樋口毅宏のレビュー一覧

  • 日本のセックス

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    タイトルで買うか、買わないか。
    読むか、読まないか。
    官能小説ではない。
    濃密な性と生の物語だ。
    今の日本はこうだ。

    このタイトルが挑発的だ。
    官能小説ではある。冒頭は。
    しかし、それを大きく凌駕していく。

    主人公の容子は
    夫に誘われ
    スワッピングの世界に足を踏み入れる。
    そこで起こった惨劇。
    さらにストーカー。
    さらに交通事故。
    主人公は性と生の最中を
    激しく動かされる。
    そして、立ち現われてくるのは。
    セックスという視点から見た
    日本という国の今の姿であり
    男女のありようであり
    そして、壮絶な愛なのだ。

    どこへ行くのかわからない。
    スリルとスピード、エロス。
    それは一見平和に見える
    日本の本当の姿なのかもしれない。

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    2013年08月28日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    タモリ論で知ったのですが久しぶりにどんどん読みたくなる作家です。

    内容は少し安易というか安っぽいところがあるんだけど、それが逆に読みやすさを誘っているような気がしないでもない。

    面白いです。

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    2013年08月27日
  • 雑司ヶ谷R.I.P.(新潮文庫)

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    ただただ不謹慎な物語なのだけれど、ここまで尖っているのは嫌いではない。
    久しぶりに続編が一作目を超える作品を読んだ。

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    2013年08月18日
  • 雑司ヶ谷R.I.P.(新潮文庫)

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    雑司ヶ谷シリーズの第二弾。あの泰幸会教祖の大河内泰が崩御し、大河内太郎が二代目就任の抗争に巻き込まれる。大河内泰の過去と大河内太郎の今とが交錯しながらストーリーは展開し、結末は…

    あの『範馬刃牙』の親父・範馬勇次郎のような石田吉蔵が暴れ、アントニオ猪木対ペールワンのセメントマッチの描写もありで、格闘技漫画好きにはウケる内容。どこか筒井康隆の香りもする衝撃作。

    雑司ヶ谷シリーズを読んだだけであるが、樋口毅宏は、一種独特の感性を持った作家であると思う。

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    2013年08月02日
  • タモリ論

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    日本芸能界が生んだ怪物、タモリを分析した本。ビートたけし、明石家さんまといった他のビッグタレントについての考察もあり、日本芸能史とその流れを体系的に理解する助けとなる一冊。
    *とはいえ、あくまでひとつの見方、という読み方がベストだと思われる。

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    2026年06月25日
  • 日本のセックス

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    ネタバレ

    最初の方はとことんエログロ。
    でも中盤から雰囲気がガラリ。
    愛とかセックスについていろいろ考えてしまった。

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    2013年06月01日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    タランティーノがだいすきなので、そういう内輪受け的な部分に満足だった。あと、オザケンのはなしも。
    どうこう感想を言うんじゃなくて、超おもしろかった!で済む。
    べつにこの本が、人生の肥やしになるわけじゃないんだから、読みたくなかったら読まなくて良いと思います。
    お下劣だしご都合主義な展開だし。でも、超おもしろかったんだよなぁ。

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    2013年04月12日
  • 日本のセックス

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    最初はただのエロ小説かと思うほど、下品で卑猥でグロい話だったが、後半から一気に様を変えました。

    しかも読み終えると爽やかな気分に。

    すげぇ小説だ。

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    2013年04月01日
  • 日本のセックス

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    怒涛の連続。読んだ後、前半と後半は別の作品ではないかと思うくらい。不思議な読後感。GREAT3が登場するのがうれしい。

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    2013年03月23日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    タランティーノ映画を三流エログロ漫画家に書き直してもらい
    それを無理やり文字起こしして設定を雑司が谷にした。
    ってな感じ。
    もー読みたくない、けど面白かった。

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    2013年03月12日
  • 日本のセックス

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    序盤、タイトル通り、いやそれ以上のエログロ感が半端なくて面食らったけど、中盤から突然の物語性を帯び始める。
    倫理とか道徳とか全てに唾を吐きかけるような小説。
    まじめなんだかふざけてんのかわかんない。
    形にとらわれないという言葉では陳腐すぎる気がするが、非常にレベルの高い小説だったと思う。

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    2013年01月22日
  • 日本のセックス

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    セックスの描写、性癖、トラウマ等物語に引き込まれてあっという間に読み終わりましたw
    前半と後半のギャップが大きく感じました。

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    2013年01月10日
  • 日本のセックス

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    さらば雑司ヶ谷に続いて二冊目の樋口作品。
    前作よりも過激&畳み掛けるような展開に悪酔いしながらも、通常の小説の3倍くらいの早さで読ませる力量に感服。

