あらすじ
ある昼下がりのこと、チョッキを着た白ウサギを追いかけて大きな穴にとびこむとそこには……。アリスがたどる奇妙で不思議な冒険の物語は、作者キャロルが幼い三姉妹と出かけたピクニックで、次女のアリス・リデルにせがまれて即興的に作ったお話でした。1865年にイギリスで刊行されてから、世界中で読まれた傑作ファンタジーを、金子國義のカラー挿画でお届けするオリジナル版。
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お酒を飲んだ状態で読んでしまったのが大間違いだった。
振り回されてわけが分からなくなるw
酔いが進む(それも悪い方向に)ので、お酒のお供には向かない小説ですね。でも不思議の国ってまさにこんな感じなんだろうな
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話はディズニーで知ってはいたがちゃんと読んだことないなぁと思い手に取った作品
なんといってもやっぱりへんてこなお話し
3人の子供にせがまれてと書き始めがあったけれど、本当になんとか話を続けたんだなぁと思えてしまう
言葉遊びが日本人にもわかるように変わっているのかな?と思った
読みながらクッキーやパイはどんな味?やっぱり変な味?と考えていたりした
英語は正直読めないが原文で読んでみて言葉遊びを感じてみたいと思った
Posted by ブクログ
久しぶりに読むと新鮮でした。
語り口調の文が、自分に語ってくれている気持ちになり、楽しかったです。
不思議の国のキャラクターたちの訳分からなさがなんとも不気味で面白い。アリスは、不思議の国の中でよく頑張りました!夢でよかったね!と思います。
Posted by ブクログ
この本の感想を一言で言うなら、己の異物感。主人公アリスの目線で本を読み進めていくが、登場人物との会話が全然噛み合わない。というか、登場人物らの言っていることがよく分からない。共感できない。読んでいる途中から、共感の試みや理解することを放棄したほど。だから、自分って異物なんかなと感じた。
それでも歩みを進めないアリスは強いと思ったし、最後の裁判で声を上げるところも応援しながら読んでいた。
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これも何度手放しても買ってしまう本。
他のアリスも読んではみるが、ピンとこない。
結局、自分の中では矢川澄子翻訳版が一番しっくりくる。
例えば
88-89ページ
'Would you tell me, please, which way I ought to go from here?'
「あのう、わたくし、ここからどの道を行けばいいか、教えていただきたいんですけど」
'That depends a good deal on where you want to get to,' said the Cat.
「そりゃ、あんたがどこへ行きたいかによるわな」とネコのこたえだ。
'I don't much care where—' said Alice.
「どこだっていいんですけど──」
'Then it doesn't matter which way you go,' said the Cat.
「そんなら、どの道だってかまわんだろ」
'—so long as I get SOMEWHERE,' Alice added as an explanation.
'Oh, you're sure to do that,' said the Cat, 'if you only walk long enough.'
「──どっかへ行きつけさえすればね」アリスがいいそえると、ネコはネコで、
「あ、そりゃ行きつけらあ。ちゃんと歩きつづけて行きさえすりゃあね」
こんな具合(と、アリスを読むと言いたくなる笑
少し気取った言い回しと、他の翻訳にはしっかりと全文についてくる「と、アリス」「とネコ」の部分が省略されているのも読み易い。
「らしさ」を求めると、この翻訳が一番自分好み。
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子ども好きのルイスキャロルの傑作
アリスの子供らしい純情と登場するキャラクターの独特さがクセになる。アリスの年相応な変わった知恵の使い方や、どことなく間が抜けながらも共感できる部分もある不思議の国の住民とのアリスの駆け引きは、子供には楽しい夢として、大人には純粋で幼年期を思い起こすような気持ちにさせてくれる。続編の鏡の国のアリスもぜひ読んでみたい
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訳はよく出来ていると思う。
もともと非現実的でナンセンスなストーリーで、言葉遊びなんだろうなと思い、グーテンベルクで時々原文と照らし合わせたけど、とてもじゃないけど原文では読めない。
でも改めて何十年ぶりに再読して、楽しめた。金子國義の挿絵がよく合っている。
