樋口毅宏のレビュー一覧

  • 愛される資格
     この本を読んだ後、少なくとも30冊は読んでるにも関わらず、内容を忘れられない。と言う事は僕にとって途轍もない本だったのかも知れない。でも、二度と読まない本。数年に一度はこんな本に出くわす。
  • 東京パパ友ラブストーリー
    性表現が秀逸です。
    官能小説のような直喩的な淫表現は取り扱わず、あくまでも間接的な表現で男性同士の官能を表現しています
    男同士で契り合うときの言い訳の狡さ、衝動は目を惹きます
    一番好きなシーンは平日の昼間からラブホテルに入るシーンです
    後ろめたさと抑えられなかった衝動が禁欲さと熱を表しています
    笑っ...続きを読む
  • タモリ論
    樋口さんと同世代、フジテレビ全盛期に育った身として、共感と驚きを持って読み進めました。「お昼の帯番組の司会を30年やって気が狂わない人物」。
    タモリさんだけのファンです、って人に出会ったことないけど、きらいって言う人にも会ったことないよね。
    たけしさん、さんまさんについての考察もあり、面白かったです...続きを読む
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)
    有無を言わせず、めちゃくちゃに突き進む展開。
    最初は主人公に何の同情も抱かないが、徐々に主人公がいいヤツに思えてくる。
    花村萬月さん好きならはまりそう。
    続編を読みたい。
  • タモリ論
    「笑いについて知るものは賢者だが、笑いについて語るものは馬鹿だ」

    「タモリとお笑いへの思いを一冊にまとめる。そのためなら、僕は喜んで、馬鹿になろうと思います」
    (「はじめに」より)

    ここまで言い切る著者があえて、タモリについて、お笑いについて語る一書。

    よくぞここまで書き抜いた。

    著者の当事...続きを読む
  • タモリ論
    タモリの1ファンである。この著者はうまく表現していると思う。タモリの人生を追うと、人生って何をきっかけに大きく変わるか分からないとつくづく思う。
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)
    ブッ飛びまくった内容と展開、数多くの文化的要素にニヤけながら抵抗不能で振り回され続け頭はすっかり疲れまくりつつ脳内からは何かがドバドバ分泌されて読む事を止められない自分を「アイツはもうダメだな」と誰かが言ってる妄想に取り憑かれ、結局また本の世界に逃げ込む事になる
  • 日本のセックス
    一気読みだった。主人公である妻を他人に抱かせて興奮する夫とともに参加したスワッピングパーティー、あれよあれよといううちにラストまで突っ切った、凄まじい勢いだった。
  • アクシデント・レポート
     台風24号で、今回5度目になる仙台名古屋往復フェリー8800円の格安旅のはずが、帰りの名古屋発フェリーが欠航になったため、東海道と東北新幹線に乗って帰らなければならなくなり、行きが4400円なのに帰りは25000円もかかってしまった。
     私は旅に出る度、かなりの確率でアクシデントに出逢うのだが、今...続きを読む
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)
    グロくてエロくてハチャメチャで面白かった!!
    テンポも良かったし、久々に文句なしで面白かった!

    「私にポップソングの深みと有効性を教えてくれたのはビートルズじゃない。ましてやジャズでもない。オザケン、小沢健二なのさ」と言った香代の話をもっと聞きたかった笑。ほんと、「あの小説の中で集まろう」だよ。あ...続きを読む
  • ドルフィン・ソングを救え!
    少し昔の時代が、生き生きと描かれていて、
    タイムスリップしている感覚でした。
    面白いので一気読みしました。
  • アクシデント・レポート
    事実と真実、様々な人間たちの主観や思いが交差していく。それぞれの信じたいものや気持ちのよるべきところは違うから多種多様でまったく色合いが違うものが同じように立ち上がってくる。ある事実について語ること、あるいは真相を確かめようと望むこと、人の数だけ真実がある。信用できない語り部とは違う、Google的...続きを読む
  • 雑司ヶ谷R.I.P.(新潮文庫)
    続編もエキサイティングな内容になっている。

    過去と現在を同時並行的に描いているが、
    最終的には物語の結末に収斂されてゆくので、
    読み進めるにつれ、脳内がスッキリしてゆく。

    それにしても、タイトルで損をしていると思う。
    いざ読めばハマることは間違いないが・・・
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)
    クエンティン・タランティーノの映画を観るかのごとく、
    物語の展開があまりに破天荒だが、それがまた面白い。

    いつ映像化されるのか、とても気になるところだが、
    いったい誰がメガホンを取れるというのだろうか。
  • ドルフィン・ソングを救え!
    最高!ぱっと見ヤングアダルトなのかなと思ったけど、私の世代(もうちょい上でも)じゃないとつまらない、何がなんだか分からないと思う。私も全部のエピソードが拾えた訳ではないけど、随所に散りばめられたフリッパーズギターの曲名がもう〜(o^^o)、YouTubeで聴きながら最後は読みました。表紙は岡崎京子の...続きを読む
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)
     アングラ小説風でもあり、奇妙な小説だった。が、随所にあるマニアックな設定、描写におおっとうなりつつ進められ、その点で特に面白かった(かなり強引な展開ではあるがストーリーもある)。最後のページでのネタ元紹介中、半分強がわかってしまった・・・解説を読んでまたまたマニア根性を自覚させられたり、と予想以上...続きを読む
  • 雑司ヶ谷R.I.P.(新潮文庫)
    亡くなった泰の過去と、泰の継承者争いを描く現在が交互に語られていく。特に泰の過去パートが面白い。
    色々な作品にインスパイアされていて、思わずにやけてしまう場面も。話の展開や表現の粗さはあるかもしれないが、すっかり心を奪われてしまった。いい小説とは言えないが、すごく好きな小説だ。
  • ドルフィン・ソングを救え!
    もう少し長く続いても良かった、終わらないでほしい物語。仕掛けられた企みと嘘と引用句が最高な渋谷系小説。高校生でこれ読んでたら、人生狂ったかも。
  • ドルフィン・ソングを救え!
    連載で追いかけていたので書籍でもう一度最初から読むとまるで自分が主人公トリコになったように物語を体験することになった。
    サンプリングとオマージュ、剽窃ではなく先人のアイデアや創作に自らのフィルターと愛情なんかをブレンドすること。守破離の法則に限りなく近いが樋口さんは完全なファン気質だからこそそれをや...続きを読む
  • 日本のセックス
    やっぱり、樋口さんの本はぶっ飛んでますねぇ~
    もう大好きです。
    題名も題名なんで中盤までは官能小説です…もちろんマニア向けです。
    まぁその程度の作品であれば過去にもいろいろ似たようなモノがありました。
    でもこの物語は違います。
    欲望の虜となって事故に巻き込まれてからの展開が素晴らしいんです。

    人を...続きを読む