樋口毅宏のレビュー一覧

  • 雑司ヶ谷R.I.P.(新潮文庫)

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    続編もエキサイティングな内容になっている。

    過去と現在を同時並行的に描いているが、
    最終的には物語の結末に収斂されてゆくので、
    読み進めるにつれ、脳内がスッキリしてゆく。

    それにしても、タイトルで損をしていると思う。
    いざ読めばハマることは間違いないが・・・

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    2016年12月08日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    クエンティン・タランティーノの映画を観るかのごとく、
    物語の展開があまりに破天荒だが、それがまた面白い。

    いつ映像化されるのか、とても気になるところだが、
    いったい誰がメガホンを取れるというのだろうか。

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    2016年12月01日
  • ドルフィン・ソングを救え!

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    最高!ぱっと見ヤングアダルトなのかなと思ったけど、私の世代(もうちょい上でも)じゃないとつまらない、何がなんだか分からないと思う。私も全部のエピソードが拾えた訳ではないけど、随所に散りばめられたフリッパーズギターの曲名がもう〜(o^^o)、YouTubeで聴きながら最後は読みました。表紙は岡崎京子のリバースエッジから(有名なのは知ってるけど読んだことはないです、これは、世代です!まだ30代!)。ぜひ、昔オリーブ少女だったアラフォーの皆さんに!

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    2016年02月29日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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     アングラ小説風でもあり、奇妙な小説だった。が、随所にあるマニアックな設定、描写におおっとうなりつつ進められ、その点で特に面白かった(かなり強引な展開ではあるがストーリーもある)。最後のページでのネタ元紹介中、半分強がわかってしまった・・・解説を読んでまたまたマニア根性を自覚させられたり、と予想以上に楽しめた。当初、なぜ本書を読もうと思ったのかも不思議なくらいだったが、この味を知りたかったのかもしれん、と読後強く思うところ。

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    2015年11月12日
  • 雑司ヶ谷R.I.P.(新潮文庫)

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    亡くなった泰の過去と、泰の継承者争いを描く現在が交互に語られていく。特に泰の過去パートが面白い。
    色々な作品にインスパイアされていて、思わずにやけてしまう場面も。話の展開や表現の粗さはあるかもしれないが、すっかり心を奪われてしまった。いい小説とは言えないが、すごく好きな小説だ。

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    2015年11月06日
  • ドルフィン・ソングを救え!

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    もう少し長く続いても良かった、終わらないでほしい物語。仕掛けられた企みと嘘と引用句が最高な渋谷系小説。高校生でこれ読んでたら、人生狂ったかも。

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    2015年11月01日
  • ドルフィン・ソングを救え!

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    連載で追いかけていたので書籍でもう一度最初から読むとまるで自分が主人公トリコになったように物語を体験することになった。
    サンプリングとオマージュ、剽窃ではなく先人のアイデアや創作に自らのフィルターと愛情なんかをブレンドすること。守破離の法則に限りなく近いが樋口さんは完全なファン気質だからこそそれをやりきる。
    オリジナルなき世界に、すべてのものがn次創作になってシミュラークルになっていく中で、それを熱意とか愛情とか尊敬をもってやりきるとそれが新しいオリジナルになるということを示している小説だと思う。

    続編に期待するならば、コートニー・ラブが主人公だとすると生き延びた彼女とビリー・コーガンとマリリン・マンソンのあのスリーショットについて言及してもらいたいですが。

    これでデビュー作『さらば雑司ヶ谷』で小沢健二の歌詞を使ったことにより注目された樋口さんの(そのことは文庫版の水道橋博士さんの解説に詳しいのでそちらを)第一期が終わったのかもしれない。
    左のカーブを曲がって光る海という第二期の始まり。

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    2015年10月24日
  • 日本のセックス

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    やっぱり、樋口さんの本はぶっ飛んでますねぇ~
    もう大好きです。
    題名も題名なんで中盤までは官能小説です…もちろんマニア向けです。
    まぁその程度の作品であれば過去にもいろいろ似たようなモノがありました。
    でもこの物語は違います。
    欲望の虜となって事故に巻き込まれてからの展開が素晴らしいんです。

    人を愛する事、その形、成り立ち…千差万別で正解も不正解もないそんな曖昧な
    感情。倫理的理性的である必要なんて無意味であり、肉体と精神の快感 を貪っ
    て貪って貪って、身体的な機能が与える悦楽の大海で、漂泊する精神の大解放が
    もたらす愉悦の極限…を謳歌する一人の女とその亭主の物語。