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昔からよく聞く物語(童話?)だが、まともに全話を覚えてなくて改めて読んでみたら、こんなにも不思議な物語だったのか、と思った。最近、アリス症候群という子供特有の症例があるが、なるほどな〜と納得した。今からすると自分も子供の頃、実はあれはアリス症候群だったのかもと思える。
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以前読んだ時はあまりにストーリーを重視し過ぎて、そんなに面白いと感じなかったが、今回はことば遊びや不思議な世界観を楽しむことができた。〜でね、と読者に語りかけるような文章で、小さな子に寝る前のお話として語りかけている光景が目に浮かぶ。訳者の方は世界観を壊さないよう、とても丁寧に訳されたことがよくわかる。苦労されただろうな。
今再読すると、アリスの孤独をひしひしと感じた。世間一般に常識的な人がおかしいと思われる世界。裏を返せば、生きづらさを感じている人には世界はこんな風に見えているのか。
ジョン・テニエルの挿絵バージョンも読んでみたい。
Posted by ブクログ
【名作文学を読む】
シュヴァンクマイエルの映画『アリス』を観て、あれ、これってどこまで原作に則ってるんだ? てか原作ってどんな感じやったっけ? と思ったので、この際きちんと原作を読んでみることにしました。
『不思議の国のアリス』はあまりにも有名なゆえ、沢山の翻訳家がキャロルの世界を紐解いています(100種類以上はあるとかないとか)。そのため翻訳者によって少々印象の変わってくる『不思議の国のアリス』なのですが、自分は矢川澄子さんの訳を選びました。金子國義氏の挿絵も大きなポイントを占めていますね。
気になる本文はなるほど「小説のシュルレアリスム」の嚆矢と言う人がいるのも頷ける内容で、狂っていると言うよりは絶妙な会話のズレ具合で、終始困惑したりクスッとなったり、忙しかった……。コロコロ場面は変わるし、突拍子もない展開もしばしば。ウミガメモドキのとことか、まじでなに言うとるんかわからんかった……。最後に呼んだのはいつだろう。とにかく、初読の時からはかけ離れたまでの違った印象を受けました。
Posted by ブクログ
アリスって、つじつまが合うかを追う話ではなくて「何これ、変なの!」と笑う話なんじゃないかな。そもそもキャロルがアリス・リデルに贈ったお話なわけだし。面白がらせて、ツッコまれるのを待っている。だからこの話に意味を求めるなんて、そもそもナンセンス!
場面場面の珍妙なキャラクターがおかしくて。イモムシやトカゲのビルなんて、最高。ハートの女王も「みんなクビを切っておしまい!」なんて、世間の大人が子どもに対して似たようなこと言いまくってキレているのにそっくり。
案外子供の目で世の中を見ると、こんな感じに見えてる気がするよね。アリス(子ども)から見たら、不思議の国は今の大人社会のことなのかも。全くもって、ヘンテコだ!
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1865年(慶応元年)刊行。数学者ドドソン筆名ルイスキャロルが知人アリス姉妹のため創作した即興話。
言葉をしゃべる白ウサギを追いかけて穴に落ち
摩訶不思議なキテレツな世界の冒険物語。
イメージできない所が多かったので当時大コケした1951年ディズニーアニメも視聴教訓的道徳的しかなかった児童文学に全く新しい世界観を切り開いた作品らしいが
私にはよくわからなかった。
Posted by ブクログ
『不思議の国のアリス(Alice's Adventures in Wonderland)』は、元々は、作者ルイス・キャロル(本名チャールズ・ドジソン)が、仲良しの3姉妹、とりわけ次女のアリス・リデルのために書いた物語です。1865年に刊行されて以来、この不思議で愛すべき本は多くの言語に翻訳され、多くの人に親しまれてきました。日本語訳だけでも、翻案や抄訳も含めると、続編の『鏡の国のアリス』と併せて、150ものバージョンが存在するようです。
挿絵ももっとも有名なものは原著初版時のテニエルのもの、それからアーサー・ラッカムのものがあげられるでしょうが、この不思議な物語は絵心を刺激するのでしょう。やはり数多くの画家が挿絵を描いています。
個人的には子どもの時読んだ福音館の版がなじみ深いです。こちらは生野幸吉訳、テニエルの挿絵でした。
川辺の土手で、姉さんの隣に座って退屈していたアリス。その彼女の前を、1匹の白ウサギが通り過ぎます。ところがこのウサギ、チョッキを着てポケットから時計を取り出し、「たいへんだ、遅刻しそうだ!」と言いながら、巣穴に飛び込んでいくのですね。驚いたアリスもすぐさま続いて飛び込みます。
これが冒険の始まり。
「ワタシヲオノミ」と書いてある薬を飲んだりキノコを食べたりして、大きくなったり小さくなったり。涙の海で溺れかけたり。水ぎせるを吸うイモムシと問答したり。ウサギとネズミと帽子屋のおかしなお茶会に同席したり。ウミガメモドキの哀しい歌を聞いたり。にんまり笑うチェシャネコに会ったり。
