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平凡な男が思いついたある復讐とは――。 大手文具メーカー「あねちけ」に勤める平凡なサラリーマン・富岡兼吾。彼は普段から自分に厳しい上司の下永に不満を持っていた。 ある日、酒に酔った下永を家まで送ることになった兼吾は、下永の妻・秀子と出会う。そのとき、兼吾の心にある復讐の企みが芽生えたのだった――。 過激で大胆かつ繊細な性描写と心理描写が導く衝撃の結末。 単行本発売時、「樋口毅宏の最高傑作」と評された長編小説が待望の文庫化!
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Posted by ブクログ
この本を読んだ後、少なくとも30冊は読んでるにも関わらず、内容を忘れられない。と言う事は僕にとって途轍もない本だったのかも知れない。でも、二度と読まない本。数年に一度はこんな本に出くわす。
黒澤明 驟雨しゅうう 作家の白石一文と同じ職場で働いていた編集者 鼎談ていだん 佐藤優まさる 大学は同志社で神学を学び 才能に見切りをつけることができず、その後も野球に固執していたら、俳優・仲村トオルは誕生しなかった。 槇原敬之とスマップが一緒になって歌っているのを見て、兼吾は柄にもなく泣きそうにな...続きを読むった。 競争があったから今の自分がいる。槇原敬之はそう叫びたかったはずだ。 踵を返して 心は綯交ぜだった 近親憎悪 未曾有の災禍さいか 自分は人と違うってアピールしたいんですか? 骨董品のような音楽 ウィーザーの赤裸々で自意識過剰の歌詞 ピンカートン ハーバード大学に復学 歌川広重のえをジャケットにした 思わぬところ闖ちん入者 不躾に サブカル野郎 シンジケートローンを組んで V字回復 自棄酒の果てに 露骨なパワハラ 糾弾 茗荷谷にある下永の邸宅は、成功者のそれだった。 背を伸ばした乙女椿 薄桃色の蕾 傍らには石楠花と黒文字が植わっていた 豪奢な 瀟洒なスタンドライト 東郷青児 数多の女性と浮き名を流しては 行きずりの女の腹上死 男子の本懐 リア充クソ野郎 「いまどきそんな奴いるのか」と、失笑を誘うほどの保守本流。権威主義にありがちな、借り物の価値観。秩父宮ちちぶのみやラグビー場 新潟県湯沢町では80㎝の積雪を記録し 心ゆくまで微睡んでいたい 早稲田の勝利を前祝いして 早明戦 辛辣な野次 図星とはいえ腸が煮えくり返った 臙脂と黒の縞のユニフォームがグラウンドを席捲した アルコールと集団心理による勢いに加え 追従 反撃の狼煙が上がった 快哉を叫び 失点のショックは嘲笑に転化された 同じ穴の狢 りんしょく吝嗇家にはお誂え向きの店だ 居丈高な物言い 雁首を揃えて相槌を打つ そうごう相好を崩す 吹聴する 学び舎や すべからく=当然 怪訝な顔では首を捻った 彼の中の暗黒が育まれた ごうほうらいらく豪放磊落な笑い声が耳朶に張り付いている 駅前のサンマルクカフェ 自分の英雄的行動を反芻していた 勝手口から 越南珈琲 底の方に練乳 一盗二婢三妓四妾五妻 (いっとうにひさんぎししょうごさい) とは昔から言うが、それが上司の妻だったら最高だ。 ソーハラ 憤慨した口ぶりとは対照的な、向日葵のような笑顔で返していた。 落ち着いた、ナチュラル系の大人の女性のコーディネートだった。 しゃくやく芍薬にも棘がある 友情ドラマの定番を嫌い 金融資産ゼロ世帯 沈思黙考 露見 慮って 最後通牒 そじょう俎上に載せるのが手っ取り早い 初心うぶ 生娘きむすめ ボキャブラリーが貧しい 良い言い回し 春遠からじ しゅこう首肯 かんしょく閑職 渋谷の神泉 水茎の跡も麗しく メールが当たり前の当世とうせい 本書の白眉しろまゆ 逢瀬を重ね ぎょくおん玉音放送 かけはし梯久美子の稀有な筆力 嗚咽を漏らして 敬愛する劇作家のつかこうへいの言葉を借りれば 「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くで見れば喜劇である」 チャップリン 冷徹な視線 典型的なタナトフォビア(死恐怖症) 重篤な病名を挙げては おおしい男々しい 色香を感じた 蛞蝓のように おくび噯にも出さず めく捲ろうとする 血が滾った 行為の前に慄くおののく 隆々と怒張する肉棒 ちもう恥毛 辛抱堪らず花芯の部分へと 嬌声 さや莢から顔を覗かせる いんしん陰唇 蕩けて つぶら円らな肛門 器官全体で すずくち鈴口 兎に角優しさと愛情が求められる 疎かにはしなかった あまりの愉楽に 親兄弟や親友さえ知らない「素顔」を自分だけが知っている。 