樋口毅宏のレビュー一覧

  • タモリ論

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    いいともにフォーカスされすぎてたので、他のエピソードをもう少し知りたかったが、言葉の使い方や、BIG3全員に対しての書きっぷりはとても楽しめた。

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    2024年11月28日
  • おっぱいがほしい!―男の子育て日記―

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    題名にもあるように作家である著者が第一子男児妊娠・出産を機に(ほぼ)専業主夫となって住み慣れぬ京都に引っ越して家事と子育てと東大卒タレント弁護士のぶっ飛んだ妻との生活を正直且つ過激に綴ったエッセイ集。映画評論家・町山智浩によるイラスト49点も貴重である。しかし途中から妻への愚痴と暴露が増えてしまったのは残念で、もっと男性(ほぼ)ワンオペ育児について著者なりに記してほしかった。

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    2024年08月09日
  • ここから先はどうするの―禁断のエロス―(新潮文庫)

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    好きな言葉はエロスです。

    ってな事で、『ここから先はどうするの 禁断のエロス』

    澤村 伊智
    壁の向こうで誰かが

    彩瀬 まる
    噛みあとはオレンジ

    木原 音瀨
    Lotus

    樋口 毅宏
    ROMANCE

    窪 美澄
    バイタルサイン

    の5人の官能アンソロジー

    それぞれええ感じのエロスです。

    眠っていた自身のエロスを解放していく様…

    脚フェチから纏足に魅せられ、また自身の纏足との別れ
    と共に、過去の複雑な呪縛から解放された『何だか清々したわ』にシビれた

    1番はやっぱり窪美澄さんのバイタルサインがえかったな

    義父と娘のズルズルと沼にハマっていく禁断の愛が……

    それぞれの作家さんのエロ

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    2024年05月26日
  • 日本のセックス

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    氏の小説をここまで3冊読んだが、本作が一番好き。バイオレンスとインモラルに覆われた下には、日本や男性への怒りが隠されている。いや、隠されていない。堂々と書いてある。

    女性からの評価が高いというのも理解できる。

    ただ家族には薦めづらい。

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    2024年03月31日
  • 日本のセックス

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    ネタバレ

    いやあ、すごい小説でした。驚きました。

    冒頭のハードコアエロに若干興奮してしました。この勢いが続くのかと思いきや、急展開。公権力の暴走の恐怖は本作に新たな魅力を与えます。そして最後に問われる、人。結局、人、って何なのか。人と分かり合えるのか、どのように理解するのか。そんなほんのりした展開で終わりました。

    タイトルに違わず、エロいところもあります。しかし、タイトルに留まらない深さも包含した佳作ではないかと感じました。

    ・・・
    冒頭の40%はハードコア・エロ描写。

    主人公容子は、才色兼備も人とは距離を置くタイプ。夫の佐藤(なぜか苗字呼ばわり)は妻を他人に抱かせることで興奮するタチ。

    冒頭

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    2023年12月02日
  • 無法の世界 Dear Mom, Fuck You

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    しっかりと昔からの作風を残しつつも時代の変化と共に作者の興味や考えも加えられた今作に最大級のありがとうを伝えたい

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    2023年10月24日
  • 民宿雪国

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    ダークヒーローな物語。奇抜な構成で語られる国民的画家、丹生の物語。その心中に迫る架空のドキュメントは、あえて分かりやすく例えれば、小説版「殺人狂時代」とでも言うべきもの。冒頭の一話を読むだけでも、この小説がただ者ではないことが予感されたが、はたして、次第に厚みを増すその仕掛けに引き込まれずにはいられなかった。
    傑作という称号よりは、奇書という呼び名のほうがふさわしく思える。率直に言って、実に面白かった。

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    2023年04月19日
  • 民宿雪国

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    ある国民的画家の虚飾で彩られた数奇な人生が、章ごとに視点を変えつつ描かれる。
    突拍子のなさやグロテスクさが入り混じることで、独特の空気が醸成されていて夢中で読めた。
    なんとも奇妙な読後感。

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    2022年04月11日
  • 民宿雪国

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    前作は濃いめの味付けに挫折してしまい、恐る恐る挑戦。
    時代を感じる新潟の民宿、という舞台が好みでわくわくする。冒頭(ほんの数ページだけど)はつげ義春が訪ねて来そうな雰囲気。
    性的・暴力的な表現はやはり馴染めないけれど、これも好みの問題で、予想をどんどん裏切られる展開を楽しみました。

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    2022年01月29日
  • 東京パパ友ラブストーリー

    夏を感じた

    登場人物がクズばかりで胸糞悪いし、ヤリまくってるシーンが多いのがまあまあ気持ち悪い。キモすぎてむしろ清々しい。ただ、臨場感があって夏を感じる1冊だった。

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    2021年02月19日
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)

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    小沢健二とタモリのくだりがとても好きだ。
    私もタモリしかり、オザケンの「さよならなんて云えないよ」の歌詞が好き過ぎる。人生を真っ向から肯定してる、って表現がタモリらしくて素晴らしいな。