    そんな二人がある事件に当事者として巻き込まれてゆくことで物語は急展開を迎える。

    性に開放的である…という事、秘め事を開けっぴろげにすることはこの国では禁忌の一つで
    あろう。本音では誰しもが羨み、己もそうでありたいと願っていることでもある。
    しかし恥の文化と云われるこの島の中では、出る杭となった者を容易く見逃したりしないし、
    許す筈もない。妬んで嫉んで貶めようとする。

    裁判の件、世間に嬲られ、刑事、政治家、後輩など下衆どもが陥れようと
    身悶えしながら迫り来る中を憤りと恐怖に駆られながらも己の知力を最大動員して戦い続けた
    主人公 容子の辛辣な世間評や反論には、社会や人間の歪みを切る男らしさとも言える
    真っ当さがあった。読んでいて共に怒り、共に世間の怖さを垣間見たような気がした。

    想う人を愛する方法を考えさせられた。
    愛する相手にとって最大の支援者となり、無私の気持ちで向き合うこと…
    純粋にその人を思うこと…とても難しい。

    本作の中で容子が佐藤を回想する場面がいくつか出てくるが、自分の言いたいことをベラベラと話す佐藤に対する容子のすこしポワンとしたような優しくてあったかい心情がとても好きでした。
    出来るだけ早いうちにもう一回読んで、「容子」にまた会いたい気持ちになっています。
    それだけいい女が出てくるいい本でした。

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    2015年03月17日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    グルーヴ感を保ったまま終わりまで突き抜けたストーリー。サブカルチャーの知識を織り交ぜて作中世界を構築しているので、読者に近い現実として享受することが出来る、その楽しさが新鮮だった。内容は多少荒々しさがあるがそれもまた魅力で、その熱量、そのままの勢いで次作を読み進めたい。

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    2014年12月14日
  • 日本のセックス

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    エログロと特に90年代特化のサブカルチャーてんこ盛りという意味のわからない融合を見せる素晴らしい本。筆者、コアマガジンのエロ投稿マニア雑誌上がりらしく、エログロ描写の説得力が半端じゃない上にサブカルっぷりもつぼ。『さらば雑司ヶ谷』の時より洗練されていて非常に面白かった。

    それにしても変態っているのね、ホントに。NTRというかカウンダリズムの快楽は欠片も理解できないなあ。。。

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    2014年05月18日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    雑司ヶ谷ってこわいね、ってか中国こわいね、樋口さん振り切ってるね、映画好きだとなお楽しい本だよね、はちゃめちゃハードボイルドだよね、こんなこと日本という国で起きてることとかあんのかな?おばばは生命力といい性欲といい尋常じゃないよ、ちょっと「おえっ」ってなるえげつない表現とかあるよね、オザケンのくだりとかめちゃめちゃ世代だからツボ。

    カラオケ行ってオザケン歌いたいよ。

    今をときめく人気俳優Tちゃんにおすすめされて読んだ本、だからもしもこれが映像化されるなら彼に出て欲しいと強く思う、Tちゃんご紹介ありがっと。

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    2014年02月08日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    NEWSの加藤シゲアキの本を読んで、沢山読書と映画を見た加藤くんがこの本を面白い!と言っていたのと関ジャニ∞の横山裕もこの本を面白い!と言っていて、調べてみたら聞いたこともない人の本で読んでみたら処女作なのね。そりゃ知らないわ。
    エログロバイオレンス!というからわくわくして読んでたら大したことないじゃーんと思ってたら中盤辺りからドラッグ絡んだりえろ描写出てきて若干気持ち悪くなった。気持ち悪くなったのは胃腸炎のせいだけど!夢にまで閣鉄心が出てきてうなされた。。。
    でも、ギャグでしょ!ってことが散りばめられてたりオザケンの件とか面白くてさくさく読めた。
    それと、とにかく中国怖い。
    ラスト結構あっけないんだけど、その呆気無さがライトでさっくりしててよかった。
    面白かったから続編も是非読んでみようと思う。

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    2013年12月10日
  • 雑司ヶ谷R.I.P.(新潮文庫)

