伊藤元重のレビュー一覧
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価格は、大事。
二部料金制は、ベースとなる売上を確保しつつ、
さらに積み上げていくことができる。
入場料に加え、そこに施設利用料を取るなど、
携帯料のようなもの以外にも応用される。
マスマーケティングの仕組みを
理解すると応用がきく。
製造業がいて、卸がいて、小売がいる。
蛇口をひねると、製品たる水がこれらを通っていく。
今までは、製造業と、小売業の組み合わせが
膨大でとりまとめることそのものに
価値があった。
ITの力で、それが解消されたことで、
中抜きが起きる。
また、小売も、他と同じものでなく、独自のものを
扱うべく、直接製造と組む。
また、自分たちで製造する。
ファイブフォースも、 -
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ネタバレ・「おもしろい!」「今後生かしたい!」「アイデアとして取り入れたい!」と思った箇所に付箋を貼ったが、これまでの人生で一番多く付箋を貼った本になった。
・著者の文章は明瞭で、読みやすく、内容がよく入ってきた。
・知的好奇心を保つ、文章を書く、学ぶことなどについてひたすら試行錯誤してきた結果が書かれているので説得力がある。
・構成要素の多くが、著者が影響を受けた人物や言葉の紹介である。それらを取りに行く著者の姿勢や、受け取った後の考察がおもしろかった。今のところ私は本書に登場する方々とお会いするようなことはおそらくないし、会うために努力しようとも思えない状態だが、そんな人でも本書を読むだけで -
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【国際会議に共通しますが、日本の場合、一の矢はいいんです。しかし、あとの自由討議になっていくと、気の利いたコメントを言えるかどうか。議論は進化しますから、大学教授同士の討議を聞いているようなもので、用意してきた紙だけでは対応できないんですね】(文中より引用)
日米外交のプロとして長年にわたって外交官を務め、退官後も民間で活躍するとともに総理大臣補佐官などを務めた岡本行夫。徹底的に足を使った現場主義で知られる人物の証言を収めた一冊です。著者は、『日米関係史』などの五百旗頭真他。
日本外交の節目節目に携わった人物の語る言葉だけあり、一般に知られていないエピソードやそこから得られる教訓がふんだん -
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170613伊藤元重が警告する日本の未来
オーソドックスな日本経済解説書
「巨額国債発行」に対応する「戦略」を皆で追体験&
1.技術の流れ AI IOT ロボット クラウド ⇒経済・社会をどう変えていくか
2.通商政策の流れ
3.アベノミクス 名目GDP 97年ピーク→デフレ→2015年更新
1.技術の流れ
COP21 2050年温暖化対策 CO²を80%削減 クルマは90%削減
イノベーション 改良型と破壊型 大企業とベンチャー ハングリーが必要 金融資産肥大化は逆
(1)中抜きショートカット
(2)サブスクリプション継続取引 プリンターとインク
(3)既存ビッグビジネス -
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ネタバレ著者は政府の経済政策でのブレーンであることから「御用学者」と揶揄されることが多いが、「御用学者」ということの凄さを知らしめるのが本書である。
現在の世界経済・日本経済を最先端の知識で、かつ分かりやすい言葉で、バランス感のある説得性を持って読ませてくれる。
世の中には、難しいことをより難しく、時には易しいことも難しく言う人が大手を振って歩いているが、本当に頭の良い人は、難しいことを、いとも簡単に易しく説明できる人だと思う。
本書でそれを実践しており、かつ現在の我々に繋がる事柄を興味深く説明してくれる。
興味が湧いたアイテムは、
「アベノミクスの衝撃」
「ピケティをどう読むか」
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ネタバレ東京大学大学院の伊藤元重先生の新書。
経済学やマーケティングなどの教科書も執筆されている同氏だが、現場における講演会や執筆業なども手がけている。流通に関してはかなり以前から携わっているようだ。同書からもそれは伝わってくる。
個人的にも、過去に何度かお仕事をさせていただいたことがあり、ざっくりとしたお題の講演もきちっとこなしていただき、かつお話が面白い。また、ご自身も非常に謙虚な方で、大手町で講演を依頼した際には、自身の研究室から歩いていらっしゃったこともあった。まだ駆け出しの社会人であった自分にはなかなか感慨深い人である。
本書において、流通の現場ということで、非常に示唆の富む内容であった。 -
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■経済
1.足もとの動きがみえないときは、遠い将来を見る
2.日本はデフレが続き、欧米とは物価の乖離が生じている。だから、名目で見えれば急速な円高が進んでいるように見えて実質ではそれほどの円高とも言えない
3.大きな震災を経験して、改めて確認されたことは、頼りになる隣人を多く持つことの重要性だ。日本の国内だけですべて完結させようとすれば、日本は巨大なリスクを抱えることになる
4.危機感が重要である。衰退した地域の商店街の再生を手がけている人が言っていた。商店街の復活に成功するポイントは、その商店街が立ち直れないくらい衰退していることであるそうだ。少しでも余力が残っているとエゴが出て、なかなかま