樋口毅宏のレビュー一覧

  • 東京パパ友ラブストーリー
    子育てまで時間が回らないつまらない妻と自分の仕事を減らしほぼ子育て状態の旦那の夫婦といい
    「あなたの子を産みたい」と言われて結婚。とかなんか既視感ある展開に「あれ?これってcakesの樋口さんのコラムだっけ?」とクラクラしてると
    多様性を受け入れる風潮なんか○ソくらえ!とばかりに「で、ほんとは?」と...続きを読む
  • ここから先はどうするの―禁断のエロス―(新潮文庫)
    *官能小説の依頼に難航していた女性ホラー作家は、女性同士のカップルの後をつけ漫画喫茶へ。隣の壁に耳を澄ませ聞こえてきたのは、衣擦れ、溜息、潤みの音で…(「壁の向こうで誰かが」)。医師の寺沢は急患の老女の足に驚く。爪先に向かって細く、指は折り畳まれ、足裏は窪んでいた。纏足だ。それは、性具だった―(「L...続きを読む
  • ドルフィン・ソングを救え!
    面白かった!
    樋口毅宏先生らしい読みやすい文体でバブル前後の時代を生きた人達には懐かしさやクスッと笑える面白さに溢れている。もちろんフリッパーズギターの二人を当て書きしているんですけどタイムスリップしてからの主人公の動きが最初、予想をうまく外しててとても良い、過去を知る身の主人公が愛しい二人に近づい...続きを読む
  • 日本のセックス
    とんでもない本。最初は単なるエロ小説かと思わせる内容で始まって、ホラーバイオレンスになって、裁判ミステリーになったあと、どんでん返しものになって、恋愛小説になる。好き嫌い別れるだろうなぁ。色んな分野へのオマージュも満載。
  • タモリ論
    おもしろくて一気に読んでしまいました。
    タモリ論と言いながら、ビートたけしのこともたくさん書かれていて、特にそのルーツが興味深かったです。
    いいともが終わる前の話なので、今のタモリに着目した本も読んでみたいです。
  • おっぱいがほしい!―男の子育て日記―
    ラジオクラウドで、去年の水道橋博士のメルマ旬報を聴いていたら、小説家樋口毅宏がゲストで、奥さんがヤリマンだというような話をしていて、興味を持ち読んだみた。

    樋口の「タモリ論」をTwitterで褒めていた弁護士と意気投合し、結婚する。しかし、外を歩くと、元セフレに出会う妻に唖然とする。

    弁護士の妻...続きを読む
  • 日本のセックス
    愛子の所業に充分に留飲の下がる結末があるのだが、それにしても前半のとんでもないエロさからまさかのミステリーどんでん展開にものすごい本を読んでしまった感がある。
  • 日本のセックス
    40歳を前に初めて官能小説を買ってしまった・・・・かと思うくらい冒頭から中盤まではエロ中心。通勤電車で読むのを躊躇うくらい。じっさい混み具合によっては覗き込まれるのを懸念して読まない時もあったし。
    でも後半にかけてはエロもサァーっと退いて、主人公達の裁判や生い立ちやマニアに至るきっかけやらてんこ盛り...続きを読む
  • アクシデント・レポート
    1995年7月26日に起きた大洋航空の事故。どの立場の人が証言するかで、物事の印象は変わるし、メデイアや国に隠された事実なんて山のようにあるんだろうなーと。
    この本のボリューム相当だけど、読みがいがあった。
  • タモリ論
    タモリや同時代の芸人についてのウンチク本ともいえるが、読者である自分の人生と重ね合わせると、タモリが30年以上「いいとも」をやってきたことの偉業さを気づかせてくれる。また、その偉業を成し遂げるために必要だった、ある意味、世間や人生に対する諦観を30数年の中で身に着けていったということか。振り返れば自...続きを読む
  • 愛される資格
    黒澤明 驟雨しゅうう 作家の白石一文と同じ職場で働いていた編集者 鼎談ていだん 佐藤優まさる 大学は同志社で神学を学び 才能に見切りをつけることができず、その後も野球に固執していたら、俳優・仲村トオルは誕生しなかった。 槇原敬之とスマップが一緒になって歌っているのを見て、兼吾は柄にもなく泣きそうにな...続きを読む
  • さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)
    内容(「BOOK」データベースより)
    中国から久しぶりに戻った俺を出迎えた友の死。東京、雑司ヶ谷。大都会に隣接するこの下町で俺は歪んだ青春を送った。町を支配する宗教団体、中国マフィア、耳のない男…狂いきったこのファックな人生に、天誅を喰らわせてやる。エロスとバイオレンスが炸裂し、タランティーノを彷彿...続きを読む
  • 民宿雪国
    結局何が嘘で何が本当なのか分からなかったけど、それもどうでもよくなるくらい面白かった!笑。物事は見方によってこんなにも違うんだなぁ、と。ところどころでクスッとしてしまうところは変わらず。でもすごく好き嫌い分かれそうな作品。わたしはスピード感のある『雑司ヶ谷』シリーズの方が好きなので星4。
  • おっぱいがほしい!―男の子育て日記―
    男の子育て経験中なので、うんうんとうなずくこと多数。しかし、嫁さんのブチ切れ具合がすさまじい。おもしろい人を伴侶に持つと大変ですな。
  • おっぱいがほしい!―男の子育て日記―
    仕事仕事と忙しげにして
    子供を任せっぱなしなことを
    言葉だけで労う奥様に対して
    怒りをぶつける場面など
    ああ 育児して
    ストレスたまるのは
    女男関係ないのね
    と 目から鱗です
  • ドルフィン・ソングを救え!
    『考えてみる。私が人生でいちばん幸せだったのはいつだろう? 自分がこの世界の主役と疑わなかった頃は。』

    『人は国とか社会正義とか、大義のために生きてはいけない。自分のために生きることがいちばんだ。
    それにあれだよ、「人の為」って書いて「偽善」の「偽」だよ。みつをも言ってた。』

    「僕たちは偉大なる...続きを読む
  • 愛される資格
    嫌いな上司の妻を寝取る恋愛小説。
    前半は寝とった妻との性描写が多めだが、徐々に恋愛小説っぽい内容に。
    映画・小説・漫画・音楽、様々な作品からのオマージュを散りばめるのはいつも通りだが、本作は従来の過激な表現を抑えているのが印象的だ。最近の作品は私小説のような内容が多く、個人的には気に入っている。本作...続きを読む
  • タモリ論
    これまでなぜか語られることがなかった芸人タモリを新鋭の異才作家・樋口毅宏が著すとなり、出版前からかなり話題になっていた本。タモリって、30年間もいいともに出続けながら西川きよしのような刻苦勉励さは微塵も感じず、脱力感は所ジョージ同様でありながら、ライフスタイルを切り売りをせず、たけし同様大学中退のイ...続きを読む
  • 太陽がいっぱい
    「新日と新日本は違うんです」ーー昭和のプロレスファンは新日本プロレスを「新日」と呼び、2016年のプロレスファンは「新日本」と呼ぶ。
    伝説のプロレスファン漫画「最狂超プロレスファン烈伝」の著者・徳光康之氏は熱く語った。

    総合格闘技にプロレスラーが登場しては惨敗する中、21世紀に入ってからプロレス界...続きを読む
  • ドルフィン・ソングを救え!
    完全にフリッパーズギターがモデル。
    本編でも言っているが、実在する人物、カルチャーなどの嘘もホントも混ぜこぜのコラージュで堪らなく面白い。
    ロッキンオンとか読んでた人は特に。(自分)
    サブカルクソ野郎のめちゃくちゃに面白いエンターテイメント。