樋口毅宏のレビュー一覧
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凡夫 寺島知裕。 「BUBKA」を作った男
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試し読み
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Posted by ブクログ
ルックバックインアンガー
樋口毅宏
久々に樋口先生の作品。相変わらずぶっ飛んでて面白かった。エロ雑誌の出版社に巣食う奇特な人達…どうすればそこまで精神を病んでしまうのか?サイコパスって結構なキツい状況を背負って陥いる病的な性質って感じだけどそれすら生易しい印象を受けた。こんな人たちを僕は幸か不幸か見たことない…wちょっと「おかしな感じ」「おかしな気配」を感知したら普通に逃げるよね。怖いもの見たさで近寄ったり触ったりなんか絶対しない。嫌な人や苦手な人はいっぱいいた。そんな人と一緒に仕事もしてきたけど本作に出て来るような人は知らないなぁ〜w
知らなくて良かったとも思うわwちょっと読み物として触れるくらいが凡人にはちょうど良いかも。樋口毅宏先生の著作そこそこ読んできたけど、どれも刺激的で興味深い作品が多い。だからまた違う作品を読もうと思う。どこか突き抜けた世界の人達を興味本位で垣間見るには最適です笑笑。けど彼の才能は本当に素晴らしいし作品も素晴らしい。だから好きなんです笑笑 -
Posted by ブクログ
好きな言葉はエロスです。
ってな事で、『ここから先はどうするの 禁断のエロス』
澤村 伊智
壁の向こうで誰かが
彩瀬 まる
噛みあとはオレンジ
木原 音瀨
Lotus
樋口 毅宏
ROMANCE
窪 美澄
バイタルサイン
の5人の官能アンソロジー
それぞれええ感じのエロスです。
眠っていた自身のエロスを解放していく様…
脚フェチから纏足に魅せられ、また自身の纏足との別れ
と共に、過去の複雑な呪縛から解放された『何だか清々したわ』にシビれた
1番はやっぱり窪美澄さんのバイタルサインがえかったな
義父と娘のズルズルと沼にハマっていく禁断の愛が……
それぞれの作家さんのエロスの表現とストーリーの展開、心情、ミステリーと色んな意味で楽しめる一冊じゃなっと。
禁断のエロスと言うけど、禁断じゃなくて、もしかすると日常のエロスなのかも( *ˊꇴˋ)エヘッ
2024年15冊目
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Posted by ブクログ
ネタバレいやあ、すごい小説でした。驚きました。
冒頭のハードコアエロに若干興奮してしました。この勢いが続くのかと思いきや、急展開。公権力の暴走の恐怖は本作に新たな魅力を与えます。そして最後に問われる、人。結局、人、って何なのか。人と分かり合えるのか、どのように理解するのか。そんなほんのりした展開で終わりました。
タイトルに違わず、エロいところもあります。しかし、タイトルに留まらない深さも包含した佳作ではないかと感じました。
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冒頭の40%はハードコア・エロ描写。
主人公容子は、才色兼備も人とは距離を置くタイプ。夫の佐藤(なぜか苗字呼ばわり)は妻を他人に抱かせることで興奮するタチ。
冒頭にどこぞの作家の引用があり、『自分のものであるからこそ他人に与えることが出来る』云々の記載がありました。澁澤龍彦氏の翻訳とあるので方向性は推して図るべし。
ということで、このパートは、すごい。乱交だったり、スワッピングだったり、本の世界です。本といってもエロ本だけど。
そして、容子が佐藤に連れられて行ったスワッピングパーティーで事件は起こります。そこで容子は心身共に傷を負います。
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そんな失意の中、ほとぼりの醒めてきた佐藤のハードコア欲がむくむくともたげる中、なんと容子と佐藤はひき逃げ事故を起こします。
ここから二人の人生は、坂道を転がるかのように状況が悪化します。佐藤の逮捕、佐藤の解雇や容子の退職、加えてマスコミに面白おかしく取り上げられアブノーマル嗜好の暴露され、挙句過失致死ではなく殺人として起訴されることに。
公権力たる警察もマスコミとタッグを組んで佐藤と容子を貶めにかかります。同時に、佐藤についても、容子の知らない犯罪などがホイホイと知らされ、容子の心理的ショックも読んでいて伝わってきます。
最終的に、佐藤は当初見込まれていた以上の量刑をくらい、失意のうちに拘置所で自殺をしてしまいます。
こうした急展開が実に秀逸でありました。容子の心理描写、刻々と悪化する周囲の状況。当初の享楽さ加減から、ズドンと落とされたその落差と謂ったらありません。
容子は、警察の悪意に辟易とし、応援しているはずの夫すら、実はなにも知らなかった、と。そして今は亡き父、あれほど嫌っていた父を、実に今よく理解できてしまう自分。そうした自分に自己嫌悪を覚える。
