大澤真幸のレビュー一覧

  • 不可能性の時代

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    難しかった。
    けど、なかなか面白かった。
    けど、結局なんについての本だったのかよくわからない。

    「不可能性」という単語の意味が、そもそもよくわからないので、なんかもっと、わかりやすい概念の言葉に置き換えられないか…と思う。

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    2011年09月19日
  • 近代日本のナショナリズム

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    世界におけるナショナリズムの成立の過程、
    明治日本のナショナリズムの発生から昭和のウルトラナショナリズムに至るまで
    靖国神社とは
    若者の保守化について

    文系の学問はとかく哲学に突入してしまうのでよくわからない、といったところが正直なところ。
    ナショナリズムの成立条件のネーションのくだりが参考になった。

    あと、8月15日を終戦の日としているのは日本だけであり、この日にすることで敗戦の日を終戦の日に摩り替えてるという裏の事情が見えた。

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    2011年07月15日
  • 逆接の民主主義 ――格闘する思想

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    [ 内容 ]
    グローバル化は地獄への道だ。なぜ私たちは受け入れるのか?
    いま必要なのは、力もない、地位もない、排除された人を社会の代表とみなし、日本の民主主義をつくり直すことだ。
    いまこそ、先の見えない時代を打ち破る“ユートピア”を!
    そう、未来を決して諦めず、“理想”を取り戻す時である。

    [ 目次 ]
    第1章 北朝鮮を民主化する-日本国憲法への提案1
    第2章 自衛隊を解体する-日本国憲法への提案2
    第3章 デモクラシーの嘘を暴く-まやかしの「美点」
    第4章 「正義」を立て直す-「みんなのルール」のつくり方
    第5章 歴史問題を解決する-隣国とのつきあい方
    第6章 未来社会を構想する-裏切りを

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    2011年05月24日
  • 不可能性の時代

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    近代文学演習Cでの発表作品。
    発表を通じて、わかったふりをしながら読書をしていることが多いことを痛感した。ただ、それにしてもなかなかに難解な本だった。「結局不可能性の時代ってなに」なんて質問されても、今でもスパッと答えられない……。

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    2011年01月10日
  • 戦後の思想空間

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    [ 内容 ]
    いま戦後思想を問うことの意味はどこにあるのか。
    戦後民主主義を潮流とする戦後知識人の思想は、アメリカを中心とする世界システムのマージナルな部分として位置づけられた戦後空間のなかで醸成された。
    だが、70年代を転回点にして、アメリカの善意を自明の前提とした構造がもはやリアリティを失いはじめているのは明らかだ。
    西田幾多郎、田辺元の京都学派や和辻哲郎などによって唱導された戦前の「近代の超克」論を検証し、ポストモダンから「戦後・後」の思想へと転換する戦後の思想空間の変容を、資本の世界システムとの関連において鋭く読み解くスリリングな戦後思想論講義。

    [ 目次 ]
    第1章 戦後思想の現在

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    2014年10月27日
  • 不可能性の時代

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    この本の時代区分をすれば、
    1.戦後〜70年代「理想の時代」
    2.70〜80年代「虚構の時代」
    3.90年代「リスク社会」(=大澤『虚構の時代の果て』(ちくま新書、1996年)
    4.2000年以降「不可能性の時代」。
    って感じになるのかな。

    どちらかというと、「理想の時代」から「虚構の時代」までが説得力を持つが、これは後付論であるし、基本として見田宗介の論を敷衍しているから、まあ、定着した当然の道筋のような気がする。

    全体としては、「腑に落ちた」感が少なく、ここのところの社会の「不全感」が「不可能性の時代」にネーミングされちゃうのは当然過ぎてオドロキがないと、思ったり。

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    2009年10月04日
  • メディア空間の変容と多文化社会

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    1930年コードというものを知った。
    直接的な性表現を自主規制するもの。

    そのせいで、この時代の映画は性表現に凝ったものになったのだとか

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    2009年10月04日
  • 不可能性の時代

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    この本は戦後日本が、理想→虚構→不可能性 の時代という変遷をたどってきているという主張をしていて、今は不可能性の時代と呼ばれるらしい。所々自分たちになじみの具体例についても言及されていてとてもおもしろかった。酒鬼薔薇聖斗の事件やオウム真理教、ニコニコ動画やオタク、オタクの漫画やアニメ、エロゲなどについても触れられていて、そのいろいろな社会現象に大澤なりに意味を与えていた。最後の結論の部分でネットワーク理論という理系の学問分野を利用して締めていたのが新鮮だった。言葉の綾の空虚な胡散臭い学問になりがちな社会学に科学という裏づけをしたのが面白く、新鮮だった。

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    2009年10月04日
  • 不可能性の時代

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     2008年4月に発売された本だからかなり新しい。戦後から、理想の時代、虚構の時代と進んできて、現在の不可能性の時代に至るという話。なんだか、ところどころうまく身に入らない部分があって、著者に付いていけてないと自ら感じたりする時もあったが、以前この著者が書いた本に関連づけて考えると非常によくわかる部分がけっこうあったため、たぶん、大澤真幸の今までの本とかをだいたい読んでたら、もっとよく身体化されるのだろう。とても興奮した。特に、酒鬼薔薇聖人のくだりと、最後らへんの思想分析の部分が、大変おもしろかった。大澤真幸を読んだことのない人でも楽しんで読める本だと思う。色々なアイディアや興味深い社会的事件

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    2009年10月07日