大塚英志のレビュー一覧

  • 柳田国男 山人論集成

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    柳田国男は「山人」を、はじめ日本の先住民族の末裔と考えていたらしい。海をわたってきた倭人(大和民族?)が、先住民族を隅に追いやって、結果、先住民族が山に立てこもったということが、実際古代にあったと考えられないでもないが、冷静に考えて、彼らがほとんどそのまま江戸・明治付近まで、ずっと山に住み続けたというのは考えにくい。
    柳田国男もそう思ったのか、『山の人生』の頃にはこの考えを撤回したようだ。
    この本の編集者大塚英志氏の考えでは、もともとロマン主義的なパッションを秘めていた柳田が、結局そのような自己を抑制したということになる。
    ロマンというか、柳田国男がひどく文学者気質であることは間違いない。かれは田山花袋にネタを提供して小説を書かせていたそうで、花袋の短編が2つ、巻末に載せられている。
    柳田と南方熊楠との往復書簡も載っているが、全部ではないようだ。熊楠のバイタリティが強烈なので、このやりとりを読んでいると、熊楠のほうが存在感が圧倒的である。互いのスタンスを痛烈に批判し合った書簡はここでは省かれているようだ。

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    2013年08月26日
  • アンラッキーヤングメン 2巻

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    他人の同情を得るために犯罪に手を染める、という
    倒錯的な話を耳にすることがある
    たとえば、人はなぜ万引き行為に走るのか
    それを説明するために
    しばしば「さみしさを紛らわすため」という理由が語られる
    それはつまり
    「犯罪に手を染めてまで人の目をひかずにはいられない」
    「こんなさみしい私を誰かかまっておくれ」
    という
    パフォーマンスとしての犯罪というわけだ
    もちろん、そんなことで人の同情を買うのは難しい
    同情というのはようするに共感のことであるから
    反社会的行為で共感を得るにはヤンキー化…すなわち
    ファッション化するしかないものと思われる
    しかしそれはできないのだろう
    ファッション化とはすなわち社会化であり
    人間同士の足の引っ張り合いに身を投じるということでもあるからだ

    この物語の主人公はそこそこのイケメンであり
    また、アルバイトでバーテンを続けるほどの
    コミュニケーション能力を持っている
    いったいなぜそんな人が
    さみしさに耐えかねて
    なんの因果もない殺人に手を染める必要があったのか
    それを読み解くカギが、石川啄木ということなのだろう
    ようするに甘ったれなんですよ
    どうしようもなく他人を求めているくせに
    どうしようもなく他人におびえているわけだ
    だからこそ自らを殺人者として、人間としての崖っぷちから
    あるいは、メタフィジックな立場から社会を見下ろす必要があったんだ

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    2013年08月12日
  • アンラッキーヤングメン 2巻

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    永山則夫の連続射殺事件、連合赤軍、三億円事件、三島事件などのモデルになった人物、事件や当時の時代背景を事前に知っておけば内容も分かりやすくなるし読みやすいと思う

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    2013年04月02日
  • アンラッキーヤングメン 1巻

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    実際の事件、実際の人物をモデルにした人も出てくるフィクション、ノンフィクションが複雑に入り組んだ小説のようなマンガ。時代背景は暗い感じだがスラスラと読めた

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    2013年04月02日
  • 黒鷺死体宅配便 1巻

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    死体に関して様々な能力がある人が集まって、変死してる死体の願いを聞いてその場所に届けると殺した相手などへ死体が復習するストーリー。人間の心の闇に関するストーリーになってるので面白い。

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    2012年09月20日
  • とでんか 5巻

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    ステマ的なお話。
    まあ、検索エンジン自体が、そのために発達してきたようなとこどろは、あるのかな~。
    情報を提供する側の問題ではなくて、1番の問題は、僕たちが、簡単なことがあるともうそちらしか選ばなくなってしまうという部分にあるのかもしれません。

    うん、なんか壮大な話になってきた。
    なってきただけで、広がっていかないところが、Xファイルというか、大塚 英志の思うつぼなんですけれども。

    でも、昔は、壮大なお話を動かそうとしていたんだと思うんだけれどなぁ……。

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    2012年07月07日
  • とでんか 2巻

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    ネタバレ

    首相がびみょ~に似てて笑ってしまった。
    あの人がモデルということは南戸さんのコスプレはローゼンメイデン?