容子さんどうなってしまうのかと、ハラハラしながら読みました。
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そして終盤、容子は振り返ります。
自分が夫に隠していた秘密を、夫たる佐藤は分かっていた。佐藤はそのうえで、当初容子が気づかない形でへらへらとメッセージを伝えていた。ストレートではない、死んで気づく夫のやさしさ。
このあたりのストレートでない表現、伝わりづらいんだよって個人的には思うし実際にされると私はいやですが、物語としてはありです。結局人ってどこまで分かり合えるのか(本当に分かり合えるのか?)みたいなことを読者にもほんのり投げかけます。
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ということで、樋口氏の作品でした初めてよみました。すごかったです。
この作品を女性がどう読むのか見当がつきません。容子が夫の『もの』のようにコントロールされている様に過剰に反応する方も出てくるように思います。
しかし、展開の急転直下ぶりやその後の公権力の怖さなど、エンターテイメントとしても十分その展開を楽しめました。要はただのエロ小説としてくくれない広さと深さ。
90年代の音楽シーンや諸々の引用はそこまで響きませんでしたが、かつて読んだ『ブルータス』ではこうした時代の切り取り方を高く評価していました。
あ、でも、佐藤が単館映画館(渋谷のシネクイントかどこか)でモギリをやっていたのはちょっと響きました。嫁をしょっちゅうユーロスペースに連れて行き、イラン映画だロシア映画だと見に行った挙句、二人して爆睡ってのをよくやっていました。四半世紀以上前の話です。
ということで、過激な性描写含め、心の広い方にはお勧めできる作品です。 -
Posted by ブクログ
子育てまで時間が回らないつまらない妻と自分の仕事を減らしほぼ子育て状態の旦那の夫婦といい
「あなたの子を産みたい」と言われて結婚。とかなんか既視感ある展開に「あれ?これってcakesの樋口さんのコラムだっけ?」とクラクラしてると
多様性を受け入れる風潮なんか○ソくらえ!とばかりに「で、ほんとは?」とこちらを追い込んでくる。
襟を掴まれてグラグラグラグラ揺らされ、首がもげそうな感覚の中でも物語は進んでいき疲れ果てるこちらと登場人物達。そして最後に…
久しぶりに読んだ樋口作品、相変わらずエネルギーが強くその世界に引き込まれてしまう(肌が合う) -
Posted by ブクログ
面白かった!
樋口毅宏先生らしい読みやすい文体でバブル前後の時代を生きた人達には懐かしさやクスッと笑える面白さに溢れている。もちろんフリッパーズギターの二人を当て書きしているんですけどタイムスリップしてからの主人公の動きが最初、予想をうまく外しててとても良い、過去を知る身の主人公が愛しい二人に近づいていくまでの流れが面白いですし、お近付きになってからの関係性も面白かった。ラストでまた上手く捻ってくれてるのが嬉しかったです。「さらば雑司が谷」「民宿雪国」「日本のセックス」と非常に面白かったですから、すっかりファンになってたんですけど 「25の瞳」でちょっとコケて…でもこれはよかったなぁ〜面白かった!次はどの作品にしようかな〜 -
Posted by ブクログ
ラジオクラウドで、去年の水道橋博士のメルマ旬報を聴いていたら、小説家樋口毅宏がゲストで、奥さんがヤリマンだというような話をしていて、興味を持ち読んだみた。
樋口の「タモリ論」をTwitterで褒めていた弁護士と意気投合し、結婚する。しかし、外を歩くと、元セフレに出会う妻に唖然とする。
弁護士の妻は忙しく、家で子育てに邁進する夫の苦労をリアルに描く。
正直子育て部分よりも、奥さんとの闘いが面白かった。こういう奥さんとは絶対結婚したくないという、反面教師を実演してくれてる。結婚なんてまだまだという若人にぜひ読んで欲しい。逆に、子育てで疲れはてている、妻、夫に読んで欲しい。素晴らしいエッセイだった。 -
Posted by ブクログ
タモリや同時代の芸人についてのウンチク本ともいえるが、読者である自分の人生と重ね合わせると、タモリが30年以上「いいとも」をやってきたことの偉業さを気づかせてくれる。また、その偉業を成し遂げるために必要だった、ある意味、世間や人生に対する諦観を30数年の中で身に着けていったということか。振り返れば自分はたった20年にすぎないが同じような感覚でいたのではないかとも感じた。それでも淡々と続けていける心性が必要なのだろう。そういう意味では60歳を目前として、今後の生き方にわずかなりとも影響を与えてくれた。「マンネリズムのすすめ」ということか。偉大なるマンネリズムの中で、ところどころキラリと輝く星のような楽しみ・成果を残したりもしながら、マンネリズムから逸脱することなく、ゆるい傾斜をそうきつくも感じずに上っていく、それはウォーキングのように、肉体も維持しながら、人生を豊かに生きていく優れた方法論でもあるだろう。タモリ本でそれを知ることの、世の面白さでもある。