樋口毅宏のレビュー一覧

  • 凡夫 寺島知裕。 「BUBKA」を作った男

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    めちゃくちゃ面白かったー!パチンコ規制もなく、表現規制も緩く、出版不況もなかった頃の90年代からゼロ年代、某出版社が春を謳歌してた頃のある種の告発本と言っていい。謳歌ぶりは今で言うとGAFAM感があるなー。ホントにやばそうな人物はイニシャルだったり、事務方の子と無理矢理結婚にこぎ着ける件り、令和の今、登場人物が皆粛清されてる感じとか、全部生々しかったなー。

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    2025年10月11日
  • 凡夫 寺島知裕。 「BUBKA」を作った男

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    ネタバレ

    さりげなく書かれていた某事件の顛末に驚愕。ああ、そうだったのかあ…。業界(社内)的には成功にしても、社会(社外)的には落ちぶれるしかなかった「凡夫」。タイトルが俊逸。未読の「ルック・バック・イン・アンガー」が気になる。

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    2025年06月29日
  • 凡夫 寺島知裕。 「BUBKA」を作った男

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    自分が高校〜大学くらいの90年代後半の雰囲気が脳内によみがえった。このころ、雑誌読むの好きだったよなーそういえば、と久しぶりに思い出した。ええ読書体験でした。しっかしアダルト出版社、めちゃくちゃやな。と思いながら、朝の通勤電車で読むと妙な元気が湧きましたわ

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    2025年06月20日
  • 凡夫 寺島知裕。 「BUBKA」を作った男

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    猛烈に面白かった。
    ノンフィクションであっても樋口毅宏の作品だったし、樋口毅宏さんに書くことを勧めた岡崎さんの慧眼でこの本が読めた、感謝です
    読んでいて思った。樋口さんの作品達から出ている野生みというか、強い刺激はこの経歴から生まれたんだなと腑に落ちた
    ただこの湿ったような読後感も併せ持つから
    今でも新作が出ると積んでる本も読んでる途中の本すら差し置いてすぐに読んでしまう

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    2025年06月07日
  • 凡夫 寺島知裕。 「BUBKA」を作った男

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    ネタバレ

    コアマガジンは退廃出版社だった。退廃を切り売りした編集者について書くのに、明日への希望や展望に繋がる訳がないだろう。 本文より

    解説から 漂白されすぎた今の時代に、過去存在したことが忘れられないように記録すること

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    2025年05月25日
  • 愛される資格

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     この本を読んだ後、少なくとも30冊は読んでるにも関わらず、内容を忘れられない。と言う事は僕にとって途轍もない本だったのかも知れない。でも、二度と読まない本。数年に一度はこんな本に出くわす。

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    2023年03月15日
  • 東京パパ友ラブストーリー

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    性表現が秀逸です。
    官能小説のような直喩的な淫表現は取り扱わず、あくまでも間接的な表現で男性同士の官能を表現しています
    男同士で契り合うときの言い訳の狡さ、衝動は目を惹きます
    一番好きなシーンは平日の昼間からラブホテルに入るシーンです
    後ろめたさと抑えられなかった衝動が禁欲さと熱を表しています
    笑ったのは不倫がバレたときの嫁の豹変っぷりですね
    彼女の祖先はサイヤ人なのでしょう
    不倫した旦那と同衾したくない、湯船に浸かりたくないという生理的嫌悪感が生々しかったです
    バリキャリ面の嫁だったため尚更女々しく悩む様が印象てきでした
    同人上がりの妄想だけで突っ走るBL作家とは違い、ちゃんとした“小説家”

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    2022年11月08日
  • タモリ論

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    樋口さんと同世代、フジテレビ全盛期に育った身として、共感と驚きを持って読み進めました。「お昼の帯番組の司会を30年やって気が狂わない人物」。
    タモリさんだけのファンです、って人に出会ったことないけど、きらいって言う人にも会ったことないよね。
    たけしさん、さんまさんについての考察もあり、面白かったです。

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    2021年05月21日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    有無を言わせず、めちゃくちゃに突き進む展開。
    最初は主人公に何の同情も抱かないが、徐々に主人公がいいヤツに思えてくる。
    花村萬月さん好きならはまりそう。
    続編を読みたい。

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    2021年05月13日
  • タモリ論

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    「笑いについて知るものは賢者だが、笑いについて語るものは馬鹿だ」

    「タモリとお笑いへの思いを一冊にまとめる。そのためなら、僕は喜んで、馬鹿になろうと思います」
    (「はじめに」より)

