大塚英志のレビュー一覧

  • まんが訳 酒呑童子絵巻

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    なかなか良い本だと思いました。漫画仕立てにして絵巻の鑑賞の仕方も自然に身につく。作るほうは大変だったのではないかと思いましたが、日本の絵巻をすべてこのような形でシリーズ化して進めてほしい。そう強く読後に思いました。

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    2020年11月28日
  • 黒鷺死体宅配便 1巻

    ネタバレ

    因果応報を死体から知る

    因果応報という言葉がふさわしい、そんな作品です。描写は少しグロテスクな部分もあるので、苦手な人にはオススメしませんが、話はよく出来ていると思います。死体なんて普通は見るだけで嫌ですが、これは続きが気になって読んでしまいます。

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    2020年07月18日
  • ミュシャから少女まんがへ 幻の画家・一条成美と明治のアール・ヌーヴォー

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    ネタバレ

    序章、終章を先に読む選択肢も

    P8 『信貴山縁起絵巻』、『鳥獣人物戯画』=まんが表現の起源が俗説。
    P72 "肩あげ"? このあたりに注釈無しというハードルの高さ。近代の文なんてすらすら読めません。
    P212 「第二軍」?と思ったら、軍隊の編成でした。有名なのは、乃木将軍の第三軍かと。
    P224 浅草パノラマ館 調べたら、結構本格的なものでした。確かに、死ぬことはないので、所詮は見世物ですけど。なので、いい例えでした。
    P268 今までの一条推しは?
    P305 絵における言文一致?と思ったら、P311で否定。
    P342 『少女まんが史』の引用が、男が少女まんがを読めない理

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    2020年02月10日
  • 夏の教室

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    夏の、冬の、海辺の、という教室3部作だがやはり圧倒的に冬がいい。時期ももっとも早く書かれており作者の思い入れも一際のように思える。夏の描写も悪くないのだが、冬に閉じ込められた街と嶝崎人魚のイメージはやはり圧倒的である。これにハマるとは未だに厨二病?

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    2018年10月15日
  • まんがでわかるまんがの歴史

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    まんが原作者・評論家による日本まんがの歴史を、まんが家がまんが化したもの。
    いわば、まんがを学ぶための「学習まんが」である。
    現著者がネコのキャラクターと一緒に講義する形式で、取っ付きやすく敷居は下げてあるが、骨格となるのはかなり骨太な評論であり、核となる視点がいくつかある。
    まんが化されているために、百聞は一見に如かず的にわかりやすいのが美点である。

    最初に「キャラクター」について論じた後、江戸期・明治期をざっとおさらいし、大正アヴァンギャルドを経て、昭和へと進む。
    まずは、ミッキーをはじめとするディズニーのキャラクターが「パーツ」で構成されていることに着目する。戦中・戦後の漫画家はこうし

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    2018年03月16日
  • まんがでわかるまんがの歴史

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    最初は鳥獣戯画~手塚~現代程度のことが書いているのだろうと思い軽く詠んでみたけど、全然本格的に漫画の歴史がかかれている。漫画における時代背景、戦時中のプロパガンダ、ファシズム下の思想、歴史の中で漫画がどういう役割を持ちどうやって表現を広げてきたかが詳しく書いている。手塚漫画が好きな人、漫画が好きな人は是非読んで欲しい。現代における漫画はどう時代に流れて行くのか30年後に見たときどうなるのか考えが深くなる本でした。

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    2018年01月08日
  • 八雲百怪(4)

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    3巻と4巻の刊行ペースが今までと違い過ぎてびっくり。また、しばらく空くのかな?雑誌連載では読んでいないので、どんなペースなのかは把握できないので、本屋さん行ってびっくりなわけです。

    八甲田山でコロボックル捜索と、甲賀三郎と松岡の前日譚。
    急激に富国強兵を目指し近代化を推し進める明治の日本。その流れの中、宗教・信仰の分野での近代化を進める松岡の若かりし頃の話。
    近代化=神殺しとなる理由がよくわからないですが、理論で説明できないものを解明し系統立てる、という意味が神殺しというのであれば、理解可能かなと。
    それを30年でやるというのは無理がある話ですが。

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    2018年01月04日
  • 感情化する社会

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    天皇のお気持ちに、正直自分は心を動かされた。しかし動かされたのが個人の心レベルにとどまらず政治にまで達すると確かに話は簡単ではない。ましてや「感情天皇制論」なる論理で問題を煽ってくると、なんとなく天皇機関説や226事件を思い出す。退位問題をあまく見過ぎていた。

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    2017年07月17日
  • 八雲百怪(1)

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    先輩から貸し付けられて読んでみた。
    最初独特でいまいち読み方?がつかめなかったけれど、ページ戻ったり進んだりしてるうちにどんどん引き込まれました。

    西欧に追いつこうと近代化を進める日本で、害のある神は排除していこうとする様。
    ファンタジー入ってるけど、でも地方の神にまつわる悪習っていろいろあっただろうから、本当にこんなことが展開していたら面白いよなあ。

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    2016年06月30日
  • 黒鷺死体宅配便 21巻

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    ネタバレ

    今巻で完結…のようだけど、いつも以上に今巻もギリギリに攻めていたので、何か大きな力が加わって突然の完結になってしまったとしても不思議ではないw
    内容は、存在しない都市伝説化した村の話と、顔認証でオタクサーチする話と、赤紙徴兵した人間を細菌でゾンビ化する話。(簡単に言おうとすると倫理感が狂う…)
    地図にも著作権があるのか!?とか、もうとっくに顔認証は使われてる!?とか、憲法改正されると中東に派兵されてるの!?とか、今回もフィクションなのかノンフィクションなのかかなり際どいけど話は面白い。
    そして、衝撃のラストシーン…唐津君がフサフサに!?
    いつでもまた再開できそうな終わりなので、寂しくなんか無い

