ルイス・キャロルのレビュー一覧
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几帳面すぎるキャロルがナンバリングした十万近い手紙の中から、少女に宛てた手紙をさらに厳選した一冊です。とにかくユーモアに富んだその手紙の内容に、思わずくすりと笑みがこぼれます。小難しいことは考えずに、「少女を楽しませるためにだけに」書かれた数多の手紙を、私たちもまた楽しむのが吉でしょう。
一番いいなぁと思ったのはビアトリス・アールへの手紙。やさしかったビアトリスにこわくなってしまったキャロルの筆跡が、ふるふるとふるえている…! なんてかわいらしいのでしょう。あと、晩年の「ひどく老いさらばえた老人」のキャロルが書いた手紙の謙虚さ、温かさにも胸を衝くものがありました。
『ためになるのは「愛」で -
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『不思議の国のアリス』は子供の頃にディズニーの絵本で読んだきりで、原作本を読むのは初めて。子供の頃はその絵本が大好きだったけど、白ウサギとハートの女王が出てくるくらいしか覚えてなかったので改めて読んでみました。
登場人物(動物)が多くて、支離滅裂なお話だけど、ずっと読み継がれているってことは面白いのかしら。童心を忘れてしまった今読んだ感想としては、正直なところ、あまり楽しめなかったです。
原作に使われたジョン・テニエルの挿絵がふんだんに使われてて、挿絵を楽しみに読み終えました。
アリスは有名なので、教養として一度読んでおくのは良いことだと思います。
あまり楽しめなかった割には、『鏡の国のアリス -
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イギリスの児童文学。
小学生の頃、ディズニーのふしぎの国のアリスを何回も見、スーパーファミコンのアリスのゲームを夢中でプレイしていた。
原作(原文の言葉あそびの楽しさそのままに翻訳した、画期的新訳決定版らしいです)を初めて読みましたが、なんなんだ!なんてつかみどころのない物語なんだ!?と突っ込みつつ、時にアリスやおかしなキャラクターたちにふふふっと笑ってしまう。(青虫とチェシャーネコが好き)まさに不思議の国。でもこれ児童文学ですよね?なかなかダークな会話が繰り広げられていましたし、読み解くのが難しいと感じましたが、子どもの感性で読むほうが純粋に夢の世界の冒険を楽しめるのかもしれないと感じました -
ネタバレ 購入済み
解説を読んで驚き
本編を読んでいた時は不思議な世界をただ歩き回るだけの話で内容に意味は無いと思っていたが、実際のチェスに対応した話にしていると分かり鏡の国のアリスはより凄い作品に感じた。
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『鏡の国のアリス』は、イギリスの数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン(1832~1898年)が、ルイス・キャロルのペンネームで発表した『不思議の国のアリス』の続篇ともいえる作品である。
『不思議の国』は、キャロルが、オックスフォード大学在学中に所属していた学寮の学寮長の娘であるアリス・リドルのために即興でつくって聞かせた物語(1862年、アリスが10歳のとき)をもとに、1865年に書籍化されたが、本作品はその後に書かれ、1871年に出版された(アリスは19歳)。
アリスが、見る見るうちにあどけない少女から、大人の女性に成長していく中で、本作品はもはや実在のアリスのためにというより、自分の心 -
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『不思議の国のアリス』は、イギリスの数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン(1832~1898年)が、ルイス・キャロルのペンネームで創作した児童小説である。キャロルが、オックスフォード大学在学中に所属していた学寮の学寮長の娘であるアリス・リドルのために即興でつくって聞かせた物語がもとになっており、キャロルはこの物語を手書きの本にして彼女にプレゼントする傍ら、知人たちの好評に後押しされて出版に踏み切ったという(1865年)。
本作品は、聖書やシェイクスピアに次ぐ数の言語に翻訳された、世界で最も読まれた児童小説とも言われており、冒頭の、白ウサギが「たいへんだ!どうしよう!まにあいそうにもないぞ!