大塚英志のレビュー一覧

  • 八雲百怪(1)

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    先輩から貸し付けられて読んでみた。
    最初独特でいまいち読み方?がつかめなかったけれど、ページ戻ったり進んだりしてるうちにどんどん引き込まれました。

    西欧に追いつこうと近代化を進める日本で、害のある神は排除していこうとする様。
    ファンタジー入ってるけど、でも地方の神にまつわる悪習っていろいろあっただろうから、本当にこんなことが展開していたら面白いよなあ。

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    2016年06月30日
  • 黒鷺死体宅配便 21巻

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    ネタバレ

    今巻で完結…のようだけど、いつも以上に今巻もギリギリに攻めていたので、何か大きな力が加わって突然の完結になってしまったとしても不思議ではないw
    内容は、存在しない都市伝説化した村の話と、顔認証でオタクサーチする話と、赤紙徴兵した人間を細菌でゾンビ化する話。(簡単に言おうとすると倫理感が狂う…)
    地図にも著作権があるのか!?とか、もうとっくに顔認証は使われてる!?とか、憲法改正されると中東に派兵されてるの!?とか、今回もフィクションなのかノンフィクションなのかかなり際どいけど話は面白い。
    そして、衝撃のラストシーン…唐津君がフサフサに!?
    いつでもまた再開できそうな終わりなので、寂しくなんか無い

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    2016年05月04日
  • 黒鷺死体宅配便 20巻

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    1~20巻まで一気読みしたので、こちらに感想をまとめます。
    大変面白かったです。なんと言ってこの面白さを説明すれば良いのか、わからないけど…。とにかく、なんだかすごく面白い漫画です。
    なんというか、まず、真面目じゃない。時事ネタが多く、明らかに実在の人物が元ネタであるキャラクターを出したりなんかも平気でしちゃって、しかも平然と殺しちゃう。ドラマや漫画のパロディや、有名な今時の都市伝説なんかも、あっさりとネタにしちゃう。老人の孤独死、自殺問題、犯罪被害者の心情や加害者のその後、児童虐待、中絶問題、復讐についてなどなど、かなり重いテーマを扱っているのに、深刻になりすぎずにさらっと次の話に移っていく

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    2016年02月05日
  • 黒鷺死体宅配便 6巻

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    ネタバレ

    死体を幽パックで届けるサービスって、なんか実際ありそう。。
    ”やいち”の秘密に迫るような過去の話が出てきたりと、どんどん目が離せなくなっています。

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    2015年11月12日
  • 黒鷺死体宅配便 4巻

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    ネタバレ

    プラストミック標本って生々しくて嫌だな…。
    中国とかで試着は怖くてできないです。。
    寄生虫にとりつかれたカタツムリの話がグロかったです。

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    2015年11月12日
  • 黒鷺死体宅配便 2巻

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    ネタバレ

    不倶戴天って…すごいサービス考えるなあ~。
    この作品読んでると、反魂ってほんとにありそうって思っちゃいます。

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    2015年11月12日
  • アンラッキーヤングメン 1巻

    購入済み

    啄木と60年代空気感

    啄木もよく知らない、当時の世相に刺して興味があるわけでもない、それでも吸い込まれるような空気感があります。今とは違った感覚、価値観の中で自分と同じ年頃の若者がその時代を生きる苦悩と葛藤が描写されてます。

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    2015年10月03日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    大塚英志と東浩紀が、四回にわたっておこなった対談の記録です。第一回は2001年、第二回は2002年で、東が『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)の頃の東が、『物語消費論』の大塚英志と、サブカルチャー批評について議論を交わしています。

    第三回は2007年で、今度は東が『ゲーム的リアリズムの誕生』(講談社現代新書)を刊行した後の対談です。そして2008年におこなわれた第四回は、秋葉原連続殺傷事件の直後の対談になっています。

    対談を通して、大塚は愚直なほどにおなじ問いかけを東に向けています。彼が問うているのは、「公」のことばをもう一度立ちあげなければならないという義務感であり、そうしたこと

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    2015年09月01日
  • 零 ~ゼロ~ 女の子だけがかかる呪い

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    ネタバレ

    ホラーゲームの零〜zero〜シリーズが映画化したもののノベライズ。
    原作ファンの立場から言わせてもらうと、あの『零』ではない。あとがきでも書かれてるけど。
    とはいえ、全く面白くないわけでもなく、閉鎖された空間から飛び立つ前の少女達が始めたおまじないが怪異をもたらすとか、騒ぎの発端があらゆる意味で特異な美少女だとか恩田さんの作品(特に小夜子とか理瀬シリーズ)が好みなら好きになれるかと思われる。

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    2015年08月29日
  • 愚民社会

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    読み手にもある程度の知識が必要。自分はまったく足りてないので、ところどころ分からない部分が多かった。

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    2015年07月29日
  • アンラッキーヤングメン 2巻

