樋口毅宏のレビュー一覧

  • 日本のセックス

    Posted by ブクログ

    さらば雑司ヶ谷に続いて二冊目の樋口作品。
    前作よりも過激&畳み掛けるような展開に悪酔いしながらも、通常の小説の3倍くらいの早さで読ませる力量に感服。

    まんまエロ小説な1部。バイオレンス要素が入り、作品に不穏な空気を醸し出す2部、予測不可能の急展開に突入する3部…と目まぐるしく二転三転する物語に圧倒される。

    タイトルも作品に込められたテーマを浮き彫りにしていて良い。
    「セックス」を通して浮き彫りになる日本人感を上手く描き出していると思う。

    狙い過ぎなキャラの脇役も、ぶっ飛んだ(しかし、地に足の着いたストーリーテリング力)世界観では「アリ」に感じさせる。読んでて楽しくなる本。

    ただどうにも

    0
    2012年12月15日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    あちこちで「ニヤリ」とする表現があったがタメと言うことだし当然ちゃ当然なのか。
    世界肯定とか運命決定論とか最近考えるけど、考えない方が楽しいかな。
    あぁ俺が好きなのはロックじゃなくてポップだと再認識したことも付け加えておきます。
    さてオザケン聴くか。

    0
    2012年12月04日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    予備知識なく読み始めたが一気に読み終えてしまった。この著者の他の本も読んでみようと思う。解説が町山智弘、水道橋博士っていうのがよいです。

    0
    2012年11月26日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「小説界のタランティーノ」という帯に惹かれた。中身はめちゃくちゃ。日本の古い作家・西村寿行の世界にちかいと思った。ストーリーをあまり吟味していないけど、世界が凄く、テンポが速くておもしろく読めた。よい本だった。

    0
    2012年09月21日
  • 民宿雪国

    Posted by ブクログ

    「さらば雑司ヶ谷」で作者を知った。
    特別に面白かった訳ではないが、何とも言えない味わいの物語であった。
    本作品も特別に面白いという訳ではないが、何とも言えない味わいがある。この作者にしか書けない世界というか、独特の雰囲気がある。

    架空の世界ながら、実際にありそうな実在感のあるフィクションというべき世界。

    猥褻だったり、グロい部分もあるが、ラストは愛と孤独の物語になる。訳分からんと言えば、そうなのだが、悪くない。

    星は4つは付かないし、勿論3つなのだが、3.6くらいはある。

    0
    2025年10月26日
  • 民宿雪国

    Posted by ブクログ

     表紙のイラストとタイトル、最初の数ページで落ち着いた感じでストーリーが進んでいくのかな、と思わせておいて急にバイオレンスな展開がブッ込まれてきます。
     話の大枠としてはミステリーに分類されるかと思いますが、他にも色々なテーマを内包していて、読むのに少々エネルギーが必要でした。

    0
    2025年09月21日
  • 凡夫 寺島知裕。 「BUBKA」を作った男

    Posted by ブクログ

    ・率直に言うと、こういう人いるな、けど、とりたてて珍しくない、と思った。
    ・身に覚えがある、実際の職場で会った上司。確実にこういう人はいる。が、読んでみてそれ以上でもそれ以下でも無い、と感じでしまった。著者の実際受けた「酷い目」の具体例の記述が少ないから?(思い出したくも無いだろうけど)
    ・なので、どこの職場にいる厄介な人以上の印象がなかった。もしかしたらそれが狙いかもしれないけれど。(更にもしかしたら、そういう自分の方がおかしいという可能性も)
    ・とは言え、アングラ出版社のやりたい放題の時代の記述は、全然褒められた物ではないとはいえ、やはり面白かった。

    0
    2025年09月07日
  • ルック・バック・イン・アンガー

    Posted by ブクログ

    実在する出版社での経験をもとにしたフィクションのようですが、内容はエロ・グロ・過激です。すごい時代だったな…

    0
    2024年10月06日
  • 無法の世界 Dear Mom, Fuck You

    Posted by ブクログ

    樋口毅宏さん全開の物語だった。万人に勧めづらい。けど、読んじゃうんだよね。
    ここまでエログロ暴力と政治社会批判が突き抜けてると、逆にすがすがしい。
    最後の葉子のクーデター理由は好き。

    0
    2024年06月04日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    樋口氏の作品はこれで三作品目。
    これまで読んできたところですと、彼の特徴といえば、どぎつ目なエログロといったところ。

    「日本のセックス」ではスワッピング狂の旦那に嫌々連れていかれるうちに欲情してくるその妻の心情を描いていました。性描写がどぎつ目。

    「民宿雪国」ではその民宿のおやじの実相を複数の取り巻きの視点から描写し、善人の顔から残酷な人殺しまで、ピンキリの描き方といった様子。殺人がどぎつ目。

    ・・・
    そして今回のさらば雑司ヶ谷。

    今回も性描写も暴力もどぎつ目だったかもしれません。ただし今回は男と男の方。

    というより、まあ設定がぶっ飛んでいてですね・・・。生まれも育ちも雑司ヶ谷。そこ

    0
    2024年04月06日
  • 民宿雪国

    Posted by ブクログ

    町山智浩氏との対談は、「さらば雑司ヶ谷」のあとがきからも不思議はなかったが、梁石日氏との対談は予想外。

    そういう読み方もできたのかと作品の深さを感じる。

    他のエンタメに繋がる好奇心が湧き立てられる。

    0
    2024年03月31日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ジェットコースターバイオレンス。小説だけでも面白いが、これをもっと楽しめるエンタメ教養があったらなぁと思う。