最後には横暴な女王さまと対決しますよ。
さあどうなるのでしょうか。
文庫本も各社から出ていますが、この新潮社版は、矢川澄子さんの訳、金子國義さんの挿絵です。
詩人でもある矢川さんは、地の文も話し言葉で綴ります。「~してね、~でね」と進む物語は、キャロルが少女たちに語って聞かせているようでもあり、矢川さんの語りのようにも思えます。
金子さんの描くアリスはどこかコケティッシュで、洗練された雰囲気です。
こうして読み進めていくと、本当に夢の中に迷い込んだように感じます。
矢川さんは解説で
『不思議の国』でも、『鏡の国』でも、アリスはみごとにひとりぼっちです。
とすればアリスは、(中略)すべてを自分できめて、不測の事態に素手で立向かってゆかなくてはなりません。
といいます。
そこに矢川さんは「少女の孤独」を見ます。
この観点は自分にはあまりなかったのでちょっと意表を突かれたのですが、なるほど言われればそうかもしれません。不思議で楽しい、でもどこか物悲しい。
その奥には、どこか誰しもが持つ「痛み」が潜んでいるのかもしれません。
永遠の少女、アリスは、今日も不思議の国をさまよっています。
Posted by ブクログ
ディズニー原作を読んでみようと思って手に取った。結論何の話をしているか始終分からない。少女が1人別世界で対話も成り立たない世界に放り出される孤独な物語と解説で書いていたが、確かにそうだなと感じた。でもこういう変な世界だからこそ、変わったものを生み出す日本文化とマッチしたんだろうなと感じる。
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「不思議の国のアリス」は世界観が怖くて昔は読めない本だったので再チャレンジ!やっぱりよくわからず終わってしまったが、アリスの魅力は少し理解できた。
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離人症、偏頭痛、薬物接種、変視症‥‥医学的にルイス・キャロルを分析していた文献を読み、アリスを再読してみた。結局は才能と美意識!どんな目に遭っても、センスがなければこんなもん書けない。
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読書会課題本。原著は何度も読んだことがある。日本語訳の全体を読むのは初めて。意図的なスペルミスによるギャグなど、言葉遊びに溢れている原著にあるおかしみを伝えたいという苦心の跡がたくさん感じられた。
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初めて読んだのは小学3年あたりかと思う。少年少女世界文学全集のような本で。翻訳が違う様に思います。ラストの姉のシーンは、読んでないような気がする。
ディズニーのアリスを思い出しながら読みました。ビデオに撮って、子供達と何回も観ました。子育てを支えてくれた作品の一つです。
Posted by ブクログ
読んだ理由: 新潮文庫の100冊に入っていたので。
大人になって読み返してみると、不条理さが気になった。突拍子もないお話を純粋に楽しめなかった。
Posted by ブクログ
複数の翻訳がありますが
新潮社のこの古い翻訳は
とても読みづらかったです
ですが読み終わればそれなりに良かったかな
と思える感じはありました
読みづらい理由は
昔言葉と言うのか
どこぞの方言なのか
21世紀ではまず耳にしない
言葉づかいがあるので
理解はできるのですが
読み進めるには結構慣れが必要
特に自分もそうなのですが
声に出さずとも音読な読み方を
する人は大変 大変
Posted by ブクログ
原作?を読んだことがなかったので、これを読んで、よくわかりました。ディズニーの不思議の国のアリスは、ちょっと可愛くしてあったり、オブラートに包んでありますが、これは何もそれがしていないので、生々しさは少しありましたね。
Posted by ブクログ
兎を追って井戸のような穴に落ちて、アリスの孤独な奮闘が始まる。アリスだけが俗世間的で真面目で、他は破茶滅茶な世界。緊張感に苛立つような世界だ。読者も笑えない。いつ現実世界に戻れるのかハラハラするのだ。2019.7.7
Posted by ブクログ
文体の癖になかなか馴染めず読みづらさを感じながら少しずつ読んだ。夢のことだから不条理で混沌としているのかと納得できそうだけれど…一番良かったのはその話を聞かされた姉がその話を通してアリスの優しさ・心の豊かさを感じて大人になっても持ち続けて欲しいって思う家族愛で包み込んであげていることがとてもいいなと思う。その文章があることで一気に暖かい物語に変わる作者の言葉の力がすごい。
Posted by ブクログ
何となくふわふわとしたイメージはあるんだけど、ちゃんとしたストーリーって、意外に覚えてなかったなぁ。
うとうとしながら聞こえてきた音によって、こんなにも奇想天外なお話の夢を見ることができるんだね。