これに勝る悦びがあるだろうか 男が生まれてきた理由を、実現させていた。 吸い付いてくる秘唇 恍惚とした顔を見ればわかる それは思春期の初恋を凌駕する 背徳感は最上の潤滑油に変わった 忌まわしい上司への復讐と、ひとりの中年女の救済を同時に行っているのだ! 煩わしいことこの上ない 妖艶な表情 臨界点 雄叫び 私怨の粘液をありったけ注ぎ込んだ 妖美もどこかに消えて 心地良い気怠さと大きな気怠さの極致 熱から醒めた戸惑い 田園都市線 賢者モード 知る由もなかった 杉や檜 深閑しんかん 当座を凌いで 瀬良はグレンフィディックの12年モノをストレートで呷ると、事も無げに答えた。 愚痴を零している内が花だな 反逆のヒーロー 躑躅つつじ 花や木々の名前にも詳しい まんじりともせずに 発情にも似た興奮 世に言う山ガール 邪念がどこかに消えていく 山に崇高なものを感じ 山岳信仰 やまびこ茶屋で名物のとろろ蕎麦を食べる 憚らない高声 天狗が祀られた薬王院 京王線高尾山口 下卑 花園 またぬの股布 凌辱心を煽る 肉壁の感触を味わう 妖花 陰嚢いんのう フランス人の言うところの「小さな死」を迎えた 松陰神社 染井吉野が満開で 八重桜は遅れて五分咲き 艶やか にれいにはくしゅいちれい二礼二拍手一礼 やおよろず八百万の神 great3の「綱渡り」 安政の大獄 真情を披瀝 悪怯れる風はなかった 井伊直弼なおすけ 錦の御旗に カトケン世代 盤石最強のキャラクターを揃えた 三軒茶屋 瀟洒なブックカフェ 享楽的に 嘆声を堪え切れない 扉に凭れ 偉容 慮る お腹側の方を擦らなければいけないのだ サイズを競ったところで赤ん坊の頭には敵わない 舌鋒が鋭くなる 有り難い御説を拝聴 しごき扱き せいえん凄艶さ 当意即妙 淫靡いんび 大腸の奥まで見えんと皺の開き切った肛門の奥まで 脊髄反射の喘ぎ みだら猥ら こぼれ零れ 何度アクメを貪ったかわからない いわん況や男をやである 脆弱な殺し屋 自分をすべて受け止めて貰える悦び。即ち、生の肯定に兼吾は満たされる。 三億を超える精子 惚けて 池尻大橋 寂寥感 大きなアドバンテージ 藤波辰爾たつみ 豪奢な 絢爛けんらん いまどき婚 凛とした佇まい 酔眼朦朧 野坂昭如あきゆき 藤本義一 まえ前時代的な、セクハラスピーチとも取られかねない下永の祝辞を聞きながら、兼吾は全否定できない自分を感じていた。 二次会はさんざんごご三々五々解散となった 上がり框かまち 傲慢な謙遜 水戸の三ぽい 捩込んだ 喜悦に満ちて 圧し掛かった 姦通 貞淑然とした 猛り狂った肉棒 畜生以下 ワン・ダイレクション 肉唇を攪拌した せいえん凄艶な宴 泥棒猫宛ら 愛怨あいえん 蜜壺を掻き混ぜる たむろ屯する 滴り しんそう深窓のマダム 洟を啜った 生涯の苦役をかい搔い込んだ 色情狂いと嗤われて 優艶で豊麗な女盛りを迎え手慰みで誤魔化し 艶美な笑み な哭いた 井荻 整体師 統計的に見ても、妻を亡くした夫は五年以内にかなりの数が後を追うように死んでいくが、逆に夫を亡くした妻は、夫が存命するより、著しく長生きしている。 つくづく人生は出会いに尽きる 内藤剛志 嵯峨野さがの 南果歩と瀬戸内寂聴 目から鱗が何枚落ちたかわからない うずみび埋み火が紅蓮ぐれんの炎に変わり 四十雀しじゅうから 耳朶みみたぶ 面貌めんぼう ちょくじょうけいこう直情径行 折衝せっしょう ふくまでん伏魔殿の住人の嘆息に 胸を衝かれる 粛清人事 女という生き物の酷薄さを見た 気になった 間男の分際で 贖罪 用賀の砧公園 真島昌利 やれやれ 村上春樹 ひとは他人のすべてを知ることなどないのかもしれない 草臥れて 母親と駄々っ子の様相を呈していた 「男の理想の女はな、セックスさせてくれるお母さんだ」 年々歳々感じ入るようになり 図体ばかり大きな子供 「兼吾、あなたが父親になるということは、あなたはもう子供ではなくなるということ」ふたりは見つめ合う。秀子は囁く。「兼吾、大人になりなさい」 蛸とキムチの和え物 金麦 壇蜜 檀れい 意味深 不倫 公に認めない 金妻 『ウォーク・ドント・ラン』って春樹と龍の対談本 狼狽えることはなかった 貧すれば鈍する 金額の多寡に関わらず、自信を持って誇れる仕事を続けていたら女はちゃんと寄ってくるよ。 「たぶんこのまま素敵な日々がずっと続くんだよ」 オザケンの名曲 空咳 艶めかしく 黄色い液体と、白濁した濃厚な汁が混ざるのを見て、秀子は、面白いねと呟いた。 