ヤマシタトモコのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ前半はファッションに明るくない人あるあるのエッセイと短編が3つ収録されている。
ファッションエッセイというと何か誤解を生みそうな作品である。
確かに「ファッション」のことなんですが自意識の問題だったり、自分の理想像に服は着せられるが自意識が…とかうん。あとは作者さんの周辺で見たファッションに関するあれこれなどが描かれている。
綺麗な人が汚い格好しているのは萌えなんだがなら作者や私がしていることはなんだという迷宮に。
間違ってもこれをオシャレの教科書にして擬態デビュー♡♡とかはできない。そういうものではない。
ファッションで「痛い」経験をした方なら胸に矢が刺さりつつも楽しめるのではないでしょうか。私は矢が刺さりすぎて落武者です。
「あなたカレー」
彼氏が浮気している家に帰ってきてカレーを作る話。
「美青年」
綺麗とは言えない少女と、美しかった母、叔父、義父の話。綺麗でないことの特権。
「縞々々」
痩せ型長身の女性が丸い体型の女性の同僚の三段腹をきっかけにどんどん気になっていく話。
特に好きなのは「縞々々」。女性が女性のことを性的に見るようになる過程なので百合作品と言えなくもない。
ヤマシタトモコさんの作品で上手いなと思うのは語り部が全く恋愛対象でなかった人を恋愛対象で見るようになるまでの過程がいい。特に肉欲が先立つ場合、ストレートだからこそ同性という壁があっても腑に落ちる。その戸惑いつつも受け入れざるを得ない気持ちを描いて吹っ切れて相手にアプローチしていく、そこが私は好きだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ内容紹介
殺人現場に残されたのは「呪い」の気配だった。
手掛かりは死者がつぶやいた「非浦英莉可」という名。
除霊を生業にしている冷川とその助手・三角。
2人はある女子校で起こった心霊被害の調査中、思いがけず「非浦英莉可」と遭遇する。
英莉可の正体が高校生だということに衝撃を受けながらも、あることに引っかかりを覚える冷川。
それは三角が霊能力の高い人間と「ひかれ合う」ということだった。
「きみは私が見つけたんだから、私のものです」
冷川はいったいどんな手段に出るのか…?
冷川さんが三角さんを縛った意味はやっぱり色恋の方の意味なんでしょうか?
もう完全なる嫉妬での行動がいろいろ垣間見えました。
そして、彼女を警戒しているのは、やっぱり、三角さんの後々を想像できるから?
幽霊退治をしながら、奇妙な三角関係勃発なんでしょうか?
3巻に続きます。 -
購入済み
期待した割には。。。
悪くはないんです。ただ初期の作品なのか、台詞が説明調でコマ割も自然でなくて、から回ってる感じがあります。
ゲイやマゾ、ヘテロなど色々な登場人物の人間関係が描かれます。生きたい人と逝きたい人、それぞれの執着したいもの、が複雑に絡み合った人間模様を描かれたいんだと想いますが、何か消化不良で終わります。
「死にたがりや」の田貫のセクシーな瞳は好きでした。
-
Posted by ブクログ
2014/11/21
【普通+】短編4編+エッセイ。 表題作、年下イケメン×喫茶店店主。 どこかさびれた田舎町でずっと孤独以外何もなかった空っぽな喫茶店店主とダメな人好きイケメン(この人の背景はかなり謎だと思う)の雰囲気を読む話だと理解。 最後の方に差し込まれたカラーページの演出が◎。 他、そんなに親しくない同級生と同居しているが関係が曖昧な二人、相方におもらしさせるほど仲良し友人同士、普通に告白したら上手く行かないからと強引な手段で傍に置く不良同士(これだけ絵柄違っておぅって思った)。 ここまで読んで面白かったと思ってたんだけど、エッセイ漫画の量が多過ぎて過食気味な読後感になったのが残念無念。 -
Posted by ブクログ
『無敵』
無敵。敵はいない。なにごとにも動じない。
美鳥の目がまっすぐに突き抜けていて、末恐ろしかった。こないだの佐世保の女子高校生(同級生を殺してみたいとかぬかしてマジぬっ殺したやつ。ちなみにアニメ『サイコパス』再放送六話がおじゃんになった事件な!)も、こんな瞳をしていたのだろうか。
昔でいえば、ネオ麦茶や酒鬼薔薇なんかも。いまだとだれかしらね。宅間とか?
だれが悪いとか悪くないとかではなく、ただ淡々としているという事実そのものが、おそろしい。
『きみはスター』
だいぶ歪んだ恋愛……。潔癖というかなんというか。
『不呪姫と檻の塔』
なにこの子たち、ちょうかわいい。可愛すぎてもだえた。ちょうもだえた。
主人公の、ほかの人たちと違うということでのいじめや、冷静さや、気にしないよう努めていた部分があとから脆さと共に浮き上がるところとか、思春期にはよくあるよなあ、というか人間同士が集うところではあるもんだよねえいやだよねえとうんうんうなずいた。
呪いとはいまのことばでいえば、よくないことと同義なのだけれども、この作品のなかではよいことと同義。
そのとき、その時代、生きる国によって意味は違ってくる。
だがそのじつ、『Love, Hate, Love』みたいに、中年のくたびれたおいちゃんを、うら若きおとめが救うという話で、最初にもだえたその感情もスウッと消え失せてしまった。噛ませ犬かよ。ぐすん。