    ぐ~りぐりの人の詳細がすごく気になる。
    人面犬と同じ顔してるしどういうことなんだろうなぁ。

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    2012年04月18日
  • 黒鷺死体宅配便 14巻

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    話の進展はなし。
    ARタグの話は見事と思った。事業仕分けの話はサクッと議員が‥
    やはり普通に面白いです。

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    2012年04月05日
  • 愚民社会

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    震災後の極端な二項対立での反原発、がれき広域処理反対を冷ややかに見ていたけれど、それではいけないと感じた。自分も土人であると意識し、自力で思考する、どうすべきか考えるきっかけになると思う。

    著者の両氏とも立場の変遷を素直に話し、誤ったと認めているので、地に足のついた内容になっていると感じた。自論を守るためにまた論を展開されると、ますますついていけなくなるので、、、。
    また、それぞれの主張について、背景や詳細な説明、備考が豊富であるのがよい。難しいと感じた話でもなんとか読むことができた。

    大塚氏が「人は教育によっていかようにも変わることができる」といっている。子供には「空気に従うのではなく自分で考える」習慣を身につけるよう促す。できれば周りにも広げていきたい。その点で私自身は弱いところがあるので、自分も意識していく。

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    2012年04月01日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    対談集なので構造的な話題ではないが、示唆に富んでいた。
    対話だからこその、わかりやすさもあった。
    情報があふれて、動物化するというイメージがわかりやすい。
    また、創作が、他者の知識に依存するというはなし(昔からそうだろうけど)も、面白かった。
    物語が無価値化していく、しかし私はそこに抗いたい。

    ただ、世代間のラベル付けのような形式になっているところは、あまりに乱暴な気がして感情移入できなかった

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    2012年03月30日
  • 黒鷺死体宅配便 13巻

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    衝撃的な事実が出るもいつも内容に。裁判員制度の話は毛色が違って良かったかも。
    頭にウジ湧いてんのか!っというのはネタ先行かしら?

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    2012年03月29日
  • 愚民社会

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    「土人」としての日本人。田吾作。
    国益。
    民度。
    日米関係。
    巨大システムとその非常時における不能性。

    気づいたのは、この手の対談ものは原則一気に読むべきだということ。途中で他の本を読んだりもしていたが、それが理解を大きく妨げていたようだ。

    あとがきの最後の一文を引用しておく。

    “そうしていつかどこかでその群れが誰かを殺すことに比喩として、あるいは比喩としてでなく、あなたは加担することになるのである。”

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    2012年09月12日
  • 死舞能(1) 弱法師/泥眼

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    大塚さん原作という事で、慣れ親しんだキーワードが頻繁に出来てきます。
    (良くも悪くも。)

    私はそれが楽しいので気に入りましたが、逆に言えば目新しさはないです。

    絵が苦手なので4つ星で。

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    2012年03月19日
  • 愚民社会

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    震災後の日本に渦巻く『空気』

    常に日本に漂う『空気』

    そしてその『空気』に流され続ける日本人。

    自分で責任を取ることのできない国民が『空気』に流されるのだ。

    『震災後』『脱原発』『非日常』どれも皆『空気』なのだ。

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    2012年03月17日
  • 黒鷺死体宅配便 10巻

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    相変わらず良さげな話が多く読み応えがある。沼田の話は掘り下げとしては非常に面白い。
    今巻のウリは船虫。

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    2012年02月15日
  • とでんか 3巻

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    位置情報が、とられるのがいやだいやだといってる割には、主人公たち、便利に使ってるよな。

    そのあたり、話のクオリティーには、何の関係もないけれど…でも、「怖いよ」と「便利だよ」を両方出しちゃうと、「便利」な方に流れていってしまいますよねぇ。
    「怖いよ」の方は、あんまり強調されない感じ。

    最も、その強調されない感じが、実は1番こわかったりするのですが。

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    2011年11月05日
  • 黒鷺死体宅配便 8巻

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    幽霊部員が好きかな。特技ネタがやや足りないが時事ネタは顕在。新入部員のキャラクターはいそうだから困る。

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    2011年09月20日
  • 黒鷺死体宅配便 7巻

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    ES細胞、MS、犬神家と相変わらず題材が素敵。ストーリーも進行したし。
    槇野が天真爛漫すぎて可愛い。

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    2011年09月12日
  • 黒鷺死体宅配便 5巻

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    時事ネタ、社会など実在内容ネタが非常に面白い。死体と都市伝説はつきものですし。
    ところで泣き女は伏線?

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    2011年08月22日
  • 黒鷺死体宅配便 4巻

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    人間に寄生したらヤバいと評判のロイコクロリディウムの話が好き。
    一話完結なので収束が微妙なのもありますが、基本的には面白い。
    法医学メリケン増えたのでさらに幅が広がったな。

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    2011年08月11日