目を覚ますと体中に力が漲っていた 小学校の予防接種 否応なしに 「セックスがあるから、生き物は死ぬんだと思う。永遠の命を与えられても、セックスがなかったら生きている意味はないかなって。セックスは有限の命の特権なんだって。そう思うと、あれだけ気持ちがいい理由がわかる」 残りの一%に人生の真実があるような気がして great3の「素敵じゃないか」 覚悟を求められる決戦は近い 一抹の寂寞と安堵を感じた 節電騒動 一ドル七十五円というかってない円高 爛々と 猿山の争い フィジカルをチマチマ売る時代じゃない 頭をさす摩りながら 却って 西武秩父線が廃止されるかもしれない 「世界一の金持ち」と謳われていた堤義明 サーベラスと敵対関係になる 過剰な感性を剥き出しにして表現できる彼らが羨ましい たしな窘めて 『ノーウェアボーイ』 「ジョン・レノンのお母さん、ヤリマンだったんだ」 アーロン・ジョンソン ショーンくんは四十二歳の時の子だし NTR=寝取られ 「愛ではないね、ただの渇きかな」 蠢いて みょうがたに茗荷谷って驚くぐらい何もないね 午餐会ごさんかい 俯いて 東京都立大塚病院 俺はお前の部屋で、おまえのおっかさんとヤッたぞ。おまえが出てきた穴に、太い栓をぶち込んでやったぜ。 不倶戴天の敵 『復讐するは我にあり』 因果応報 愚者と嗤われても 懺悔 大見得を切った 防波堤が決壊しそう 泣きたいときこそ笑ってみせろ 苦渋を嘗めていた 将来を嘱望される逸材 豪放磊落らいらく 悔恨の念 終生付き纏った 雲散霧消 "自分探し" "自分なくし" 渡りに船 御誂え向き そっと目で促した 脆そうな 通俗的 金正恩キムジョンウン 『ロッキング・オン』でミュージシャンが得意げに語る「絶望ごっこ」に、いいかげん、さよならをしなければならないと思う。 梨の礫 問い質す 二本の糸がよ縒り合うように 年相応に草臥れて すべてを包み込んでくれる極上の生地に思えて おかあさーんと叫びながら射精した 天啓のように感じた 小説を書いている間は物凄く辛い。だけど自分と向き合い、掘り下げていく作業は、これまで経験したことがないほど自分を燃やせる行為なんだ。 身動ぎ お前の好きな人たちはみんな絶望の淵から這い上がってきたんだ 肩をすく竦めながら 帝王切開 自己憐憫に浸っているだけ いろいろな物思いに耽る 清濁併せ持ったひとりの人間を飲み込む気持ちでいたい 唾棄すべき対象 死ぬまで綱渡りだ カタルシスのない、苦い現実を受け入れる。他者を断罪するより、自分自身が本気で生きる。それが大人になるってことだって、今は思うんだ。 略奪婚 身から出た錆 改悛 天才ではないものの足掻きを見せつけたいんだ 『死の棘』 扉越しに分娩室の騒めきが伝わってくる。もう一度生まれた気がした。 何の矛盾もない 片寄明人 有隣堂の書店員 きたん忌憚のない感想 泉谷しげる 拙著の引用箇所
嫌いな上司の妻を寝取る恋愛小説。 前半は寝とった妻との性描写が多めだが、徐々に恋愛小説っぽい内容に。 映画・小説・漫画・音楽、様々な作品からのオマージュを散りばめるのはいつも通りだが、本作は従来の過激な表現を抑えているのが印象的だ。最近の作品は私小説のような内容が多く、個人的には気に入っている。本作...続きを読むもそう。著者の思いのたけをぶちまけながら、恋愛小説として、そして男の成長物語として紡いでいったのだろう。 ある程度歳を重ねたが、まだまだ若いと思ってる男性は読んでおいたほうがいい気がする。色々と考えさせられる。
酔っ払った上司を家まで送り届けた際、迎えてくれた妻は美しすぎる女性だった。 理不尽に厳しくされている復讐心から上司の妻を寝取ることを決めるが。 典型的な体育会系の暑苦しい上司だけど、それは主人公の目に映る姿であって、本当にそのままならなぜそんな美人が?と素直に疑問に思い。 美人だからいい女性ってわ...続きを読むけでもないけど、人は自分の目に映るもの感じるものが真実になってしまいがち。 誰の言葉が真実なのか、誰にも感情移入できなくて戸惑った一冊でした。
樋口毅宏 といえば『日本のセックス』 (双葉文庫)の著者なのである。なにげに手にした本書だが、期待して読みはじめる。上司の妻、秀子が性格破綻者であった。という最後の落ちは面白かった。内容に過激さはあるにはあるが・・・もう一つ何かが足らない様な、底なし沼に落ちていくかんじが欲しかった残念。
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