樋口毅宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一番自分にとってためになったのはこの部分。
”帯の生放送の番組でもっとも重要なのは「習慣」と「継続」であり、そこに「普遍性」が加わったら無敵。”
筆者がタモリ、そして「笑っていいとも」について個人的体験や感想を交えて語る本。
タモリ以外にもビートたけしや明石家さんまについても触れているので、
筆者よりも20年以上遅れて生まれ、特にお笑い好きでもない自分にとっては、そうだったのか!というエピソードがあり勉強になった。
ただ、読んでいて、なんとなく筆者が、私が苦手なタイプな気がしてしまった。
明確な理由はないけれど、なんとなく難しそうな人だと思ってしまった、、、
タモリや笑っていいともについ -
Posted by ブクログ
論というならその根拠がなきゃいけないと思う。それも客観的な視点から、予期される反証を返り討ちできるような確証を。固く考えすぎかもしれないけど。
これはタモリをめぐるエッセイ本だ。しかし著者がタモリに取材したということではないので、熱烈なファンがタモリとは何者なのか、ということを書いているに過ぎない。
だからこの本に対して、賛否両論あるのは当然で、その結論がでるようなものでもない。ベストセラーになったからといって内容が濃いわけでもない。
面白い、面白くない、で言えば、まあまあ面白い。
でも、どちらかというと、タモリより、その後の、たけし、さんまに関する記述のほうが個人的には面 -
Posted by ブクログ
まず前もって書いておくが、この本はタモリ論と銘打って評論としての体裁を(主に帯などで)取っているが、あくまで随筆である。
その前提を置いて感想を述べておきたい。
類書として挙げられるだろう「タモリ学」が膨大な資料から一人の実像を再現しようとした客観的な本であるのに対して、この「タモリ論」はごく個人的な視聴体験に基づく主観的なそれである。
その意味で、タモリというお人を知りたいという欲求を満たすには前書が向いており、本書は二歩三歩劣ると言わざるを得ない。
もちろん、一人のファンの独白が、いいともの終了前に書かれていること自体に価値は見いだせるし、一つの随筆としても興味深く読ませていた