樋口毅宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
連載で追いかけていたので書籍でもう一度最初から読むとまるで自分が主人公トリコになったように物語を体験することになった。
サンプリングとオマージュ、剽窃ではなく先人のアイデアや創作に自らのフィルターと愛情なんかをブレンドすること。守破離の法則に限りなく近いが樋口さんは完全なファン気質だからこそそれをやりきる。
オリジナルなき世界に、すべてのものがn次創作になってシミュラークルになっていく中で、それを熱意とか愛情とか尊敬をもってやりきるとそれが新しいオリジナルになるということを示している小説だと思う。
続編に期待するならば、コートニー・ラブが主人公だとすると生き延びた彼女とビリー・コーガンとマリ -
Posted by ブクログ
やっぱり、樋口さんの本はぶっ飛んでますねぇ~
もう大好きです。
題名も題名なんで中盤までは官能小説です…もちろんマニア向けです。
まぁその程度の作品であれば過去にもいろいろ似たようなモノがありました。
でもこの物語は違います。
欲望の虜となって事故に巻き込まれてからの展開が素晴らしいんです。
人を愛する事、その形、成り立ち…千差万別で正解も不正解もないそんな曖昧な
感情。倫理的理性的である必要なんて無意味であり、肉体と精神の快感 を貪っ
て貪って貪って、身体的な機能が与える悦楽の大海で、漂泊する精神の大解放が
もたらす愉悦の極限…を謳歌する一人の女とその亭主の物語。
そんな二人がある事件に -
Posted by ブクログ
NEWSの加藤シゲアキの本を読んで、沢山読書と映画を見た加藤くんがこの本を面白い!と言っていたのと関ジャニ∞の横山裕もこの本を面白い!と言っていて、調べてみたら聞いたこともない人の本で読んでみたら処女作なのね。そりゃ知らないわ。
エログロバイオレンス!というからわくわくして読んでたら大したことないじゃーんと思ってたら中盤辺りからドラッグ絡んだりえろ描写出てきて若干気持ち悪くなった。気持ち悪くなったのは胃腸炎のせいだけど!夢にまで閣鉄心が出てきてうなされた。。。
でも、ギャグでしょ!ってことが散りばめられてたりオザケンの件とか面白くてさくさく読めた。
それと、とにかく中国怖い。
ラスト結構あっけ -
Posted by ブクログ
『いつだって流れる血は美しい。それが悪人のものなら、尚更のことだ。』
「車椅子だからといって足が不自由だとは限らない。車椅子を見て人々は思う。『お気の毒に…』。しかし本当にお気の毒なのは、見たものをそのまま信じ込む、頭の悪い奴のほうだ」
『思春期の女の子はこの世で最悪の生き物です。グループ内では常に嫉妬と競争が渦巻いていて、それを作り笑いで装っています。』
「私は生きることが尊いとは思わない。人命は地球より重いと、胸を張る人たちにはわからないだろう。血で血を洗う戦争を経験した私にはそんなお題目など、現代という束の間の平和でしか通用しないことを知っている。」
「よく死ぬとはよく生きること -
Posted by ブクログ
全くひどい! 虫けらのように人が殺されていく。良心の呵責という言葉はこの小説には存在しない。正義もない。雑司ヶ谷の利権を巡るギャングの抗争だ。それにカルト教団と中国マフィアがちょい絡む。戦争のクライマックスは雑司ヶ谷霊園での銃撃戦。 雑司ヶ谷ってそんな魔窟だったか?完全に遊んで書いているな、この著者は。 タランティーノを彷彿とさせると解説にあるが、映像になってない分、こっちの暴力シーンの描写のほうがむごい。「イングロリアル・バスターズ」も暴力シーンは痛かったけれど、この小説は映像化を念頭に置いていない分さらに痛い。女性はたぶん受け付けない世界。
しかしタランティーノ映画が好きな人、あとは -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
ルックバックインアンガー
樋口毅宏
久々に樋口先生の作品。相変わらずぶっ飛んでて面白かった。エロ雑誌の出版社に巣食う奇特な人達…どうすればそこまで精神を病んでしまうのか?サイコパスって結構なキツい状況を背負って陥いる病的な性質って感じだけどそれすら生易しい印象を受けた。こんな人たちを僕は幸か不幸か見たことない…wちょっと「おかしな感じ」「おかしな気配」を感知したら普通に逃げるよね。怖いもの見たさで近寄ったり触ったりなんか絶対しない。嫌な人や苦手な人はいっぱいいた。そんな人と一緒に仕事もしてきたけど本作に出て来るような人は知らないなぁ〜w
知らなくて良かったとも思うわwちょっと読み物として触れる