作品一覧

  • ラインの黄金
    -
    1~4巻660円 (税込)
    ライン川の川底にひそかに眠る黄金。これから指環を作れば、その持主は絶大な権力を握るといわれる。それを守る乙女たちをだまし、こびと族のアルベリッヒは黄金を奪う。一方ワルハラ城を神々のために建造した巨人族二人は、主神ヴォータンに謝礼を迫り、黄金を要求する。ヴォータンは地下の国を訪ね、アルベリッヒから黄金と指環を奪い、これを二人に与える…だが、指環には呪いが。二人の巨人ファーゾルトとファーフナーは争い、指環は後者の手に移る。「たった一つの指環をめぐってくりひろげられる数奇な物語は、非現実の陶酔にさそいこんでくれる。ページを繰って耳をすますと、壮厳にして官能的なワーグナーの楽劇がきこえてくることだろう」これは寺山修司の言葉だ。
  • 少女への手紙
    4.2
    1巻1,254円 (税込)
    少女たちを楽しませたい一心で綴られた物語パワー全開のノンセンスの精髄七十余通。キャロル撮影の少女たちの写真も収録。

ユーザーレビュー

  • 少女への手紙

    Posted by ブクログ

    なんて慈愛とユーモアに溢れた人物だろう!私も少女の頃にキャロル氏に出会いたかった。どの手紙にもキャロルの創意工夫が窺え、微笑ましかった。

    0
    2023年02月20日
  • 少女への手紙

    Posted by ブクログ

    誰かの親密な手紙を盗み見る後ろめたさと愉しみ。
    ルイス・キャロルの少女への執着を一概にロリータ・コンプレックスでしかないとは言い切れないし、無関係とは言えない。
    彼が、少女が相手の時だけ堰を切ったように語り出す、奔放な想像力が産んだ言葉の遊戯をばかばかしいような切ないような気持ちで読んだ。

    0
    2015年07月08日
  • 少女への手紙

    Posted by ブクログ

    19世紀イギリス、
    数学者にして聖職者、童話作家でもあった
    手紙魔ドジソンおじさんが
    いたいけな乙女たちに書き送った、
    愛と優しさとユーモアと、
    ちょっぴりビターな毒を含んだラヴレター集。
    但し、あのアリス・リデル宛ての手紙は無し。
    至近距離で暮らし、頻繁に顔を合わせていたのだから
    当然と言えば当然――と、あとがきにあり。
    なるほど。

    少女は必ず、いつか少女でなくなるが、
    少しずつスライドさせるように相手を変えて
    幾人もと交遊を持てば、長いスパンで眺めたとき、
    理想的な少女の結晶と言うべきものを
    叙述の空間に留め置くことが出来るに違いない、と
    内気な作家は考えたのではあるまいか……
    そんな訳

    0
    2015年01月01日
  • 少女への手紙

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    生涯に書いた手紙の総数は十万弱…
    すごい!すごすぎる!!と思ったけど今の時代のラインや
    メール好きな人ならこれぐらい書くかな?
    キャロルのすごいところはこれらの手紙の詳細をすべて記録していたところ

    手紙の内容は作品同様ユーモアにあふれている上に
    最後の本名の前に書かれた一言がとてもしゃれている
    「きみゆえに苦しむ」とか「遠くから君を愛する友」とか
    「まちがいなく君を愛する」とか、こんなことばが書かれた手紙
    人生に一度くらい欲しかったかも…と思ったけど少女時代に
    年齢が離れた男性からもらうのは無理。きっと封を切らずにお返しするでしょう。

    0
    2015年02月26日
  • 少女への手紙

    Posted by ブクログ

    几帳面すぎるキャロルがナンバリングした十万近い手紙の中から、少女に宛てた手紙をさらに厳選した一冊です。とにかくユーモアに富んだその手紙の内容に、思わずくすりと笑みがこぼれます。小難しいことは考えずに、「少女を楽しませるためにだけに」書かれた数多の手紙を、私たちもまた楽しむのが吉でしょう。
    一番いいなぁと思ったのはビアトリス・アールへの手紙。やさしかったビアトリスにこわくなってしまったキャロルの筆跡が、ふるふるとふるえている…! なんてかわいらしいのでしょう。あと、晩年の「ひどく老いさらばえた老人」のキャロルが書いた手紙の謙虚さ、温かさにも胸を衝くものがありました。

    『ためになるのは「愛」で

    0
    2022年10月26日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!