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    とにかく面白かった。
    こんなに夢中になって読んだ本は久しぶりだ。
    エログロナンセンスなところもあるが、登場人物の人間模様に惹き付けられる。
    知り合いに勧めるかと言ったら昔からの知り合いで、かつこの本好きそうと思った人には勧めるかもしれないが、そうじゃない人には気軽におすすめできる本ではない。まあつまりは一般的にはおすすめできない本だと私は思った。
    しかし、大げさかもしれないが、私にとってこの本は勇気をもらった大事な本となった。

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    2013年09月06日
  • 雑司ヶ谷R.I.P.(新潮文庫)

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    悲劇とコントは表裏一体。
    不条理さに豪快さを掛け合わして勢いで突き進む感じ、地獄への道は善意で舗装されているらしいがこの世界がもはや地獄ならば太郎の世界は過剰な愛≒混沌で舗装されている。

    樋口毅宏の愛≒混沌でも喰らえ!な『雑司ヶ谷R.I.P』という小説。
    樋口作品で一番笑えると思うのだが。
    やっぱりシリーズ化で続き読みたいけどどうだろう。
    最後まで読み終わると理不尽さや過剰さにこの混沌さは松尾スズキ著『宗教が往く』が浮かんでしまう。

    コントの散乱銃で撃ち続けられる混沌が近しい。

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    2013年07月30日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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     全くひどい! 虫けらのように人が殺されていく。良心の呵責という言葉はこの小説には存在しない。正義もない。雑司ヶ谷の利権を巡るギャングの抗争だ。それにカルト教団と中国マフィアがちょい絡む。戦争のクライマックスは雑司ヶ谷霊園での銃撃戦。 雑司ヶ谷ってそんな魔窟だったか?完全に遊んで書いているな、この著者は。  タランティーノを彷彿とさせると解説にあるが、映像になってない分、こっちの暴力シーンの描写のほうがむごい。「イングロリアル・バスターズ」も暴力シーンは痛かったけれど、この小説は映像化を念頭に置いていない分さらに痛い。女性はたぶん受け付けない世界。
     しかしタランティーノ映画が好きな人、あとは北野武の「アウトレイジ」が面白かったと思う人には、これはド真ん中の小説だ。 本当に面白い。読んだ方がいい。すごいお薦め。いや、すっごいお薦め。よくもまあこんな世界を構築したと喝采をおくりたい。
     ただし男性はこの本を読んでも、間違っても「面白かったよ〜」なんて感想を女性に伝えない方がいい。絶対に性格を疑われる。それがもとで破局しても責任は取れない。

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    2017年08月15日
  • 日本のセックス

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    81点。
    主人公の女性の、わざとボーっと生きている感じ、わざと流されている感じ、その結果に対して、どこか人ごとである感じ、の描き方がすばらしくうまい。

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    2013年01月16日
  • 日本のセックス

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    強烈な読後感。

    濃厚な性愛描写から、法廷でのドラマを通して、男女関係を描く。暴力描写もさることながら、セックスシーンが濃厚。

    これを作品として成立させただけでも作者の筆力がわかるというもの。万人受けする傑作とは言えないかもしれないが、忘れられない読書になることは保証します。

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    2012年12月24日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    一気読み。

    頭の中をシェイクして、絞りつくしたような作品。
    破綻しているように見えて、最後まで綱渡りのようなバランスで走りきる。

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    2012年10月16日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    古本コーナーで、この作家読んでみたいなあと思い手に取り適当にページを開いたら、ウイグルという文字が目に入り、試しに読んでみるか、と。
    鬼子母神、雑司ヶ谷あたりはなんともいえない雰囲気、1990年ごろとてもよかった、そして割と最近も感じるなにか。
    なかなかにエンターテイメント。
    スピード感、人間関係、いかにもありそうな目には見えな異世界が東京と上海北京とひろがる。映画見てるみたい。うめ吉だとー?いろいろ突っ込みたくなる場面あり、読み飛ばしてスピードにのって楽しく読める、エンタメ小説でこんなのかあ。
    さっと読める難しい本の合間にグッド!人物描写があり得ない感じだけど面白い。

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    2026年07月17日
  • 無法の世界 Dear Mom, Fuck You

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    ★濁流に身を任せ★「民宿雪国」(内容はほとんど覚えていないが)を読んだときのような混乱とキッチュさと勢いを改めて感じた。だから何なのかは別として、構成力が優れているだけにほかでは感じられない洗濯機の中にいるような心地良さがある。エログロには好みが分かれるだろうし、特に必要なさそうな登場人物が散見するのも少し気になった。

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    2025年09月27日