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    11の短編を読み終わった時は、ほとんどの作品が怖かったと思った。殺人の描写がリアルすぎて想像できてしまうからだ。私は、あまりサスペンス系を読まないのでそう感じただけかもしれない。しかし、解説を読んで一気に見方が変わった。細かいところに張り巡らされている作者の文章を描く能力。あっと驚かされた。1番最後のこれはりんごではない。というのがすごく考えさせられる文で、今までこんなような作品はなかったから面白かった。

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    2025年11月28日
  • 罪悪

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    「犯罪」に引き続き、余計な感情を挟まない淡々とした語りであるがゆえに、読んでいると他人の人生をなすすべなく傍観させられているような感覚になる。シーラッハの既刊もっと読みたい。

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    2025年11月10日
  • 犯罪

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    弁護士である『私』が出会った11の異様な『犯罪』を通して描かれるのは一見その辺にいるような『普通の人々』がふとしたことをきっかけとしてあっという間に『一線を越えてしまう』姿でありました。重いです。




    表紙のおどろおどろしさに惹かれてつい入手して読んでおりました。筆者は現役の弁護士にして祖父はナチ党の幹部で全国青少年最高指導者という肩書きを持ったバルトゥール・フォン・シーラッハという方なのだそうです。

    ここに収録されているのは全編が短篇小説で、その調書のような独特の乾いた文体で、『一戦を踏み越えてしまった人々』犯罪者達のありようやその人生を描いていきます。全編を貫くのはある種の『不条理さ

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    2025年04月29日
  • 罪悪

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    ★3の上

    シーラッハ先生の4冊目。
    ドイツの作家さん。
    やたら名前が長いので(フェルディナント・フォン・シーラッハ)シーラッハ先生呼びで今後もいこう。

    「犯罪」
    「罪悪」
    「刑罰」
    という短編集3部作のうちの1冊。

    まちがって最後の「刑罰」から読み始めて「犯罪」「罪悪」と来たけど何も問題なし。連作でもないからね。

    犯罪系短編集のノンフィクション風味。15の短編。一番短いのは3ページ。一番長いので33ページ。

    凄いな〜。
    唯一無二じゃないだろうかこの人。
    短い話なんだけど重くて。
    読んでる時間よりも読み終わってから目を閉じて考えてこんでしまう時間のほうが長い。
    ズシンと来る。

    正でも

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    2024年12月29日
  • 犯罪

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    2010年クライスト賞(ドイツ)
    2012年本屋大賞〈翻訳小説部門〉
    『このミステリーがすごい!2012年版』海外編第2位
    週刊文春2011ミステリーベスト10 海外部門第2位
    『ミステリが読みたい!2012年版』海外篇第2位

    いわゆるミステリー小説ではなく、様々な「犯罪」の話を刑事事件専門の弁護士である著者が語る11編からなる短編集。
    伏線やどんでん返しのようなドキドキする展開はなく、被告人が罪を犯すに至った過程を読み、客観的に罪について考えさせられる。
    被告人は善人だったり、精神を病んでいることが多く、ただ犯罪者とくくれない複雑さがある。
    やるせない気持ちでちょっと重たい気持ちになった。

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    2024年08月30日
  • 刑罰

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    ネタバレ

    ・感想
    シーラッハはコリーニ事件しか読んでないけど淡々とした平易な文章は変わらず。
    様々な事件のその罪の在り処と与えられる罰の話。
    善と悪とかではなく罪と罰の話ではその「罪」は法治国家である以上は法律によって裁かれ、与えられる罰の量も法律によって決まる。

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    2024年03月06日
  • 犯罪

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    刑事事件専門の弁護士である作者が罪を犯した人々を描く短編集。

    ・感想
    シーラッハ3作目なんだけど特徴的な修飾のない平易な文体は読んでると自分が参審員になった気持ちになる。
    罪に問えない、問いたくない…物事は全て複雑。
    特に好きなのは序、フェーナー氏、棘、エチオピアの男。
    最後の「これはリンゴではない」という一文と解説を読んで前編にリンゴが出てるのに気づいた…w