    ここまで言い切る著者があえて、タモリについて、お笑いについて語る一書。

    よくぞここまで書き抜いた。

    著者の当事者に対する距離感と、愛の深さから生まれる論考の数々に目からウロコが落ちまくる。

    昭和から平成を駆け抜けた究極の長寿番組「笑っていいとも!」の真骨頂について。

    「私も、あなたの数多くの作品のひとつです」--恩師・赤塚不二夫の葬儀での伝説の弔辞。

    「世界のキタノ」ビートたけしの原点は、無名の青年時

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    2020年09月19日
  • タモリ論

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    タモリの1ファンである。この著者はうまく表現していると思う。タモリの人生を追うと、人生って何をきっかけに大きく変わるか分からないとつくづく思う。

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    2020年07月23日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    ブッ飛びまくった内容と展開、数多くの文化的要素にニヤけながら抵抗不能で振り回され続け頭はすっかり疲れまくりつつ脳内からは何かがドバドバ分泌されて読む事を止められない自分を「アイツはもうダメだな」と誰かが言ってる妄想に取り憑かれ、結局また本の世界に逃げ込む事になる

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    2020年07月19日
  • 日本のセックス

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    一気読みだった。主人公である妻を他人に抱かせて興奮する夫とともに参加したスワッピングパーティー、あれよあれよといううちにラストまで突っ切った、凄まじい勢いだった。

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    2019年09月15日
  • アクシデント・レポート

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     今回5度目になる仙台名古屋往復フェリー8800円の格安旅のはずが、台風24号来週で帰りの名古屋発フェリーが欠航になったため、東海道と東北新幹線に乗って帰らなければならなくなり、行きが4400円なのに帰りは25000円もかかってしまった。

     私は旅に出る度、かなりの確率でアクシデントに出逢うが、今回ほどのアクシデントは久々だなあ、と思っていたらもっと凄い事があったのを思い出した。
     そんなわけで、この本を読んだわけでもないのに、私の昔の飛行機アクシデントを単に書いてみる(笑)。

     私が生まれて初めて飛行機に乗ったのは新婚旅行。「ウイーン、フィレンツェ、ベニス、パリをめぐる10日間グルメツア

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    2018年10月13日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    ネタバレ

    グロくてエロくてハチャメチャで面白かった!!
    テンポも良かったし、久々に文句なしで面白かった!

    「私にポップソングの深みと有効性を教えてくれたのはビートルズじゃない。ましてやジャズでもない。オザケン、小沢健二なのさ」と言った香代の話をもっと聞きたかった笑。ほんと、「あの小説の中で集まろう」だよ。あ、ちゃんとGREAT3にも気付いたよ♪

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    2017年12月27日
  • ドルフィン・ソングを救え!

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    少し昔の時代が、生き生きと描かれていて、
    タイムスリップしている感覚でした。
    面白いので一気読みしました。

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    2017年11月30日
  • アクシデント・レポート

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    ネタバレ

    事実と真実、様々な人間たちの主観や思いが交差していく。それぞれの信じたいものや気持ちのよるべきところは違うから多種多様でまったく色合いが違うものが同じように立ち上がってくる。ある事実について語ること、あるいは真相を確かめようと望むこと、人の数だけ真実がある。信用できない語り部とは違う、Google的な無限な言葉の羅列は幾層にも交差し絡み合うから見たいものだけを見て、聞きたいことだけを聞くことになる。
    多様な知りたくない事柄や意見は自分達を惑わすから敵認定や陰謀だと敵視するか嘲笑うように攻撃して貶めていく。グローバリズムの波は自分達の所在なさに、あるいは「私」というものに振り回されている人には防

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    2017年11月27日
  • 雑司ヶ谷R.I.P.(新潮文庫)

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    続編もエキサイティングな内容になっている。

    過去と現在を同時並行的に描いているが、
    最終的には物語の結末に収斂されてゆくので、
    読み進めるにつれ、脳内がスッキリしてゆく。

    それにしても、タイトルで損をしていると思う。
    いざ読めばハマることは間違いないが・・・

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    2016年12月08日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    クエンティン・タランティーノの映画を観るかのごとく、
    物語の展開があまりに破天荒だが、それがまた面白い。

    いつ映像化されるのか、とても気になるところだが、
    いったい誰がメガホンを取れるというのだろうか。

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    2016年12月01日
  • ドルフィン・ソングを救え!

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    最高!ぱっと見ヤングアダルトなのかなと思ったけど、私の世代(もうちょい上でも)じゃないとつまらない、何がなんだか分からないと思う。私も全部のエピソードが拾えた訳ではないけど、随所に散りばめられたフリッパーズギターの曲名がもう〜(o^^o)、YouTubeで聴きながら最後は読みました。表紙は岡崎京子のリバースエッジから(有名なのは知ってるけど読んだことはないです、これは、世代です!まだ30代!)。ぜひ、昔オリーブ少女だったアラフォーの皆さんに!

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    2016年02月29日