樋口毅宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さらば雑司ヶ谷に続いて二冊目の樋口作品。
前作よりも過激&畳み掛けるような展開に悪酔いしながらも、通常の小説の3倍くらいの早さで読ませる力量に感服。
まんまエロ小説な1部。バイオレンス要素が入り、作品に不穏な空気を醸し出す2部、予測不可能の急展開に突入する3部…と目まぐるしく二転三転する物語に圧倒される。
タイトルも作品に込められたテーマを浮き彫りにしていて良い。
「セックス」を通して浮き彫りになる日本人感を上手く描き出していると思う。
狙い過ぎなキャラの脇役も、ぶっ飛んだ(しかし、地に足の着いたストーリーテリング力)世界観では「アリ」に感じさせる。読んでて楽しくなる本。
ただどうにも -
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
・率直に言うと、こういう人いるな、けど、とりたてて珍しくない、と思った。
・身に覚えがある、実際の職場で会った上司。確実にこういう人はいる。が、読んでみてそれ以上でもそれ以下でも無い、と感じでしまった。著者の実際受けた「酷い目」の具体例の記述が少ないから?(思い出したくも無いだろうけど)
・なので、どこの職場にいる厄介な人以上の印象がなかった。もしかしたらそれが狙いかもしれないけれど。(更にもしかしたら、そういう自分の方がおかしいという可能性も)
・とは言え、アングラ出版社のやりたい放題の時代の記述は、全然褒められた物ではないとはいえ、やはり面白かった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ樋口氏の作品はこれで三作品目。
これまで読んできたところですと、彼の特徴といえば、どぎつ目なエログロといったところ。
「日本のセックス」ではスワッピング狂の旦那に嫌々連れていかれるうちに欲情してくるその妻の心情を描いていました。性描写がどぎつ目。
「民宿雪国」ではその民宿のおやじの実相を複数の取り巻きの視点から描写し、善人の顔から残酷な人殺しまで、ピンキリの描き方といった様子。殺人がどぎつ目。
・・・
そして今回のさらば雑司ヶ谷。
今回も性描写も暴力もどぎつ目だったかもしれません。ただし今回は男と男の方。
というより、まあ設定がぶっ飛んでいてですね・・・。生まれも育ちも雑司ヶ谷。そこ -
Posted by ブクログ
男の9割が欲しがるとかw
ってな事で、樋口毅宏の『おっぱいがほしい!』
タモリ論でご存知の樋口毅宏さんが、東大卒の弁護士でタレントの三輪記子さんとの間に産まれた子供の子育て奮闘記と、妻への愛情溢れる憎悪と憎しみと殺意いっぱいの夫婦愛のお話。
まあ、奥様がクレイジーでビッチ過ぎて
東大卒じゃけど一般常識を持ち合わせてない強者。
まあ、楽しい内容でこれから子育てされる方は参考に、子育て終わった方はあの頃の子供の可愛さが蘇るはず
タイトルのおっぱいがほしいの意味はおっぱいを舐めたり揉んだりって欲求じゃなくて、我が子に自ら母乳を飲ませたい願望が強過ぎる愛情です。
2019年47冊目