    0
    2024年03月31日
  • おっぱいがほしい!―男の子育て日記―

    Posted by ブクログ

    男の9割が欲しがるとかw

    ってな事で、樋口毅宏の『おっぱいがほしい!』

    タモリ論でご存知の樋口毅宏さんが、東大卒の弁護士でタレントの三輪記子さんとの間に産まれた子供の子育て奮闘記と、妻への愛情溢れる憎悪と憎しみと殺意いっぱいの夫婦愛のお話。

    まあ、奥様がクレイジーでビッチ過ぎて

    東大卒じゃけど一般常識を持ち合わせてない強者。

    まあ、楽しい内容でこれから子育てされる方は参考に、子育て終わった方はあの頃の子供の可愛さが蘇るはず

    タイトルのおっぱいがほしいの意味はおっぱいを舐めたり揉んだりって欲求じゃなくて、我が子に自ら母乳を飲ませたい願望が強過ぎる愛情です。

    2019年47冊目

    0
    2024年01月22日
  • タモリ論

    Posted by ブクログ

    樋口毅宏 『タモリ論』

    タモリロス症候群から。

    タモリさんの偉業とその人柄、もう神の域じゃと思います。

    よるタモリをまだ見ていないタモラーですがw

    2014年読破

    0
    2024年01月20日
  • 民宿雪国

    Posted by ブクログ

    国民的画家について書かれた物語
    帯の言葉に期待していましたが
    そういう時って大抵・・・
    でもおもしろかったです
    画家は民宿を営んでいるが謎に包まれた人で
    どんな人なのかそれが明らかになるわけだけど
    まぁなんか想像を超えていた感はあるんですが
    帯の言葉が激しすぎたせいか期待以上ではなかったです

    0
    2024年01月04日
  • タモリ論

    Posted by ブクログ

    イマイチかな。タモリ本人の生い立ちや考察よりも、『いいとも』や、たけし、さんまといった周辺のことへの記述が多い。とはいえタモリ本人の記述もあるのでそれはそれで楽しめた。

    0
    2023年03月18日
  • 東京パパ友ラブストーリー

    Posted by ブクログ

    ゲイの恋愛話はたまに聞くけれど結婚していて子供もいるパパ友どうしの恋バナは新鮮でした。

    30歳の若さでファンドマネージメント会社のCEOである有馬豪。

    娘が通う保育園で、おっさん建築家、52歳の鐘山明人と出会い飲みに行ったその晩、明人に唇を奪われてしまいそこから恋愛はスタートする。

    タレント議員の妻の為に建築家としての仕事をセーブして育児と家事をこなす明人が感じる不公平感と悶々とした思いは共感出来る。

    また豪の妻、まなみの計算高く利己主義な存在は不愉快だ。

    ドタバタ感はあるが豪と明人の純な気持ちにはちょっとやられた。

    0
    2023年02月13日
  • 民宿雪国

    Posted by ブクログ

    スルスルと読めてしまった。読みやすい文体。この先どうなっていくのかという怖いもの見たさのような感覚。

    0
    2023年01月28日
  • タモリ論

    Posted by ブクログ

    「お笑い」の地位向上を果たしたビッグ3、ビートたけし・明石家さんまとの対比/ユーモア作家はペシミスト、芸人も/師匠を持たない。生みの親は赤塚不二夫。師匠がいれば党派ができ政治が生じる/「笑っていいとも」は見終わって何も残さないという、歌舞伎と同種のエンタテインメント。彼が勝てなかったのは、地上波の凋落/即時性、素人参加、ヤラセと看破されない下準備/対称的に、政治を揶揄する爆笑問題/ブラタモリは、司馬遼太郎『街道をゆく』以上に「国民コンセンサス」の基礎となりうる。日本列島の先史時代地質学的背景、に国民性の鍵

    0
    2023年01月04日
  • 民宿雪国

    Posted by ブクログ

    帯に惹かれて購入!

    奇妙な構成
    戸惑いを覚えるストーリー
    不安を感じながらも
    読む事を止められない

    正に帯に書いてるとおりの一気読み!

    何が正しくて何が嘘なのか?
    読み手は次々に裏切られる事必至!


    国民的画家、遅れてきた鬼才!?
    丹生雄武郎が亡くなった97歳!
    彼は画家でありながら寂れた民宿【雪国】の主人!?

    その生涯は謎に包まれている・・・

    本書はその彼の過去を探っていく物語。


    懐かしき昭和の出来事と時代を思い出させてくれます!

    もう少し長くても良かったかなぁと思います。

    0
    2022年03月05日