    まんまエロ小説な1部。バイオレンス要素が入り、作品に不穏な空気を醸し出す2部、予測不可能の急展開に突入する3部…と目まぐるしく二転三転する物語に圧倒される。

    タイトルも作品に込められたテーマを浮き彫りにしていて良い。
    「セックス」を通して浮き彫りになる日本人感を上手く描き出していると思う。

    狙い過ぎなキャラの脇役も、ぶっ飛んだ(しかし、地に足の着いたストーリーテリング力)世界観では「アリ」に感じさせる。読んでて楽しくなる本。

    ただどうにもタイトル、内容が万人受けするわけでは決してないよなぁ。

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    2012年12月15日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    あちこちで「ニヤリ」とする表現があったがタメと言うことだし当然ちゃ当然なのか。
    世界肯定とか運命決定論とか最近考えるけど、考えない方が楽しいかな。
    あぁ俺が好きなのはロックじゃなくてポップだと再認識したことも付け加えておきます。
    さてオザケン聴くか。

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    2012年12月04日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    予備知識なく読み始めたが一気に読み終えてしまった。この著者の他の本も読んでみようと思う。解説が町山智弘、水道橋博士っていうのがよいです。

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    2012年11月26日
  • 中野正彦の昭和九十二年 新版

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    いろんな意味でどぎつかった…。これ「フィクション」にしても各方面からかなり怒られそうな気がするのだけど。
    ここまで突き詰めると逆に清々しいというか。
    関東大震災起こったら、こんな世界になるんだろうか、さすがにないとは信じたい。

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    2026年08月06日
  • 凡夫 寺島知裕。 「BUBKA」を作った男

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    ・率直に言うと、こういう人いるな、けど、とりたてて珍しくない、と思った。
    ・身に覚えがある、実際の職場で会った上司。確実にこういう人はいる。が、読んでみてそれ以上でもそれ以下でも無い、と感じでしまった。著者の実際受けた「酷い目」の具体例の記述が少ないから?(思い出したくも無いだろうけど)
    ・なので、どこの職場にいる厄介な人以上の印象がなかった。もしかしたらそれが狙いかもしれないけれど。(更にもしかしたら、そういう自分の方がおかしいという可能性も)
    ・とは言え、アングラ出版社のやりたい放題の時代の記述は、全然褒められた物ではないとはいえ、やはり面白かった。

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    2025年09月07日
  • ルック・バック・イン・アンガー

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    実在する出版社での経験をもとにしたフィクションのようですが、内容はエロ・グロ・過激です。すごい時代だったな…

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    2024年10月06日
  • 無法の世界 Dear Mom, Fuck You

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    樋口毅宏さん全開の物語だった。万人に勧めづらい。けど、読んじゃうんだよね。
    ここまでエログロ暴力と政治社会批判が突き抜けてると、逆にすがすがしい。
    最後の葉子のクーデター理由は好き。

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    2024年06月04日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    ネタバレ

    樋口氏の作品はこれで三作品目。
    これまで読んできたところですと、彼の特徴といえば、どぎつ目なエログロといったところ。

    「日本のセックス」ではスワッピング狂の旦那に嫌々連れていかれるうちに欲情してくるその妻の心情を描いていました。性描写がどぎつ目。

    「民宿雪国」ではその民宿のおやじの実相を複数の取り巻きの視点から描写し、善人の顔から残酷な人殺しまで、ピンキリの描き方といった様子。殺人がどぎつ目。

    ・・・
    そして今回のさらば雑司ヶ谷。

    今回も性描写も暴力もどぎつ目だったかもしれません。ただし今回は男と男の方。

    というより、まあ設定がぶっ飛んでいてですね・・・。生まれも育ちも雑司ヶ谷。そこを根城にする強力な新興宗教の跡取りが主人公です。カラーギャングよろしく街を牛耳り、悪事を行い(教祖の力でもみ消し)、そしてちょっとした義憤が原因で中国へ人探しに。その後セックスとシャブ漬けになるも命からがら帰ってきて・・・なんて話でして。

    でも、そんな話ですが、意外と(失礼)面白いのですよ。

    パルプフィクション的な安っぽさ・ばかばかしさ、でしょうか。主人公が拷問シーンを「Qタランティーノというよりたけし軍団」と場景を自らネタばらしして語るあたりは技ありでしょう。

    この作為的安っぽさは、舞城王太郎氏の「土か煙か食い物」を想起させます。
    ああいうのが好きな方は、本作も楽しめると思います。

    ・・・
    他にも、巻末に水道橋博士や町山智浩氏がことばを寄せているのですが、時代のアイテムへのオマージュ的伏線に富んでおり、お笑いやテレビ(たけし軍団)、映画作品(タランティーノ)、音楽(小沢健二)等、刺さる人には刺さるような伏線がちりばめられています。

    因みに私は、雑司ヶ谷、にぐっときました。
    近くに住んでいました。というか池袋ですが。

    今から二十年前ほど、雑司ヶ谷といえば、池袋からほど近い都心のど真ん中にあって、取り残されたようにたたずむ下町という雰囲気でした。居所の最寄り駅の池袋は、駅から降りると風俗の呼び込みがあったり、夜勤で深夜に帰ると馬乗りで喧嘩とかしている風景を目撃してしまったりするバイオレンスな町。ところがその池袋から15分も歩くと、駄菓子屋や木造家屋がたくさん残っているような街が雑司ヶ谷でした。雑司ヶ谷(鬼子母神)の助産院で初めての子どもを授かりました。

    ・・・
    ということで、樋口氏のバイオレンスあふれる作品でした。

    エログロ系が大丈夫な方、下品なユーモアを許容できる方にはお勧めできると思います。

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    2024年04月06日