    ほんで、このオザケンのくだりは本編とほとんど関係がないっていうね。

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    2020年09月28日
  • 東京パパ友ラブストーリー

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    子育てまで時間が回らないつまらない妻と自分の仕事を減らしほぼ子育て状態の旦那の夫婦といい
    「あなたの子を産みたい」と言われて結婚。とかなんか既視感ある展開に「あれ?これってcakesの樋口さんのコラムだっけ?」とクラクラしてると
    多様性を受け入れる風潮なんか○ソくらえ!とばかりに「で、ほんとは?」とこちらを追い込んでくる。
    襟を掴まれてグラグラグラグラ揺らされ、首がもげそうな感覚の中でも物語は進んでいき疲れ果てるこちらと登場人物達。そして最後に…
    久しぶりに読んだ樋口作品、相変わらずエネルギーが強くその世界に引き込まれてしまう(肌が合う)

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    2020年06月12日
  • ここから先はどうするの―禁断のエロス―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    *官能小説の依頼に難航していた女性ホラー作家は、女性同士のカップルの後をつけ漫画喫茶へ。隣の壁に耳を澄ませ聞こえてきたのは、衣擦れ、溜息、潤みの音で…(「壁の向こうで誰かが」)。医師の寺沢は急患の老女の足に驚く。爪先に向かって細く、指は折り畳まれ、足裏は窪んでいた。纏足だ。それは、性具だった―(「Lotus」)。歪んだ欲望が導く絶頂、また絶頂。五人の作家の官能アンソロジー*

    こ、濃ゆいです・・・!!ぬったりもったり、まとわりつくような濃度の読後感。禁断のエロス、と言うか、禁断の闇、と言うか。一風変わった感触の1冊。

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    2020年01月23日
  • ドルフィン・ソングを救え!

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    面白かった!
    樋口毅宏先生らしい読みやすい文体でバブル前後の時代を生きた人達には懐かしさやクスッと笑える面白さに溢れている。もちろんフリッパーズギターの二人を当て書きしているんですけどタイムスリップしてからの主人公の動きが最初、予想をうまく外しててとても良い、過去を知る身の主人公が愛しい二人に近づいていくまでの流れが面白いですし、お近付きになってからの関係性も面白かった。ラストでまた上手く捻ってくれてるのが嬉しかったです。「さらば雑司が谷」「民宿雪国」「日本のセックス」と非常に面白かったですから、すっかりファンになってたんですけど 「25の瞳」でちょっとコケて…でもこれはよかったなぁ〜面白かっ

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    2019年08月14日
  • 日本のセックス

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    とんでもない本。最初は単なるエロ小説かと思わせる内容で始まって、ホラーバイオレンスになって、裁判ミステリーになったあと、どんでん返しものになって、恋愛小説になる。好き嫌い別れるだろうなぁ。色んな分野へのオマージュも満載。

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    2019年08月03日
  • タモリ論

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    おもしろくて一気に読んでしまいました。
    タモリ論と言いながら、ビートたけしのこともたくさん書かれていて、特にそのルーツが興味深かったです。
    いいともが終わる前の話なので、今のタモリに着目した本も読んでみたいです。

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    2019年07月27日
  • おっぱいがほしい!―男の子育て日記―

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    ラジオクラウドで、去年の水道橋博士のメルマ旬報を聴いていたら、小説家樋口毅宏がゲストで、奥さんがヤリマンだというような話をしていて、興味を持ち読んだみた。

    樋口の「タモリ論」をTwitterで褒めていた弁護士と意気投合し、結婚する。しかし、外を歩くと、元セフレに出会う妻に唖然とする。

    弁護士の妻は忙しく、家で子育てに邁進する夫の苦労をリアルに描く。

    正直子育て部分よりも、奥さんとの闘いが面白かった。こういう奥さんとは絶対結婚したくないという、反面教師を実演してくれてる。結婚なんてまだまだという若人にぜひ読んで欲しい。逆に、子育てで疲れはてている、妻、夫に読んで欲しい。素晴らしいエッセイだ

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    2019年07月15日
  • 日本のセックス

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    ネタバレ

    愛子の所業に充分に留飲の下がる結末があるのだが、それにしても前半のとんでもないエロさからまさかのミステリーどんでん展開にものすごい本を読んでしまった感がある。

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    2019年06月23日
  • 日本のセックス

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    40歳を前に初めて官能小説を買ってしまった・・・・かと思うくらい冒頭から中盤まではエロ中心。通勤電車で読むのを躊躇うくらい。じっさい混み具合によっては覗き込まれるのを懸念して読まない時もあったし。
    でも後半にかけてはエロもサァーっと退いて、主人公達の裁判や生い立ちやマニアに至るきっかけやらてんこ盛りに楽しめました。
    でも、カバーを外して読む勇気は出ませんでした。

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    2018年11月11日
  • アクシデント・レポート

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    1995年7月26日に起きた大洋航空の事故。どの立場の人が証言するかで、物事の印象は変わるし、メデイアや国に隠された事実なんて山のようにあるんだろうなーと。
    この本のボリューム相当だけど、読みがいがあった。

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    2018年11月03日