樋口毅宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
好きな言葉はエロスです。
ってな事で、『ここから先はどうするの 禁断のエロス』
澤村 伊智
壁の向こうで誰かが
彩瀬 まる
噛みあとはオレンジ
木原 音瀨
Lotus
樋口 毅宏
ROMANCE
窪 美澄
バイタルサイン
の5人の官能アンソロジー
それぞれええ感じのエロスです。
眠っていた自身のエロスを解放していく様…
脚フェチから纏足に魅せられ、また自身の纏足との別れ
と共に、過去の複雑な呪縛から解放された『何だか清々したわ』にシビれた
1番はやっぱり窪美澄さんのバイタルサインがえかったな
義父と娘のズルズルと沼にハマっていく禁断の愛が……
それぞれの作家さんのエロ -
Posted by ブクログ
ネタバレいやあ、すごい小説でした。驚きました。
冒頭のハードコアエロに若干興奮してしました。この勢いが続くのかと思いきや、急展開。公権力の暴走の恐怖は本作に新たな魅力を与えます。そして最後に問われる、人。結局、人、って何なのか。人と分かり合えるのか、どのように理解するのか。そんなほんのりした展開で終わりました。
タイトルに違わず、エロいところもあります。しかし、タイトルに留まらない深さも包含した佳作ではないかと感じました。
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冒頭の40%はハードコア・エロ描写。
主人公容子は、才色兼備も人とは距離を置くタイプ。夫の佐藤(なぜか苗字呼ばわり)は妻を他人に抱かせることで興奮するタチ。
冒頭 -
Posted by ブクログ
子育てまで時間が回らないつまらない妻と自分の仕事を減らしほぼ子育て状態の旦那の夫婦といい
「あなたの子を産みたい」と言われて結婚。とかなんか既視感ある展開に「あれ?これってcakesの樋口さんのコラムだっけ?」とクラクラしてると
多様性を受け入れる風潮なんか○ソくらえ!とばかりに「で、ほんとは?」とこちらを追い込んでくる。
襟を掴まれてグラグラグラグラ揺らされ、首がもげそうな感覚の中でも物語は進んでいき疲れ果てるこちらと登場人物達。そして最後に…
久しぶりに読んだ樋口作品、相変わらずエネルギーが強くその世界に引き込まれてしまう(肌が合う) -
Posted by ブクログ
面白かった!
樋口毅宏先生らしい読みやすい文体でバブル前後の時代を生きた人達には懐かしさやクスッと笑える面白さに溢れている。もちろんフリッパーズギターの二人を当て書きしているんですけどタイムスリップしてからの主人公の動きが最初、予想をうまく外しててとても良い、過去を知る身の主人公が愛しい二人に近づいていくまでの流れが面白いですし、お近付きになってからの関係性も面白かった。ラストでまた上手く捻ってくれてるのが嬉しかったです。「さらば雑司が谷」「民宿雪国」「日本のセックス」と非常に面白かったですから、すっかりファンになってたんですけど 「25の瞳」でちょっとコケて…でもこれはよかったなぁ〜面白かっ -
Posted by ブクログ
ラジオクラウドで、去年の水道橋博士のメルマ旬報を聴いていたら、小説家樋口毅宏がゲストで、奥さんがヤリマンだというような話をしていて、興味を持ち読んだみた。
樋口の「タモリ論」をTwitterで褒めていた弁護士と意気投合し、結婚する。しかし、外を歩くと、元セフレに出会う妻に唖然とする。
弁護士の妻は忙しく、家で子育てに邁進する夫の苦労をリアルに描く。
正直子育て部分よりも、奥さんとの闘いが面白かった。こういう奥さんとは絶対結婚したくないという、反面教師を実演してくれてる。結婚なんてまだまだという若人にぜひ読んで欲しい。逆に、子育てで疲れはてている、妻、夫に読んで欲しい。素晴らしいエッセイだ