    「緑」で最後に「自分の数字は緑」と言うんだけど…これはどういう事なんだろう?
    さっぱり意味がわからない…。

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    2024年03月02日
  • 刑罰

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    刑事事件弁護士として活躍する著者が、罪と罰の在り方を問う12編。


    デビュー作『犯罪』、第二短編集『罪悪』に続く短編集3作目。翻訳者さんによるあとがきによると、作者さんは当初から三部作を構想していたそうです。

    作中でどんな犯罪を描こうとも、書き方は常に淡々としていて心情描写も薄い。それなのに、何故か心がざらつく読後感。
    犯罪と、罪と向かい合う仕事についている筆者さんにしか書けないものがある気がします。

    解説でも似たようなことが書かれていますが、釣り合わない罪と罰、理想をもってなったはずの弁護士という仕事の理想と現実、現実のような虚構と虚構のような現実。そんなすべてをひっくるめた現実のやる

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    2024年01月23日
  • テロ

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    今年の11月は濃厚過ぎたw

    ってな事でフェルディナント・フォン・シーラッハの『テロ』

    ドイツ上空で164人を乗せた旅客機がハイジャックされた。その旅客機は7万人の観客が居るサッカースタジアムへ向けて突っ込もうとしている。

    緊急出動したラース・コッホ少佐は極限の状況で164人を乗せた旅客機か7万人居るサッカースタジアムをどちらかを犠牲にしないといけない状況下の中で旅客機を撃墜し164人を殺害し7万人を救った事になるが……。

    その事に付いての裁判審議小説。

    考えさせられる内容。究極の選択。どちらが正しいとは言えないもどかしさが有るけど、あなたなら有罪、無罪どちらを選択する?

    どちらも

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    2024年01月21日
  • 神

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    戯曲形式で自死の問題を議論する書籍。高齢化が進むなか、自分も100歳を超えて自力でご飯が食べれなくなったらどう考えるかなと思っていた。本作品は78歳で妻に先立たれた人が医師による自死を求めて訴えるという内容。自分が思っていた対象とは少し異なるが、一度認められるとどんどん拡大解釈され、優性思想が蔓延りかねない。また、本書は著者がドイツ人のため、自死してはいけないという意見は宗教的な面から議論されていてそれも日本とは異なる状況だった。あとがきに記されていたがまずは日本独自の死生観を議論することが大事だと思う。

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    2024年01月07日
  • 神

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    安楽死についてのドイツの戯曲。
    テンポよく読める。アメリカの法廷ドラマを見て法律を全く知らないのに弁護士の論破が面白く感じるアレである。
    しかし本題の安楽死は、P165の解説にもあるが、西洋的価値観について日本人が同じ土俵で語ることは難しいという現実がある。
    だから日本人からすると違う世界の話であり、理解できない神学論争的なものでもあり、ある意味どうでもいいものである。
    誰もが納得できる「良き死」など、実際はどこにも存在しないのではないだろうか。

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    2023年10月29日
  • 珈琲と煙草

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     タイトルに惹かれて読んでみた。
     近年目にした映画(『犯罪』『コリーニ事件』)の原作者なのね。ご職業は弁護士だとか。

     エッセイともルポとも短編とも見分けのつきにくい話が、長短さまざま48篇収められている。ブツブツと寸断されるので、なかなか読みすすむ勢いがつかず時間がかかった。

     とはいえ、そんなにサクサクと読む類の文章でもない。
     機知に富み、情報量も多い話が、職業柄か、理路整然とドライな筆致で綴られる。
    48篇それぞれの長さも(短いものは1ページにも満たない)、著者の独特のリズムなのだろうなと思う。

    「物書きであれば、創作した人間と言葉を交わし、その人たちと人生を共にできる。書く合

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    2023年10月20日