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    「アンラッキーヤングメン」は、角川書店のエセ(?)文芸誌「野生時代」に連載された作品で、作画は藤原カムイが担当している。藤原カムイは荒俣宏の「帝都大戦」や押井守の「犬狼伝説」、最近では矢作俊彦の「気分はもう戦争2」などを描きつつ「ドラゴンクエスト」シリーズで少年誌でも有名である。
    藤原カムイの画力は大友克洋の繊細な描写と鳥山明のクリエイティブなマンガ的ユーモアのそれぞれをバランスよく持ち合わせているように思う。
    「アンラッキーヤングメン」の主要な人物はすべて実在されたとする人物を投影する。連続射殺魔事件の永山則夫ことN、連合赤軍事件の永田洋子ことヨーコ、三島由紀夫こと作家M、そして「3億円事件

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    2015年07月25日
  • アンラッキーヤングメン 1巻

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    大塚英志と藤原カムイのおそらく初めての顔合わせではないでしょうか。角川の「野生時代」というエセ文芸誌に連載されてるんですが、ストーリーはなかなか秀逸で、60年代に起こった3億円事件などの実際の事件や時事ネタを通して、当時の若者(ヤングメン)のなんだかもどかしい日常が描かれます。

    これまで柳田国男や折口信夫のサーガをやってきましたので、この辺の話はお得意ですね。

    日本赤軍の永田洋子や三島由紀夫などの実在する人物を下敷きにしていますが、タイトルの元ネタは大江の「われらの時代」に出てくるジャズバンドの名前らしく、ここでも大江健三郎がネタとして使われています。

    この作品はこれまでの大塚作品の中で

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    2015年07月25日
  • 多重人格探偵サイチョコ(2)

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    「サイコ」の連載が止まっていても、「サイチョコ」が載っていれば、なんとなく次に「サイコ」が載ったときも、違和感がない。

    そういう装置としてはたらいていると思います。
    そこまで、大塚さんが、読んでいたのかどうかは、わかりませんが。

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    2015年06月28日
  • 柳田国男 山人論集成

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    柳田國男の山人論関連の文献を集めた本。
    確かにパブリックドメインになったとしても、
    本書のように一つのテーマに沿ってまとめてあると
    初学者には非常にありがたいと感じた。

    各所の地名に山岳民族としての日本人の名残が
    見られるのは興味深い。

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    2015年02月08日
  • 大学論 いかに教え、いかに学ぶか

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    神戸芸術工科大学でマンガの授業をおこなっている著者が、大学教員の立場からどのようにマンガに関わったのかを振り返り、同時に著者が民俗学を学んだ千葉徳爾にまつわるエピソードを紹介しながら、「近代」という時代における「教育」の行き着く先についての考察を展開している本です。

    雑多なエピソードがちりばめられているために、ややまとまりの悪さを感じますが、そのような仕方でしか語られないような「教育」がある、というのが、著者の立場なのかもしれないという気がします。例えば著者は、学生時代に民俗調査の実践に放り込まれることで「人に会う」という社会的な振る舞いを身につけたことを語り、それは「現代思想」でしばしば「

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    2014年12月30日
  • 黒鷺死体宅配便 18巻

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    特殊能力は消えた。

    話して的には悪くない。キャラクター間の伏線もあるし。
    人間の耳が生えたマウスってなかったけ?

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    2014年11月18日
  • 大学論 いかに教え、いかに学ぶか

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    マンガという特殊な分野ではあるが、他の一般大学教員としても考えさせられる点は多い。
    著者の教員という仕事への思い入れが感じられる。
    たぶん多くの大学教員はこういう思いで仕事に取り組んでいないのではないかと思われるが、これからは大きく変化していくだろう。
    大学に秘められた可能性を信じて、教授ではなく教員として学生との関わりを楽しんでいければいいなと感じた。
    現実は難しい面も多いのだが・・・

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    2014年11月06日
  • メディアミックス化する日本

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    オウムとメディアミックスについての章は興味深くて面白いというか、ガンダムの富野さん中上健次や村上春樹の「サーガ」と政治の季節なんかの話はやはり下の世代の僕らは理解しておくべき事柄だと思う。
    『物語消費論』を経てネットが当たり前になってSNSが普及した今大塚さんが語ることは今までの文章を読んできた人なら延長線上だなって思う。

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    2014年10月25日
  • 零 ~ゼロ~ 女の子だけがかかる呪い

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    大塚英志作品らしいといえばらしい。『夏の教室』『ロリータの温度』だったりとかに連なるものがある。『ピクニックatハンギング・ロック』はやはりこの作品の根底にあり折口信夫の「水の女」なんかがモチーフだったり、『黒鷺死体宅配便』とのリンクというか黒鷺スピンオフな感じも多少したりはするけども楽しめた。

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    2014年09月28日
  • リヴァイアサン(12)

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    この物語の主張は、とても正しい。
    でも、本当に自分が被害者として、それぞれの人のとなりにいた時、ほんとうに、そうできるのかというのは、難しい問題です。

    だって、大塚さん、すぐ投げ出すじゃないですか。それって、やっぱり人間関係も、大きいと思います。

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    2014年09月11日