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    2016年05月04日
  • 黒鷺死体宅配便 20巻

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    1~20巻まで一気読みしたので、こちらに感想をまとめます。
    大変面白かったです。なんと言ってこの面白さを説明すれば良いのか、わからないけど…。とにかく、なんだかすごく面白い漫画です。
    なんというか、まず、真面目じゃない。時事ネタが多く、明らかに実在の人物が元ネタであるキャラクターを出したりなんかも平気でしちゃって、しかも平然と殺しちゃう。ドラマや漫画のパロディや、有名な今時の都市伝説なんかも、あっさりとネタにしちゃう。老人の孤独死、自殺問題、犯罪被害者の心情や加害者のその後、児童虐待、中絶問題、復讐についてなどなど、かなり重いテーマを扱っているのに、深刻になりすぎずにさらっと次の話に移っていく

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    2016年02月05日
  • 黒鷺死体宅配便 6巻

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    ネタバレ

    死体を幽パックで届けるサービスって、なんか実際ありそう。。
    ”やいち”の秘密に迫るような過去の話が出てきたりと、どんどん目が離せなくなっています。

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    2015年11月12日
  • 黒鷺死体宅配便 4巻

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    ネタバレ

    プラストミック標本って生々しくて嫌だな…。
    中国とかで試着は怖くてできないです。。
    寄生虫にとりつかれたカタツムリの話がグロかったです。

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    2015年11月12日
  • 黒鷺死体宅配便 2巻

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    ネタバレ

    不倶戴天って…すごいサービス考えるなあ~。
    この作品読んでると、反魂ってほんとにありそうって思っちゃいます。

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    2015年11月12日
  • アンラッキーヤングメン 1巻

    購入済み

    啄木と60年代空気感

    啄木もよく知らない、当時の世相に刺して興味があるわけでもない、それでも吸い込まれるような空気感があります。今とは違った感覚、価値観の中で自分と同じ年頃の若者がその時代を生きる苦悩と葛藤が描写されてます。

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    2015年10月03日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    大塚英志と東浩紀が、四回にわたっておこなった対談の記録です。第一回は2001年、第二回は2002年で、東が『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)の頃の東が、『物語消費論』の大塚英志と、サブカルチャー批評について議論を交わしています。

    第三回は2007年で、今度は東が『ゲーム的リアリズムの誕生』(講談社現代新書)を刊行した後の対談です。そして2008年におこなわれた第四回は、秋葉原連続殺傷事件の直後の対談になっています。

    対談を通して、大塚は愚直なほどにおなじ問いかけを東に向けています。彼が問うているのは、「公」のことばをもう一度立ちあげなければならないという義務感であり、そうしたこと

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    2015年09月01日
  • 零 ~ゼロ~ 女の子だけがかかる呪い

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    ネタバレ

    ホラーゲームの零〜zero〜シリーズが映画化したもののノベライズ。
    原作ファンの立場から言わせてもらうと、あの『零』ではない。あとがきでも書かれてるけど。
    とはいえ、全く面白くないわけでもなく、閉鎖された空間から飛び立つ前の少女達が始めたおまじないが怪異をもたらすとか、騒ぎの発端があらゆる意味で特異な美少女だとか恩田さんの作品(特に小夜子とか理瀬シリーズ)が好みなら好きになれるかと思われる。

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    2015年08月29日
  • 愚民社会

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    読み手にもある程度の知識が必要。自分はまったく足りてないので、ところどころ分からない部分が多かった。

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    2015年07月29日
  • アンラッキーヤングメン 2巻

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    「アンラッキーヤングメン」は、角川書店のエセ(?)文芸誌「野生時代」に連載された作品で、作画は藤原カムイが担当している。藤原カムイは荒俣宏の「帝都大戦」や押井守の「犬狼伝説」、最近では矢作俊彦の「気分はもう戦争2」などを描きつつ「ドラゴンクエスト」シリーズで少年誌でも有名である。
    藤原カムイの画力は大友克洋の繊細な描写と鳥山明のクリエイティブなマンガ的ユーモアのそれぞれをバランスよく持ち合わせているように思う。
    「アンラッキーヤングメン」の主要な人物はすべて実在されたとする人物を投影する。連続射殺魔事件の永山則夫ことN、連合赤軍事件の永田洋子ことヨーコ、三島由紀夫こと作家M、そして「3億円事件

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    2015年07月25日
  • アンラッキーヤングメン 1巻

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    大塚英志と藤原カムイのおそらく初めての顔合わせではないでしょうか。角川の「野生時代」というエセ文芸誌に連載されてるんですが、ストーリーはなかなか秀逸で、60年代に起こった3億円事件などの実際の事件や時事ネタを通して、当時の若者(ヤングメン)のなんだかもどかしい日常が描かれます。

    これまで柳田国男や折口信夫のサーガをやってきましたので、この辺の話はお得意ですね。

    日本赤軍の永田洋子や三島由紀夫などの実在する人物を下敷きにしていますが、タイトルの元ネタは大江の「われらの時代」に出てくるジャズバンドの名前らしく、ここでも大江健三郎がネタとして使われています。

    この作品はこれまでの大塚作品の中で

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    2015年07月25日